カテゴリ「第21期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2008年10月30日 (木)

先付け 噴火湾産なまこ霙和え

酒肴 道産の幸吹き寄せ盛り、秋鮭金山寺味噌焼、噴火湾穴子伸丈、海老芝煮、噴火湾帆立貝ボンボリ、丸十甘露煮、焼栗、零余子松葉

御造り 本鮪、牡丹海老、生雲丹、平目魚重ね、北寄貝、妻物一式、山葵

鍋物 伊達産黄金豚と大滝産きの子の牡丹鍋

蓋物 鰻と焼茄子の蕪蒸し、大滝産きの子、噴火湾産蟹身庵

替え皿 鱈場蟹足ボイル一人前一本、毛蟹半身付け、レモン

揚げ物 宇和島産鰤竜田揚げ、たたみ鰯、青唐、巣立、薬味、橙酢

酢物 大滝産養老羹、雲丹、鳴門若芽、いくら、洞爺湖産赤紫蘇酢山葵

お食事 ご飯、銀杏飯しらす添え、止め椀、伊達産小麦使用、ひっつみ汁、黄金鶏、大根、にんじん、牛蒡、占地茸、三葉、香物三種

水菓子 メロン、ぶどう

(烏@洞爺湖)

【藤井九段&橋本七段】

藤井九段「△1二香!」

橋本七段「△9四飛の意味を考えると△7二香ですね。△8五歩から△7四香を狙います」

藤井九段「ん?それいいね。僕も乗っちゃおうかな」

【阿久津六段】

棋風に忠実に指すなら△1二香。あまり指したい手がないんですが、私の判断はあてにならないと思います(笑)

(烏@洞爺湖)

長崎県のひでとさん、男性の方からのご質問です。

「おつかれさまです。この中継を楽しみにしています。

さて、第2局は矢倉になりましたが・・・・、
序盤で定跡どおりに進む場合に、ノータイムで指し手を進めても
よさそうなものなのに、ときどき時間を使って考えているときは、プロの先生はどんなことを考えているのでしょうか?」

【橋本七段の回答】
序盤はある程度予想できる展開になることが多いので、数十手後に想定できる局面をあらかじめ組み立てておきます。
先に組み立てておけば、相手にどういったことを考えているかを悟らせないメリットがある。当然の一手と思われる手に時間を使うのは、そういった理由なんです。
どんなこと…もちろん将棋のことを考えています。

福岡県のゆず♪さん、男性の方からのご質問です。(一部を抜粋させていただいております)。
「両対局者の明日の昼食予想をお願いします」

【昼食メニュー(再掲)】
食事は以下から選択。

・平取産和牛ステーキ御膳 ・噴火湾海鮮バター焼き御膳 ・伊達産地鶏すき焼き御膳・幕の内弁当 ・お刺身定食 ・鮭いくら丼 ・カツ丼 ・エビフライカレー ・冷そば又はうどん

【藤井九段】
『伊達産地鶏すき焼き御膳』か、『噴火湾海鮮バター焼き御膳』か。こう、ドーンとしたものを頼むんじゃないでしょうか。羽生さんは麺類が好きなので『冷そば又はうどん』もあるかもしれませんが、ちょっと頼みにくいでしょう。手打ち!とか国産100パーセント!とかついていれば、もしかしたら選ぶかもしれませんが…

【橋本七段】
羽生さんの幕の内弁当は間違いないと思います。倍率は1倍台でしょう。渡辺さんは鮭いくら丼ですね。自信があります。

大阪府の鰻屋支店さん、男性の方からのご質問です。

「藤井先生にお尋ねします。
二日制ならではの、一日目の夜の過ごし方ですが、精力的に夜更かししてまで読
もうとしますでしょうか?
また渡辺竜王、羽生名人はどのようなタイプであるかを教えていただきたいです」

【藤井九段の回答】

1日目の夜は、精力的には読まないですよ。たま~に読むときもありますが、いかにして寝るかのほうが重要です。
対局前日よりも、一日目の夜のほうが盤面が頭にありますから寝るのは難しい。
でも読んだほうが得と思ってしまうじゃないですか。だからついつい考えてしまうものです。
渡辺竜王や羽生名人も同じじゃないでしょうか。

あ、佐藤棋王は1日目の夜に読み切ろうとして、2時間しか寝られなかったことがあったそうです。やはり、人それぞれですね。

愛知県のato-floさん、女性の方からのご質問です。

「橋本七段は深浦王位に3勝1敗と勝ち越していますが、
そんな深浦王位が羽生さんに五分に渡り合っている理由は
なんですか?
是非カッコいい橋本七段に教えて欲しいです。」

【橋本七段の回答】

深浦王位はトップクラスの中でも独特の感覚で、さらに粘り強さも持ち合わせています。羽生さんとは読みが合わないこともあるのではないでしょうか。

私が深浦さんに勝ち越しているのは、たまたまです。カッコいいなんて…照れます(笑)

08103064 この手で類似局の▲行方-△渡辺戦(▲7四歩△5一角が入っていた)から離れました。前述の将棋は△9三飛でした。

着手後、渡辺竜王は席を立ち、羽生名人は棋譜を確認していました。大盤解説場の藤井九段は「ここで羽生さんはまた考えますね」。

(烏@洞爺湖)