カテゴリ「第22期竜王戦七番勝負第1局」の記事
関係者の昼食
昼食休憩
34手目△6三銀
控え室の藤井九段「ここで▲4五歩と行きます。以下△5四歩▲4四銀△4二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛△3三歩▲3六飛(参考1図)。そこで△2七角は▲4六飛。△2八角なら▲1七香がピッタリ。1筋の突き合いが、先手の得になっています」
(34手目棋譜コメント欄より)
長岡四段「なるほど、横歩を取れるのですね。▲4五歩に△同歩▲同銀△8六歩▲同歩△8五歩(参考2図)の継ぎ歩は大丈夫でしょうか?以下▲同歩△同飛▲9六角に、△8九飛成▲6三角成の局面は先手怖そうです」
(34手目棋譜コメント欄より)
(翔)
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(翔)
27手目▲6六銀、長岡四段の見解
長岡裕也四段のコメント「△4四歩が早いととがめに行きたくなることはありますしね。平成九年の名人戦第2局が少し似てますかね。これは▲6六歩に△4四銀の形ですが。後手は△5二金と上がってから△4四歩が手堅いと思っていたのですが、△5二金の一手が入ると先手から▲4五歩と突く手が間に合います。それで先に△4四歩と突いて牽制したのが丸山渡辺戦(平成21年4月13日・王位リーグ)なんですね。その将棋は9筋の突き合いが入っています。森内九段のベースになっているのは、その将棋でしょう。調べてみたらこのタイミング(22手目)で△4四歩を突く人も多いんですね。
これは9筋の突き合い(▲9六歩△9四歩)を入れなかったのが工夫かもしれないですね。仮に△5二金▲5五銀左△同銀▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8五飛(参考図)としたときに、▲6四銀と出て▲9六角の筋が残る意味はありそうです」
(翔)
昼食のメニュー表
10時40分、▲2五歩△3三銀▲6六銀
25手目▲2五歩が新手のようです。(▲9六歩△9四歩が入った局面は1局あり、▲2五歩△3三銀▲4八飛と進んでいる)
同型の角換わり腰掛銀に進むと思われていましたが、これは違う展開になりそうです。
右図の▲6六銀がさらに積極的な手。▲5五銀左とぶつける手を狙っています。
長岡四段「はー、▲6六銀ですか。ちょっと将棋盤を出して考えます」
山本五段「一手損角換わり相手には一時流行した手ですが、普通の角換わりには珍しい」阪口四段「これは△8六歩と行くとどうなるのでしょうか?」
長岡四段「△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲5五銀左でどうなるか。」
山本五段「次の手は2時間は考えないと指せないでしょう。すなわち昼休みですね」
(翔)
10時半頃の控室
角換わり腰掛け銀
(10時10分頃の局面)
阪口四段「角換わりだと終盤まで研究されてるから、展開が早そうですね」
長岡四段「同型ならばすらすら進むでしょうね。渡辺竜王は後手番で同型を避けない。先手から避けることも考えにくいのできっと同型になると思います」
阪口四段「1日目で終盤もありえますか」
長岡四段「終盤といっても、よくある局面ですしね。2日制で激しい将棋は読みがいがありそうです」
阪口四段「そうですね。早く戦いがおこった方が研究もやりがいあります」
長岡四段「トップ棋士の激しい将棋は、見ている棋士は歓迎ですよね」
山本五段「見てるほうは楽しいですね。角換わり腰掛け銀の同型は、渡辺竜王は後手を持って受け切れると将棋世界で読んだような記憶があります。興味深い戦形ですね」
長岡四段「無理攻めだと思っていると書いてありましたね。渡辺竜王と羽生名人は、後手番で絶対に同型を避けません。全部受けきれる自信があるのだと思います」
(翔)