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第97期棋聖戦五番勝負第2局

2026年6月19日 (金)

▲6六歩の狙いを看破

20260619_047▲6六歩(1図)の狙いが分かりました。△8七歩には▲6五歩△同銀▲9三歩成△8四飛▲8三角△6四飛▲6一角成△同玉▲5五金(変化図)があったようです。

20260619_047s変化図になれば先手よし。検討陣がこの変化を知った直後、藤井棋聖は△8七歩ではなく△9二歩と受けました。一見すると屈服した手のようですが、危ない変化を消して冷静な手です。控室では「さすが」と声が上がりました。

20260619_050_21図から△9二歩▲5六銀△5四歩が実戦の進行で2図。3六飛は先手の負担でもあるため、すぐに△1四角はあまり指したくありませんが、2図から▲4五銀△5三銀▲3四銀△同金▲同飛なら△2五角の王手飛車取りがピッタリです。後手が指しやすい状況が続いているようです。

Dsc_0518(3月上旬から11連勝中。本局も藤井棋聖の正確な読みが光る)

(牛蒡)

午後のおやつ

15時になり、午後のおやつが出されました。注文は以下の通り。

服部七段 「金谷百年カレー」パイ、緑茶(温)
藤井棋聖 金谷ホテルオリジナル「とちあいか」の苺ミルクアイス、金谷りんごジュース

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(牛蒡)

気づきにくい手

20260619_046図は9筋で戦いが起きて先手が忙しそうな状況でした。▲9三歩成△同桂▲同桂成は△8六飛で後手にさばかれます。

実戦は▲6六歩と突きました。「▲6六歩ですか」と三枚堂七段。「それは読んでいない」と近藤正七段。少なくとも検討陣は意表を突かれました。▲6五歩から手を作りにいく意味だと思われますが、具体的にどう組み立てればいいのか。

島九段や三枚堂七段は△8七歩を示して、先手がどう指すのかと頭を悩ませています。藤井棋聖も相手の意図を読み解くために、時間をかけることになりそうです。

Dsc_0538(服部七段は中盤のねじり合いに強い。▲6六歩が先手やや苦戦の流れを変えるか)

(牛蒡)

先手は忙しい

20260619_042図は13時30分ごろの局面。先手は依然として3六飛や8五桂が負担です。もし図で後手の手番なら△9七歩成▲同香△同香成▲同角△9二飛といった攻め筋があります。かといって、図で▲9八歩は△8四歩とされるかもしれません。先手はやるべきことが多く、忙しそうな局面です。

Dsc_0617(13時30分ごろのモニター映像。服部七段はアイマスク姿で考えていた)

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(牛蒡)

現地解説会

現地では13時から大盤解説会が始まっています。

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Dsc_0602(三枚堂達也七段)

Dsc_0555(脇田菜々子女流初段は服部七段と同門)

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(牛蒡)

対局再開

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(牛蒡)

昼食休憩

20260619_037図の局面で藤井棋聖が17分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲服部1時間4分、△藤井1時間33分。休憩時間は12時から1時間。対局者の昼食は以下の通りです。

服部七段 栃木県那珂川産「鰻」のうな重、味噌汁、香の物、緑茶(温)、ウーロン茶(冷)
藤井棋聖 金谷ホテル特製百年ライスカレー薬味添え(ビーフ)、アイスティー

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Dsc_0385(休憩中の対局室)

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Dsc_0401(大竹竹風作、菱湖書)

(牛蒡)

日光東照宮

日光東照宮は1617年(元和3年)に創建された神社です。主祭神は東照大権現(徳川家康)。3代将軍・徳川家光の「寛永の大造替」により、全国各地から名工が集められ、現在の豪華絢爛な造りになりました。境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が並び立ちます。1999年には、東照宮を含む「日光の社寺」がユネスコ世界遺産に登録されています。

Dsc_0313(清流・大谷川。この左手の高台に金谷ホテル、右手に日光東照宮がある)

Dsc_0307(しばらく急坂を登る)

Dsc_0139(このあたりは東京スカイツリー(634m)とほぼ同じ標高)

Dsc_0171(五重塔の心柱構造は、スカイツリーの建築時にも参考にされた)

Dsc_0204(三猿。見ざる、聞かざる、言わざる)

Dsc_0210_2(陽明門)

Dsc_0237(拝殿)

Img_2771(ホテルと東照宮の位置関係。右下にホテル)

(牛蒡)

早くも中盤へ

20260619_033▲9七桂△9五歩▲同歩で図の局面。戦いになりそうです。▲9七桂は次に▲8五飛△8四歩と打たせれば先手が少し楽になりますが、本譜の端攻めは予想の本命に挙がるところで、互いの読みがぶつかっています。図から自然に進めるならば、△9六歩▲8五桂△6四銀▲3五飛△2三金▲3六飛で、先手は飛車と桂の両方が負担になります。うまくまとめなければいけません。近藤正七段は「やや後手ペース」と話しています。

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(牛蒡)

日光金谷ホテル

日光金谷ホテルは1873年(明治6年)に創業。外国人に部屋を貸し出す「金谷カテッジイン」から、それの歴史が始まりました。日光は中前湖畔を中心に、明治中頃から昭和初期にかけて多くの外国人別荘が建てられ、国際避暑地として発展してきた場所でもあります。以下の日光金谷ホテル歴史館のページには、アーネスト・サトウ、ジェームス・カーティス・ヘボン、イザベラ・バードなど、明治の日本の歴史にかかわった外国の人物の名前が登場します。

「金谷ホテル」としては1893年(明治26年)にオープン、現在に至ります。日本最古級のリゾートホテルです。「日光金谷ホテル」から日光東照宮までは直線距離で500m。中禅寺湖までは車で1時間ほど。中禅寺湖には「中禅寺金谷ホテル」もあります。日光金谷ホテルでは、過去に第96期棋聖戦第1局(2025年)と第6期清麗戦第3局(2024年)が開催されています。

【金谷ホテル】
https://www.kanayahotel.co.jp/
【日光金谷ホテル歴史館】
https://nikko-kanaya-history.jp/
【金谷ホテル創業150周年記念】
https://www.kanayahotel.co.jp/150th/

Dsc_8903(写真は昨日撮影。写真奥が本館)

Dsc_8959(フロント。和洋を組み合わせた造りが明治期を思わせる)

Dsc_8889(ロビー)

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Dsc_8979(本館は3階建て。階段も和洋の組み合わせ)

Dsc_8963(ダイニングバー)

Dsc_9290(通路にはホテルの歴史を収めた写真が飾られている)

Dsc_8916(本館の右に別館がある)

Dsc_8913(ホテル庭園。この先に大谷川(だいやがわ)、さらに森の奥に日光東照宮がある)

(牛蒡)

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