難解な中盤戦
図は16時20分過ぎの局面。中盤の難解な局面が続いています。控室の形勢判断はほぼ互角です。ただ、消費時間は少し差がついています。△9五歩を指したところで藤井棋聖の残り時間は33分、佐々木七段は1時間36分残しています。この1時間少々の差が終盤にどう影響するのでしょうか。
立会人の屋敷九段は、消費時間の差について「後手は手の方向性がはっきりしているので残り時間が少ないことは、それほど気にならないかもしれません。もちろん最終盤で詰む詰まないを読む時間はあったほうがいいですが、そこは藤井棋聖が得意とする分野ですので。むしろ先手のほうが、9筋の攻めは受からないので、どう対応していくか悩ましい局面です」と語っています。