カテゴリ「第21期竜王戦挑決第1局」の記事 Feed

2008年8月29日 (金)

08082930 21手目から30手目までの指し手
▲3六歩△4四歩▲6七金△7四歩▲3七銀△6四角▲6八角△4三金▲7九玉△3一玉

両対局者、黙々と矢倉に組んでいく。23手目の▲6七金右で8分考えて羽生名人は指した。

08082920 11手目から20手目までの指し手
▲5八金△3二金▲7八金△4一玉▲6九玉△5二金▲7七銀△3三銀▲7九角△3一角

この局面までの消費時間は、羽生名人が12分、木村八段が3分。羽生名人は小刻みに時間を使っているが、木村八段の指し手は割と早い。

08082910 初手から10手目までの指し手
▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲6六歩△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△4二銀

本局は相矢倉になりました。じっくりとした、将棋になりそうです。

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30秒ほどあごに手を当てながら考えて、初手▲7六歩を指す羽生名人。

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4、5分考えてから、駒に力を送り込むような手つきで2手目△8四歩を指す木村八段。

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植木祐斗2級による振り駒。「歩」が三枚で羽生名人の先手と決まった。

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対局開始までの時間、羽生名人はメガネを拭いたり、腕時計を盤の前に置いたり、飲み物をコップに移し変えて飲んだり、すべてゆっくりとした動作で行いながら待っていた。
対して木村八段は、盤を見つめたり瞑想をしたりしながら気合みなぎる表情になっていった。

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9時40分頃、東京将棋会館2階にある自動販売機で飲み物を買っていた、木村一基八段。45分頃には対局室に入り、懐中時計を盤の前に置いて瞑想をしていた。

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50分頃、羽生善治名人が入室。「お盆とコップをお願いします」と記録係りに頼み、ゆっくりと着座した。そして、深呼吸を繰り返し息を整えていた。駒を、一枚一枚ゆっくりと並べていた。

2008年8月28日 (木)

8月29日10時~、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で、第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局が行われます。

対局に挑むのは、1組2位の木村一基八段と1組5位の羽生善治名人。木村八段は、昨年に続いての挑決出場。そして、羽生名人は、2003年以来の挑決出場。また、両者、9月から始まる第56期王座戦でも五番勝負を戦うとあって、その気合は、並々ならぬものがあるでしょう。

このブログでは、棋譜中継ではお伝えできない部分を画像を交えて掲載しますので、どうぞお楽しみに。