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前記事の局面から▲2九銀△3六銀と鈴木九段の予想どおりに進行。△3六銀の考慮中、藤井七段は苦しそうに考えていたと勝又七段は話していました。
18時頃、図の局面で永瀬二冠が時間を使って残り1時間を切りました。藤井七段の残り時間はあと16分です。後手は△2七飛が狙いで、打てば詰めろになります。次の手は▲4八金打が鈴木九段の予想です。
(藤井七段のほうが残り時間が少ない)
(独楽)
(1)▲5二金△7二玉▲5三角成と勢いよくいくのは、△同金▲同馬△3八桂成▲同金△2七銀で後手攻め合い勝ちになりそう。(2)▲2九銀と引くと予想されています。以下△3六銀▲4八金打が鈴木九段が苦心して見つけた手順で、これは難しいようです。△3六銀に代えて△4五飛も検討され、このほうが筋がいいかとも話されています。
普通に指すと先手が勝ちやすい展開ではありますが、実際の形勢は難しいかもしれません。
(棋風的にも、永瀬二冠は▲2九銀と指すのではないかと鈴木九段)
図の局面で後手の藤井七段が長考。直前にも30分以上使っていて、持ち時間の差が1時間以上に広がっています。藤井七段の残り時間は1時間を切りました。鈴木九段は、永瀬二冠は時間攻めも意識するだろうと話していました。
自然な△3三桂には▲4四飛△同歩▲1六角の王手が厳しく、以下△4三金で受かっているようでも▲5三角成△同銀▲3三桂成で先手の攻撃が続きそうです。
(永瀬二冠は1時間以上の差をつけた)
(藤井七段はここ2手、連続で時間を投入)
将棋会館から歩いて1分ほどのすぐ近く、鳩森八幡神社があります。都内最大の富士塚があるなど、由緒ある神社です。
(御社殿)
(将棋堂)
(富士塚)
14時20分頃、控室では鈴木大介九段と勝又七段が検討しています。(1)△4二銀は▲8四飛△7一金▲9五歩で、難しいながら、鈴木九段は先手持ちたいと話します。「(2)△8五飛が利くかどうか。利かないのであれば先手を持ちたいですね」と、鈴木九段は次の手に注目と話します。
展開としては、手数が短く、あまり粘れる将棋にはならないだろうと予想しています。一撃決まればそのまま勝ちきる流れになりやすそうです。
(14時20分頃の控室。鈴木大介九段)
(勝又清和七段)
13時45分頃の局面。手数としてはゆっくりめの進行です。展開は激しく、昼休明けに先手が飛車をぶつけ、乱戦になりました。
図の▲8二歩は直接手。△9三桂にどう攻めていくでしょうか。▲9五歩、▲8一歩成△同銀▲8三飛、▲4五桂などの筋がありそうです。代えて▲8三歩と垂らす手も検討されていました。後手からは△3六歩と突いて、▲4五桂に△8五飛や△2八飛と飛車を打っていく攻めが予想されるところでしょう。
(昼休明けに永瀬二冠が飛車をぶつけて、戦いが激しくなりつつある)
東京・将棋会館1階は売店になっています。3~5月に長期休業をしていましたが、現在は再開されています。
(1階売店。将棋の本や扇子、盤、駒が販売されている)
(いまイチオシの新商品。上扇子、藤井聡太「進」。2,640円(税込み)で販売中)
(将棋雑誌、本も多数)
(先月発売の『藤井聡太 強さの本質』(マイナビ書籍編集部編集、マイナビ出版))
12時40分、対局が再開されました。
(対局再開直前の永瀬二冠)
(藤井七段。両対局者とも、記者が入室した12時30分頃には戻ってきていた)
(永瀬二冠は対局再開からも時間を使っている)
(盤面)
(永瀬二冠が戻ってきていた)
12時、この局面で永瀬二冠が26分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲永瀬39分、△藤井1時間6分。昼食注文は永瀬二冠が「肉豆腐(キムチ)弁当」、藤井七段が「豚の甘辛スタミナ焼き弁当(ご飯小)」(ともに鳩やぐら)。対局は12時40分から再開されます。
(「肉豆腐(キムチ)弁当」)
(「豚の甘辛スタミナ焼き弁当(ご飯小)」)