カテゴリ「第23期竜王戦七番勝負第4局」の記事
前夜祭(3) - 読売新聞社代表挨拶
「明日から行われる第23期竜王戦七番勝負第4局の前夜祭を盛大に催していただき、ありがとうございます。先ほど樽本市長からもありましたように加古川にはゆかりの棋士が5人います。加古川市出身が久保棋王・王将、神吉七段、そして船江四段。また加古川市在住の棋士に井上八段、稲葉四段がいます。現在プロ棋士は161人いますが、このうち5人が加古川に関係する棋士で、これは大変な数字と感心した次第です。また市内には『将棋屋』という名前のうなぎ屋さんもあると聞いております。市民の皆さんの熱い思いが棋士を生み出しているのではないでしょうか。
また加古川市では若手の登竜門となるような公式戦を企画しているそうです。次の棋士を育てる素晴らしい取り組みだと思います。こういう取り組みでますます加古川市がにぎわうことをお祈りいたしております。この棋士のまちで七番勝負は折り返します。渡辺竜王が勝てば前代未聞の7連覇、羽生名人が勝てばこれまた前代未聞の永世七冠。全国から注目されている、このシリーズの流れを決める大一番だと思います。」
(若葉)
前夜祭(2) - 加古川市長挨拶
「加古川市が市制施行60周年を迎え、記念行事として竜王戦をお招きする夢が実現し、大変うれしく思っております。しかも渡辺竜王、羽生名人という当代一流の棋士が対局者で、素晴らしい対局になると思っています。ただ羽生さんには申し訳ないのですが、久保さん(利明棋王・王将。加古川市出身)に挑戦してもらえれば言うことなしだったのですが…(場内笑)。今日JR加古川駅からお越しになった方はご覧になったかと思いますが、『棋士のまち 加古川』という幟を掲げております。この幟の字は米長邦雄永世棋聖に書いていただきました。ご存じの通り、加古川は5人の棋士と縁があり、隣の高砂市にも村田兄妹がいます。地元の言葉でいえばプロがゴロゴロいる地域です。棋士のまちとして全国に情報発信をしていきたいと思っております。今回の対局場は鶴林寺です。両対局者は散策できないしょうけれども、国宝である太子堂や境内を見ていただいて心を落ち着かせ、熱い戦いを繰り広げてくれることを期待しております」
(樽本市長の「羽生さんには申し訳ないのですが・・・」のくだりに苦笑の羽生名人。棋界の第一人者もここ加古川では分が悪い(?))
(若葉)