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第84期棋聖戦五番勝負第4局

2013年7月17日 (水)

屋敷九段に聞く

本局の立会人を務める屋敷九段は、1990年に高島屋で行われた第56期棋聖戦五番勝負第5局で中原誠棋聖(当時)に勝ち、棋聖位を奪取している。当時18歳でのタイトル獲得は最年少記録として今も破られていない。屋敷九段に当時の思い出を聞いた。
「今回高島屋に来て、建物の中を見てだんだん記憶が蘇ってきました。ええ、素晴らしい場所で対局をさせていただきました。確か2回くらい対局では来ていると思うんですが。どちらも立ち会いが原田泰夫先生だったんですが、独特の原田節を聞いて楽しく過ごした思い出がありますね。懐かしいです。(初の棋聖獲得の頃はまだ十代でしたよね、と尋ねると)そうですね、慣れないところもありましたが、そうしたところも原田先生に見ていただいて、対局に集中できた記憶があります」

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午後のおやつ

15時、対局室におやつが運ばれた。両者ともチョコレートケーキで、飲み物は渡辺竜王がホットコーヒー、羽生棋聖がホットレモンティー。

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現地大盤解説会、始まる

14時30分、現地では大盤解説会が始まった。悪天候ながら会場はほとんどのイスが埋まっている状況だ。壇上では三浦八段が解説している。
「朝、朝食会場に大盤があったんですが、それが▲2六歩△8四歩の局面になっていたんですね。それで羽生さんも同じ場所で朝食をとっていたらしいんですが、こういうのを見るとやりにくくなる……というのは考えすぎですかね」

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戸辺誠六段が来訪

14時20分ごろ、控室に戸辺誠六段が来訪。思いがけない来客に関係者からは喜びの声。戸辺六段はさっそく継ぎ盤で検討を始めた。

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(控室にはいろいろなおやつが用意されている)

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棋聖戦の歴史

館内を歩くと、過去に行われた棋聖戦の写真を見つけることができる。

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(左端の写真は2005年の第76期棋聖戦五番勝負第4局、佐藤康光棋聖-羽生善治四冠戦。肩書きは当時のもの)

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(こちらは2008年の第79期棋聖戦五番勝負第1局のときのもの。一枚の写真の中に六冠。渡辺竜王は観戦で訪れていた)

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(1986年の第48期棋聖戦五番勝負第3局、米長邦雄棋聖-桐山清澄九段戦。立会人・原田泰夫九段の姿が見える。記録係は高田尚平三段(現六段)。貴重な写真だ)

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突然の加速

Kifu_50対局が再開すると、突然ぱたぱたと手が進んだ。羽生棋聖は1筋に手をつけて馬を作る戦果を上げた。しかし先手は馬を作らせない応じ方もあったため、本譜の進行は渡辺竜王が選んだ展開ということになる。後手の馬が大きいのか、先手の持ち角と歩得が大きいのか。後手からは△1八歩と垂らす確実な攻めがあるので、先手はあまりのんびりするわけにもいかない。

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塩沢織物

高島屋館内には塩沢織物に関する資料が展示されている。その中のひとつである越後上布は重要無形文化財に登録されている。

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対局再開

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通り雨

昼食休憩中に雨脚が強まり、あっという間に土砂降りに。対局再開が近づくと、また徐々に弱まってきた。

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(関係者の昼食は稲庭うどん)

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休憩時の対局室

外からはぽつぽつと雨音。天気が変わってきている。

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