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上図から▲5七金直△4五桂▲5二桂成△同飛▲4五馬(下図)と進行。渡辺棋聖は寄せ合いを諦め、桂を外す順で粘りを見せています。この粘りを見た控室では「何があってもおかしくないです」との声が聞かれました。なお、渡辺棋聖は▲5二桂成の考慮中に一分将棋に入っています。
(潤)
控室では藤井七段が勝ちに近づいているとの見解で、慌しくなっています。図の△4六桂が藤井七段にとって本局で4度目の桂打ちで、得意とする桂使いで決めに出たようです。
渡辺棋聖は残り17分から13分を使って▲4八歩と受けました。これで残りは4分。対して、△8七歩や△4二飛が有力で後手が指せそうとの見解で控室は一致していますが、まだはっきり決まっているという感じではないとのことです。
図は18時10分頃の局面。ポイントの取り合いが続いていた本局ですが、突如、炎の出るような攻め合いとなりました。後手は飛車取りが掛かっていますが、藤井七段は△3八銀と飛車を逃げずに飛車取りで応対。桐山清九段は「飛車を持てばですよね。△7九飛の1手詰みですから。後手は喉から手が出るくらい飛車がほしいところです」と図からの△3八銀についての感想を述べました。
(藤井七段は得意の終盤で突き放せるかどうか)
図は18時頃の局面。渡辺棋聖が▲6五桂と打った局面です。次に▲5三桂不成や▲7三桂成が厳しい狙いです。飯島七段はここから△6二飛▲5三桂不成△4二角の進行を一例として挙げ、「難しそうです」との見解を示しました。残り時間は▲渡辺21分、△藤井23分と拮抗しています。
(渡辺棋聖は攻め合いでの勝利を目指している)
関西将棋会館から北に向けて近郊を歩いてみました。
(14時すぎの関西将棋会館)
(大阪はしばらく雨の日が続いていたが、本日は久々によく晴れた1日となった)
(歩いて3分くらいのところにある上福島北公園。大木が立ち並んでいた)
(草木の中に、一輪の白い花が咲いていた)
(10分ほど歩いたところでスカイビルが見えてきた。35階には空中庭園展望台があり、大阪の絶景を味わえる)
藤井七段は▲9五歩に△8六桂と跳ねました。控室では代えて△8七歩が損のない手と言われていたところで、控室では桂跳ねの真意をはかりかねています。その雰囲気を代弁するかのように、桐山九段は「当たらないですね。でも両対局者の読み筋は噛み合っているような印象です」との感想を述べました。
(継ぎ盤で検討を行う桐山九段)
図は△7三桂に対して渡辺棋聖が▲9五歩と桂取りに歩を突いた局面。控室の予想には全く挙がっていなかった一手で、この手を見た桐山九段は「すごい手がきたねー、どうなのどうなの」とおどけました。これに対して飯島七段は「ちょっといい手なのかどうか。後手にチャンスが来たかもしれません」との見解を示しました。
(昼食休憩再開前の藤井七段。グラスのお茶を口に含むと、目を閉じた)
図は15時50分ほどの局面藤井七段は△7三桂と跳ねて力をためました。この手で△8六歩は、▲3四桂△同銀▲4四歩と歩を垂らし返されて後手の指し手が悩ましく、例えば△8五飛と走るのは▲9七桂~▲8五歩で飛車先を止められます。ただ、この△7三桂にも同様に▲3四桂△同銀に▲4四歩が厳しいのではと、ABEMAで久保九段が解説しています。
(15時50分頃の控室モニター。午前より渡辺棋聖がやや前に出てきている。勝負どころを迎えていそうだ)
(本日の産経新聞朝刊。将棋欄には第91期挑戦者決定トーナメント準々決勝、▲山崎隆之八段-△三浦弘行九段戦の第1譜が君島俊介さんの観戦記で掲載されている)