カテゴリ「第22期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2009年11月26日 (木)

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(下呂温泉駅前)

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(左に向かい、このトンネルを抜けると水明館が見える)

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(駅から右に行くと、何やら暗いトンネルが…)

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(暗くなっているのは、地面を星のように輝かせるための工夫。こちらからも水明館に行くことができる)

(烏)

20091126_51 △2二角からの攻めは森内九段の苦心の構想ですね。▲7四歩(図)は指したかった手で大きな1手です。この後△5六銀▲同金△9九角成▲7三歩成△8一飛が予想されますが、この局面は7三のと金が私は大きく先手持ちです。▲5六同金に△7七歩からの攻めも歩の数が少ないので余されそう。現局面はやや先手が厚いと見ています。

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20091126_48_2 封じ手は△8五桂でした。この手に対して、▲7六銀は△6五銀▲同銀右△同歩で、後手から△5五角が残るのを嫌ったのでしょう。48手目の△2二角は見えてはいたので、昨日の封じ手予想の段階で言っておくべきでした(笑)
49手目は▲6六歩が有力だと思います。以下△4五銀直▲同銀(▲同歩は一発△4六歩が入る)△同銀▲同歩△6六角▲7七銀打△5五角のような展開になると思います。
駒の損得はなしで、玉の堅さは、▲4七金に対して、△5二金+底歩が利く、を比較して後手に分があると思います。駒の働きは、先手が角を手持ちにしている分得ですが、後手の△2二角がどこまで働くかによるでしょう。形勢はまだ互角だと思います。

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(立会人の桐山九段が封じ手2通を両対局者に示す)

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(はさみを入れて開封)

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(記入された封じ手を両対局者に示し、森内九段が△8五桂を着手。報道陣はそこまでで退出、2日目の対局がはじまった)

桐山九段が「封じ手は△8五歩です」と読み上げたように聞こえ、関係者にやや動揺が走った。封じ手用紙には矢印で△8五桂と記されており森内九段も△8五桂を着手。控え室に戻った桐山九段は「△8五桂ですよ。私△8五歩って言った? △8五桂ですよ△8五桂」と説明。記者たちの聞き間違いかもしれない。

(桜木)

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(8時50分ころ、森内九段が入室。盤側は左から新聞解説の脇八段、立会人の桐山九段、記録係の船江三段、観戦記を担当する藤田麻衣子女流1級。藤田女流1級は淡い緑を基調とした着物姿)

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(渡辺竜王は8時53分ころ「おはようございます」と一礼して入室)

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(上座の渡辺竜王が駒袋を開け、駒を並べる)

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(船江三段の読み上げに合わせて、封じ手の局面まで指し手を進める)


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(渡辺竜王)

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(森内九段)

(桜木)

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封じ手予想の集計は以下の通りです。正解の△8五桂は1番人気でした。

△8五桂…14票
△6五銀…8票
△6五桂…2票
△6三金…2票
△6五歩…2票
△7二飛…1票
△8五歩…1票
△8三角…1票
△4五銀直1票
△9五香…1票
△9七歩…1票

(桜木)