カテゴリ「第24期竜王戦ランキング戦6組(男性棋士vs.女流棋士)」の記事 Feed

2010年12月23日 (木)

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▲清水女流六段-△伊藤真四段戦は、清水女流六段が8筋~7筋に手をつけて飛車を打ち込んだ。それに伊藤真四段が△8二角と応じた局面だ。次に△7一金で飛車を捕獲する手がある。なんの見返りもなく飛車を取られては、8筋の投資にみ合わない。清水女流六段はうまく手をつないでいく必要がありそうだ。正念場を迎えている。対局室、伊藤真四段の横には大量のペットボトルが林立していた。

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陽が傾き、外の木々がざわめいていた。4局はそれぞれ佳境を迎えつつある。17時30分からの大盤解説会では、見応えのある局面を観戦することができそうだ。

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(朝と同じ位置に鎮座していた猫。この場所が気に入ったのか、降りられないのか)

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(野田澤女流1級(左)と藤田女流初段(右)。2回の4面指し指導対局を終え、控室で休憩中)

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本日の一斉対局では、東京・将棋会館にて大盤解説会が行われます。
詳細はこちらのHPをご覧ください。

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【大盤解説会】(当日受付)

■日時:12月23日(祝・木) 17:00開場、17:30開始 終局まで(最大延長:23:30)
■会場:東京・将棋会館2F研修室 JR千駄ヶ谷駅・都営地下鉄大江戸線国立競技場駅下車 徒歩7分

■詳細
竜王ランキング戦<6組>・男性棋士VS女流棋士対局(全4局)をすべて解説。
豪華賞品が当たる次の一手予想クイズ・女流棋士勝者予想クイズあり
終局後、対局者が大盤解説場に来場し、感想戦を行います。
(終局時間や状況により、対局者が来場できない場合もあります)
※満席の際は、立ち見の場合もございます。

■参加棋士
北浜健介七段
村山慈明五段
斎田晴子女流四段
藤田綾女流初段
野田澤彩乃女流1級

■料金:L 一般2,500円  シニア・学生・女性2,000円 駒桜会員1,000円

■主催:読売新聞社 報知新聞社
■協力:女流棋士会ファンクラブ「駒桜」

http://komazakura.shogi.or.jp/ryuovsshogi/

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(将棋会館入り口、掲示板の案内)

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▲甲斐女流二冠-△永瀬四段戦は激しい攻め合いになっている。図は▲6三歩と垂らした局面で、対して△6七歩成なら▲3三角成△同桂▲5九金引△8九竜▲6二歩成△4二金寄まで、ほとんど変化の余地がない。互いに強力な駒を持ちつつと金を作り、壮絶な殴り合いが始まる予感。

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年末を控え、将棋会館内外にも変化が見られる。

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(1階売店のクリスマス「福袋」? 超お買い得)

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(外に出ると角松が。これはクリスマスツリーではない)

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(控室の青野照市九段。▲清水女流六段-△伊藤真四段戦を検討する)

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▲清水女流六段-△伊藤真四段戦は、盤面左側で背中合わせになっていた馬と飛車が交換になった。図の▲2六飛は△7六歩を防いで桂頭を守った手だ。ここで後手には△4四角という手がある。飛車がタテに逃げれば△7六歩、ヨコに逃げれば△2七角が生じる。先手は飛角交換で飛を手持ちにした利が大きいか、それとも桂頭の弱みが大きいのか。ここからの数手が重要になってくるだろう。

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(15時頃、米長邦雄会長が控室に。継ぎ盤で検討する奨励会員に、「それはどっちがいいの?」と話しかけていた)

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14時50分頃、指導対局を終えた北浜七段、斎田女流四段、藤田女流初段が控室に。談笑しながらひと通り棋譜を確認したのち、15時からの指導対局(第2幕)のために階下に下りていった。

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(北浜七段(左)、斎田女流四段(右))

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(藤田女流初段)

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▲里見女流三冠-△吉田四段戦は、図の△3五歩で歩が3つぶつかった。▲3五同歩としておけば、歩を入手して△3六歩の狙いがある。複雑な局面だが、先手は駒が分散しているので激しい戦いにはしたくないところだろう。ここはじっと我慢して局面をうまく収めたい。いっぽうの後手は、金銀が玉側に集結しているが、その分盤面左半分へは応援を送りにくい。飛角歩でうまく手を作る必要がある。押したり引いたりの長い中盤戦が展開されそうだ。

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▲甲斐女流二冠-△永瀬四段戦は、駒をさばき合う直線的な展開になった。14時35分過ぎ、この局面で永瀬四段が長考している。ここから△6九飛成▲7一飛成△8九竜▲3三角成△同桂▲8一竜△6六桂と進むと、先攻の利が生きて後手よしか。したがって△6九飛成にはいったん▲7九歩が検討されている。▲7九歩に△同竜は▲3三角成△同桂▲7九飛で終了だ。選ぶ指し手によっては相当先まで見通せる局面。それだけに、永瀬四段も慎重にならざるを得ない。

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