カテゴリ「第27期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2014年7月 1日 (火)

Img_3096高見五段は5分ほど前に、藤森四段は2分前に戻ってきた。

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Img_310213時、対局再開が告げられた。

Img_3108再開から2分ほどして藤森四段の手が動く。自身が勝った前例の▲4五桂ではなく、▲8七金を着手。用意の一手だろう。

2612時10分、図の局面で藤森四段が25分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲藤森1時間8分、△高見46分。昼食の注文は藤森四段が「カレーライス」(ほそ島や)、高見五段が「うな重(松)」(ふじもと)。対局は13時に再開します。

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カレーライス。

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うな重(松)。

25局面は青野流から後手も△7六飛と横歩を取ったところで、先手が▲7七桂と跳ねました。角道を止めて消極的なようですが、どこかで▲6五桂と勝負する順を含んでおり、激しさを秘めています。以下△5五角▲2二歩△同角▲3七桂と進んで図の局面を迎えました。
先手は1歩を犠牲に手を稼いで▲3七桂と攻勢を目指しています。前例は9局あって、先手2勝、後手7勝と先手が苦戦。しかし、直近の前例は5月30日に行われた竜王戦6組ランキング戦の決勝戦、▲藤森哲也四段-△阿部光瑠四段戦で、藤森四段はこの将棋に勝って決勝トーナメントへの切符を手にしています。
もちろん高見五段もそれを承知でこの形を選んでいると思われます。直近の前例から一カ月で、両者の研究はどこまで進んでいるのでしょうか。

Img_3026直近で同じ形を経験している藤森四段。

19時刻は11時を回りました。
藤森四段は飛車を引かずに▲3六歩としています。これは、作戦家として知られる青野照市九段が創案した「青野流」と呼ばれる形。激しくなりやすい戦型で、早くも緊張感が増しています。
ここまでの消費時間は▲藤森21分、△高見23分。

16図は10時30分頃の局面。
駆け引きの気配を感じる序盤の数手を経て、横歩取りに進みました。両者ともに十分に準備をしてきていると思われる戦型。最先端の攻防が見られそうです。

Img_3045対局開始前、両者ともに扇子をハタハタと使っていた。

Img_3042振り駒の結果は「と金」が4枚で藤森四段の先手に決まった。

Img_3052定刻の10時に対局開始。

Img_3054藤森四段の初手は▲2六歩。

Img_3062高見五段は△3四歩と応じた。

Img_3064夏の日差しが射しこむ中で対局が進んでいる。

2014年6月30日 (月)

27期竜王戦は決勝トーナメントが始まります。開幕を飾るカードは、高見泰地五段(5組優勝)-藤森哲也四段(6組優勝)の一戦です。

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対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各5時間、先後は振り駒で決定します。

【関連リンク】
・読売新聞(主催者) YOMIURI ONLINE

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