カテゴリ「第27期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2014年11月20日 (木)

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封じ手予想は飯塚七段と飯島七段が▲7八金、山口女流初段は攻めの▲6六金です。田丸九段は▲7八金、▲6六歩、▲9八玉を挙げていたようです。また、木村八段は「▲3七桂は指してみたい」とBS放送で話していました。

「先手が良さを求めて襲いかかり、後手はそれを押し返そうと頑張っているという印象です。この数手は勝負どころでしょう。封じ手予想は▲7八金です。対して(1)△5三銀▲3七桂△6四銀は▲6六歩で金を取られる。(2)△4二角▲6六金△同金▲同角△6五歩▲7五角(▲7七角もある)△5三銀▲5五銀(参考図)のような展開でしょうか。制空権をめぐる戦いなので、金銀の価値が高くなりそうです」(飯塚七段)

Dsc_0571 (盤の前で待つ糸谷七段。森内竜王は隣室で封じ手を記入している)

Dsc_0580 (森内竜王は4分ほどで戻ってきた)

Dsc_0586 (糸谷七段は封じ手の封筒に署名する)

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(封じ手2通は森内竜王から大内九段の手へ)

Dsc_0606 (1日目の対局が終了した)

1_4240手目△7五歩に▲7六歩△6五歩(図)。▲7六歩は△同歩に▲5九角で反発する狙い。△6五歩は飛車の横利きを通す手で、△4二角と引けば角筋も敵陣まで届きます。控室の予想とはうらはらに、両者とも強気な手を続けて指しました。盤上は緊張感を増しています。「これはもう、どちらかが撤退することはないんじゃないですか」と飯島七段。封じ手時刻まで1時間半を切っています。そろそろ手番をめぐる駆け引きも始まりそうです。


Dsc_0527 (16時32分、雨上がりの空に虹が現れた)

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40手目は△7五歩でした。先手に目標にされるおそれもありますが、左図で(1)▲5九角は△6五歩▲同歩△5六歩▲同歩△4五銀(参考図)で危ないようです。以下▲5五銀には△6五金でどうか。
先手がこの順をきらうのであれば(2)▲7九金と固めることになりそうです。▲7九金に△6五歩は▲同歩△同金▲6六歩。

Dsc_0500 (現地大盤解説会に飯塚七段が登場)

1_3939手目▲7八飛の局面で糸谷七段が長考中。控室の予想手順は△7三金▲5九角△7四歩。後手にじっとされて先手は手出しが難しいのではないかと言われています。


Dsc_0501 (15時50分ごろのモニター映像)

1_38先手は▲8七銀と上がった瞬間に△7五歩▲同歩△同金で図の局面。後手は玉頭方面から動いてきました。飯島七段の予想手順は図から(1)▲7八金△7五歩▲9八香△8四歩▲9九玉△8三銀▲8八金△7二金▲5九角。後手は7筋に位を張り、先手は位から遠ざかるように穴熊に組みます。


実戦は図から(2)▲7八飛。飯島七段の予想よりも早いタイミングで飛車をまわりました。先手は穴熊に組む可能性を残していますが、▲9八玉から▲8八角の可能性もありそうです。「森内竜王は手堅い棋風なので▲7八金だと思ったのですが。▲7八飛には△7五歩、△6三銀、△7三金など手が広そうです」と飯島七段。

Dsc_0098 (対局開始前の森内竜王)

森内竜王 タルトポンム(リンゴのタルト) ハーブティー(レモングラス)
糸谷七段 オールドラムのケーキ 紅茶

Dsc_0487 (森内竜王のおやつ)

Dsc_0490_2 (タルトポンム)

Dsc_0476 (糸谷七段のおやつ)

Dsc_0481 (オールドラムのケーキ)

現地では14時から大盤解説会が始まっています。解説のトップバッターは青野九段でした。2番手は飯島七段の予定です。大盤解説会の詳細はこちら

Dsc_0457 (青野九段は静岡県焼津市出身)

Dsc_0439 (山口女流初段)

Dsc_0434(解説は初手から始まった)

Dsc_0465 (会場は桐殿。昨日、前夜祭が行われた場所だ)