渡辺名人好みの序盤
立ち上がりは渡辺名人が矢倉を目指しました。永瀬王座の速攻含みの構えに対し、右銀を上がるよりも先に▲5六歩(15手目)が趣向です。
早めに2筋の歩を交換して角を動かし、▲6七金右(35手目)と堅陣を組み上げました。バランスのいい後手陣とは対照的です。現代感覚は堅さよりもバランスを重視しますが、相手より堅い形を生かして細い攻めをつなぐのは渡辺名人が得意とするところ。最近の名人戦七番勝負でもその強みを生かした勝利がありました。永瀬王座の対策に注目です。
(文)
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立ち上がりは渡辺名人が矢倉を目指しました。永瀬王座の速攻含みの構えに対し、右銀を上がるよりも先に▲5六歩(15手目)が趣向です。
早めに2筋の歩を交換して角を動かし、▲6七金右(35手目)と堅陣を組み上げました。バランスのいい後手陣とは対照的です。現代感覚は堅さよりもバランスを重視しますが、相手より堅い形を生かして細い攻めをつなぐのは渡辺名人が得意とするところ。最近の名人戦七番勝負でもその強みを生かした勝利がありました。永瀬王座の対策に注目です。
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