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第91期棋聖戦五番勝負第1局

2020年6月 8日 (月)

歩得対馬

20200608a_3図は14時30分頃の局面。藤井七段が5七の金をじっと6七に寄り、守りを固めたところです。歩の枚数に7対0という極端な差がついており、先手は丁寧に受けていく方針でしょうか。控室の深浦九段は後手の手としては△7四銀を予想しています。対して▲7七桂か▲8四歩か。「先手に選択肢が多いのは間違いないですね」と続けました。

Photo_38(深浦九段は継ぎ盤を動かして関係者に解説中)

(康太)

将棋会館1階、2階

将棋会館の1階と2階は売店と将棋道場。新型コロナウイルスの影響で閉鎖されていましたが、緊急事態宣言が全国的に解除されたことを受け、現在は営業を再開しています。

Photo_32(1階の売店。扇子や書籍、盤、駒などが販売されている)

Photo_36(棚には多くの書籍が。渡辺棋聖執筆の定跡書や、藤井七段の実戦集も置かれている)

Photo_33(上の段には渡辺棋聖をはじめとした各棋士の直筆扇子、下の段には藤井七段の扇子、クリアファイル、手拭いなど)

Photo_34 (2階は将棋道場。土日祝日は現在も閉まっているが、平日は10時~18時で営業を再開している)

(康太)

対局再開

13時になり、対局が再開されました。Photo_30(再開後、▲6六銀を指す藤井七段。駒台には大量の歩が蓄えられている)

Photo_29(渡辺棋聖は外の景色に視線を向ける)

Photo_31(再開後の特別対局室。なお、藤井七段は着手後に席を立った)

(康太)

昼食休憩時の特別対局室

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Photo_28 (特別対局室。上座の渡辺棋聖は傍らにクーラーボックスを置いている)

(康太)

昼食休憩

20200608e

12時、図の局面で藤井七段が20分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲藤井七段55分、△渡辺棋聖1時間12分。昼食の注文は渡辺棋聖がうな重(竹)のご飯少なめ・赤だし(ふじもと)、藤井七段がカツカレー(ほそ島や)。対局は13時から再開されます。なお、撮影用の昼食は対局者のものとは別に注文しています。

Photo_24(渡辺棋聖注文のふじもとのうな重・竹)

Photo_25(藤井七段はほそ島やのカツカレーを注文した)

(康太)

11時頃の控室

20200608d

さらに局面は進み、11時頃には図の局面になりました。控室に来訪している佐々木勇気七段は「この戦型はあまり詳しくないのですけど」と前置きしつつも、「馬ができて6六歩が残り、先攻できています。2六銀が残っているのも気になりますね。私なら後手を持ってもいいかなと思います」とコメント。ただし先手も1筋は取り込んでおり、駒台の歩も潤沢。実際の形勢としては難しいようです。

Photo_20 (継ぎ盤前に座る佐々木勇七段。対局中さながらの真剣な表情)

(康太)

本日のおやつ

本日のおやつはヴィタメールの「レモンマドレーヌ」とゴディバの「黒蜜クッキー」です。対局者には開始時点ですでに出されています。

Photo_18(左=レモンマドレーヌ、右=黒蜜クッキー。対局者用とは別に、撮影用に用意された)

(康太)

戦型は矢倉に

20200608b図は10時15分頃の局面。矢倉の立ち上がりから脇システムに進み、6四の地点での角交換から藤井七段が▲2六銀と繰り出したところです。控室の深浦九段は「もう仕掛けますね」と、図から△6五歩▲同歩△7五歩という進行を示しました。以下▲同歩△3九角▲3八飛△7五角成……という順が一例です。まだ開始から1時間程度ですが、本格的な戦いに入ると予想されています。

Photo_17(本局、藤井七段は3手目で▲6八銀と上がり、矢倉に誘導した。ここまでは想定通りの進行だろうか)

(康太)

対局準備(2)

Photo_11 (両者がそろったところで一礼後、渡辺棋聖が駒箱を開ける)

Photo_12(駒を並べる渡辺棋聖)

Photo_13(同じく藤井七段)

Photo_14(振り駒の結果は「と」が3枚。藤井七段の先手番に決まった)Photo_15

(康太)

対局準備(1)

Photo_10 (8時40分の特別対局室。報道陣が取り囲むが、まだ両者の姿はない)

Photo_5(今朝は藤井七段が先に入室。8時43分だった)

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Photo_8 (渡辺棋聖は8時46分に入室)

Photo_9

(康太)

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