前夜祭(3)
「服部七段はここまで2連敗ですが、あいさつが元気で驚きました。藤井棋聖は水無瀬の書体の駒を選びました。検分で3組の駒を確認しましたが、木地はいずれも赤柾で将棋を指すのに目にやさしい素晴らしい駒でした」
「服部七段はすごいんですよ。20歳で四段昇段はそれほど早くないけれど、7年目で通算勝率7割超えています。順位戦はB級1組で、もしA級に上がれば羽生善治九段と同じペースです。作戦に関して服部七段が工夫すると思いますが、何をされるかわからない。服部七段は先手でも角換わり、相掛かり、矢倉をそれぞれ指すくらいですので。明日のお楽しみですね」
「私は逆に雁木の可能性は低いと思っています。挑戦者決定戦で勝って自信を持っている戦型の一つとは思います。第1局は角換わりを避けて力戦にしましたが、今回は角換わりを受けて立って、第1局と違う作戦で臨まれるのではないかと思います」
「第3局は藤井棋聖が先手番です。私は服部七段の雁木と予想します。第1局で普通の角換わりを避ける変則的な出だしでしたので、第3局も相手の得意形を避ける方針なのではないかと思います」
「私は駒が好きなので、駒を販売するお店も開いていることもあり、検分のときに興味深く拝見しました。『富士駒の会』の富月先生に駒の作り方を教わっています」
(撮影=琵琶 書き起こし=銀杏)






