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2019年6月

2019年6月28日 (金)

前夜祭(2)

Dsc_2427 (両対局者が登壇する)

Dsc_2433 (両対局者に花束が贈呈された)

Dsc_2457 (花束贈呈の臼井佑輔君と山本希さんと一緒に記念撮影)

Dsc_2470 (抱負を述べる豊島棋聖)

沼津にくるのは3回目で、いずれも棋聖戦です。毎回、このように豪華な前夜祭を開催していただいています。また対局会場の沼津倶楽部様は歴史のある場所ですし、和風の落ち着いた空間で将棋を指すのに本当にぴったりな場所だなと思っています。シリーズは1勝1敗で、ここから改めて三番勝負という形になっています。明日の第3局が非常に大事です。自分のよさである思いきりのよさ、積極性を出していって、明日の第3局を頑張っていければと思っています」

Dsc_2526 (渡辺二冠の決意表明)

私は対局で沼津にくるのは第84期棋聖戦以来2回目です。そのときは沼津倶楽部での1回目の開催で、こちらの会場の前夜祭は今回が初めてです。大勢の人がくると聞いてはいたんですけど、初めて目の当たりにしまして、地元の皆様の熱気をひしひしと感じております。前回きたのは6年前で、対局場に久しぶりに入りまして、海の音が聞こえてくるような静かな場所で、タイトル戦にふさわしい会場を用意していただいて、ありがたく思っています」

(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)

前夜祭(1)

18時からリバーサイドホテルで前夜祭が行われました。参加者が300人以上を数える盛大な前夜祭は初夏の風物詩となっています。

Dsc_2326_2 (開会のあいさつは宇野統彦・開催実行委員会副委員長が務めた)  
「毎年、盛大に開催させていただくことをありがたく思っています。楽しんで、今夜の前夜祭を盛り上げてください」

Dsc_2330 (主催者あいさつの堀晃和・産経新聞社東京本社文化部長
「こんなにも大勢の方に前夜祭にお越しいただきまして、ありがとうございます。五番勝負が始まる前からキャッチフレーズがありまして、それは頂上決戦です。豊島さんは三冠、渡辺さんは二冠で、挑戦者が勝てば逆転します。人の想像を超えるような一手が繰り出されるのを期待しております」


Dsc_2350 (佐藤康光・日本将棋連盟会長の主催者あいさつ
「私は一昨年に前夜祭に初めて参加させていただきまして、人数の多さと豪華さにびっくりしました。今年も変わらずに続けていただき、ありがたいと思っております。第1局と第2局は熱戦で、最後までどちらが勝つかわからないような状況が続き、さすがタイトルホルダー、トッププロ同士の対局だと実感しました

Dsc_2396 (特別協賛者あいさつの西浦三郎・ ヒューリック株式会社会長
「棋聖戦、清麗戦、将棋会館(ヒューリックが所有する千駄ヶ谷駅前のビルに移転する予定)と、いろいろな意味でお付き合いが深くなってきました。将棋は日本の文化でありますので、我々もできる限りのことは支援させていただければと思います

Dsc_2411 (開催地の歓迎あいさつは賴重秀一・沼津市長が務めた 
「7回目の沼津対局は名誉なことで、沼津市民を代表して御礼申し上げます。将棋は歴史と伝統を大切にされながら、コンピューター将棋ソフトを活用して将棋の研究をされていると伺っており、新しい時代の流れに沿った取り組みを行っていることは、私たちも学ぶことが多いです。沼津市もリノベーションによる街づくりを進めておりまして、対局会場の沼津倶楽部も新旧が合わさった素晴らしい雰囲気が醸し出されている会場です」


Dsc_2419
(毎年恒例の司会となった林茂樹・開催実行委員会委員長)

(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)

 

揮毫

検分終了後、両対局者は扇子や色紙に揮毫するため筆を走らせました。

Dsc_2215 (扇子に揮毫する豊島棋聖。右は沼津対局開催実行委員会委員長の林茂樹さん)

Dsc_2233 (扇子に署名する渡辺二冠)

Dsc_2265 (両対局者が書き上げた直筆扇子)

Dsc_2252 (第3局開催のポスターにもサインをする渡辺二冠)

Dsc_2276001 (豊島棋聖が揮毫して完成する)

Dsc_2296 (桐箱に署名する立会人の藤井猛九段)

Dsc_2312 (藤井猛九段が棋戦名や対局場を入れて桐箱が完成する)

(琵琶)

対局場検分

関西の豊島棋聖と関東の渡辺二冠が三島駅で合流して、バスで対局場の「沼津倶楽部」に移動しました。到着後、14時45分から対局場検分が行われました。用意された3組の駒から、明日の対局で使用する駒を選びます。対局使用駒は富月師作、錦旗書に決まりました。検分は約15分で終了しました。

Dsc_2158 (3組の駒が盤上に並べられる)

Dsc_2163 (豊島棋聖)

Dsc_2174 (挑戦者の渡辺二冠)

Dsc_2107 (照明のチェックを入念に行う)

Dsc_2193 (豊島棋聖が3組の中から選び、渡辺二冠が合意した対局使用駒)

Dsc_2196 (美しい色合いの富月師作、錦旗書)

(琵琶)

第3局は静岡県沼津市で開催

豊島将之棋聖(名人・王位)に渡辺明二冠(棋王・王将)が挑戦する第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負。第3局は6月29日(土)に静岡県沼津市「沼津倶楽部」で行われます。1勝1敗で迎えた天王山の1局です。どちらが2勝目を挙げてシリーズをリードするのでしょうか。
第3局の先手は渡辺二冠。対局開始は9時。立会人は藤井猛九段、副立会人は勝又清和六段。記録係は渡辺和史三段(豊川孝弘七段門下)が務めます。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を紋蛇、ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

Dsc_2236_3 (沼津倶楽部の外観)

(琵琶)

2019年6月19日 (水)

感想戦(2)

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感想戦は19時56分に終了しました。第2局の中継ブログの更新は以上で終了します。ご観戦ありがとうございました。第3局をお楽しみに。

(吟)

感想戦(1)

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Dsc_0561(1勝1敗とスコアをタイにした渡辺二冠)

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(吟)

大盤解説会場に

主催紙にコメント残した両対局者は大盤解説会場でファンの前で一局を振り返りました。

Dsc_0523(△6五桂(70手目)と跳ねた局面を振り返る)

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(吟)

終局直後

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―― 本局を振り返っていかがでしたか。

渡辺 作戦は予定で、仕掛けのあたりは少し指しやすいと思っていました。昼食休憩のあたりですね。しかし、なかなか決め手がつかめなかったので、焦る展開になりました。

―― どのあたりまでが研究の範囲でしたか。

渡辺 仕掛けて、▲2六飛(53手目)なら△5九角でいいと思っていました。しかし飛車の引き場所はいろいろありますから。変化が多いのでよくわかりませんが。

―― 1勝1敗で第3局を迎えることになりました。抱負をお願いします。

渡辺 タイに戻すことができたので、また仕切りなおしで、やりたいと思います。

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―― 一局を振り返って。

豊島 ずっと苦しかったかもしれないですね。最後の▲2三飛成で詰まされることになったので、そこでもうちょっと別の手をやるしかなかったかなと。ただその前にはっきり負けてそうだったので、そういう展開にしてしまったのだと思います。

―― 第3局の抱負をお願いします。

豊島 また気持ちを切り替えて、あらためて三番勝負ということで頑張りたいと思います。

(吟)

渡辺二冠勝利

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第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局は、106手で渡辺二冠が制しました。終局時刻は18時53分。消費時間は▲豊島3時間55分、△渡辺3時間54分。これにより、シリーズ成績は豊島棋聖1勝、渡辺二冠1勝のタイに。五番勝負第3局は、6月29日(土)に静岡県沼津市「沼津倶楽部」で指されます。

(睡蓮)

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