カテゴリ「第22期竜王戦七番勝負第2局」の記事
18時過ぎの控え室
18時のモニターの様子
渡辺竜王、飛車を捕獲
図は111手目▲7二金の局面。105手目▲2四歩から左右の攻撃を仕掛けた結果、渡辺竜王は後手の飛車を捕獲しました。渡辺竜王は遊び駒がなく理想的にさばけています。森内九段が受ける展開が続き、反撃に移れません。
(銀杏)
17時40分のモニターの様子
厳しい垂れ歩
102手目△8二飛の佐藤天五段の見解
先手は▲7四金と出て行って、飛車を目標にしながら攻めるのが有力です。後手はそれをどう防ぐか。△7一銀と引いていなしに行くのでしょうか。△1六歩と垂らされる暇を与えたくないので、先手もそんなにゆっくりはできないです。▲6一角の攻撃力が高いので、それを起点に攻めをつなげられるかどうか。逆に、後手はなんとかこの角を追うか、ぼける展開にしたいところです。現局面は先手が攻めているので調子良く見えますが、駒損も大きい。まだまだ大変だと思います。
(佐藤天五段も先手良しと見ているがまだまだ難しいところはあるようだ)
(銀杏)
受けを強いられている森内九段
図は102手目△8二飛の局面。渡辺竜王の攻め、森内九段の受けの展開が続いています。「(前と比べて)先手がさらに良くなったと思います」と吉田四段。後手が逆転を見出すには「入玉まで行かなくても、3六のと金を生かして手厚くなかなか寄らないようになればわからなくなります」とのことです。飯塚七段も「 先手好調です。後手は駒が多いのですが狙われている駒も多いです。後手は上部脱出で粘るのでしょう。先手は飛車を攻めるのが早いかもしれません」と解説。
(銀杏)
ホテルニューオータニ高岡
95手目▲2六歩の局面の飯塚七段見解
95手目▲2六歩の局面で、飯塚七段に見解をうかがいました。「と金をまともに▲3七桂で払われてはたまりませんから、△3六と▲2五歩△同銀となりますが、そこで▲7四歩の歩の補充が利くのが大きいです。形勢は55対45で先手良しと思います。実際、先手は駒損ですからね。微差だと思います。」と飯塚七段。
(飯塚七段の形勢判断。先手がリードしているという見解だ)
(銀杏)