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第87期棋聖戦挑戦者決定戦

2016年4月28日 (木)

控室の様子

20160428_hiru3 (高田七段と伊藤六段が検討)

(銀杏)

昼食休憩時の対局室

20160428_hiru4 (記録係の席から)

20160428_koma1

20160428_koma2 (本局で使用されている駒は桂山師作の金龍書)

20160428_ban1 (昼食休憩時の盤面)

(銀杏)

永瀬六段が仕掛ける

20160428f13時に対局が再開されました。手番の永瀬六段は、少し考えた末に△6五歩と先攻しました。下にある参考図の局面なら10局以上の実戦例があります。参考図は永瀬六段も第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負第3局▲渡辺明棋王-△永瀬六段戦も経験していますが、本局の形は珍しいです。
本局では村山七段の3七桂がキズになるか、攻撃力を増して攻め合いに生かせるかがポイントになりそうです。

(銀杏)



20160428g

20160428_hiru1(永瀬六段)

対局再開

20160428_murayama2 (村山七段は早い時間に戻っていた)

20160428_nagase2(12時59分ごろ、永瀬六段が戻る)

20160428_hiru2 (永瀬六段はいったん席を外して、また戻ってきた)

20160428_murayama3

(銀杏)

昼食休憩に入る

20160428e

図の41手目▲3七桂の局面で永瀬六段が16分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲村山41分、△永瀬1時間。対局は13時再開です。(銀杏)

1手の違い

20160428c局面は37手目▲6八金右まで進みました。現局面と同一の実戦はありませんが、似た将棋は多数あります。具体的には第2図の棋聖戦決勝トーナメント2回戦の▲村山七段-△郷田真隆王将戦です(図は先後逆)。
第1図と第2図は9筋の端歩の位置が違います。村山七段は通常は後手で指す指し方を先手で指すことで1手分先に9筋の歩を突いていることになります。



20160428d

20160428_asa3 (対局開始直後の様子。村山七段のお盆にさまざまな飲み物が置かれていた)20160428_asa6 (永瀬拓矢六段のお盆。飲み物やチョコレート、クッキーなどお菓子が置かれていた)

(銀杏)

産経新聞

棋聖戦の主催は産経新聞社。棋聖戦は1962年創設。1日制のタイトル戦は、将棋界では初めてのことでした。以来、54年続いています。当初は年に2期行われていましたが、1995年の第66期から年1期となり、現在に至っています。
【棋聖戦】挑戦者決定戦 村山か永瀬か《ライブ中継中》 - 産経ニュース

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20160428_sankei1 (今日の産経新聞。将棋欄は諏訪景子さんによる1回戦の▲村山慈明七段-△畠山鎮七段戦の観戦記最終第6譜が掲載されている。本局の観戦記は6月中旬掲載予定)

(銀杏)

対局立会人

今日の対局立会人は高田尚平七段。4月1日付で七段に昇段しました。先手番で初手から▲7六歩△8四歩▲7八金とする手法を得意にしています。展開次第では角換わりになる出だしです。

20160428_takada_2 (検討する高田尚平七段)

(銀杏)

対局開始前

20160428_asa5 (対局室)

20160428_asa2 (振り駒は歩が3枚出て村山七段の先手に決まった)

20160428_asa (対局立会人は高田尚平七段、観戦記は伊藤能六段が担当する)

(銀杏)

角換わりに

20160428a10時に開始された対局は初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩と進みました(第1図)。以前はあまり見られなかった手法ですが、近年は横歩取りやゴキゲン中飛車を牽制する意味で指されることがあります。
前期の挑戦者決定戦▲豊島将之七段ー△佐藤天彦八段戦でもこの手順が指されました。


20160428b少し進んだ第2図。前期▲豊島-△佐藤天戦では▲6六歩から矢倉を目指しました。本局は▲4八銀だったため、△8四歩▲3三角成から角換わりに進みました。
普段の角換わりと違って、先手が2五歩と飛車先を突き越し、後手は8四歩型で駒組みしています。それが影響するか、よくある進行に合流するかが序盤の注目点の一つです。
(銀杏)

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