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2017年7月10日 (月)

前夜祭(1)

18時から高島屋で前夜祭が行われました。笑いが絶えない盛会で、地元をはじめとしたファンの方々は両対局者と楽しいひと時を過ごしていました。

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■歓迎あいさつ

鈴木浩行・新潟市西蒲区長

「こんばんは。西蒲区の区長を務めております、鈴木と申します。本日はお越しいただき、ありがとうございます。記念すべき第88期棋聖戦五番勝負第4局を西蒲区で開催していただき、感謝申し上げます。もう毎日のように将棋がマスコミ、テレビで話題になるなかでの開催ということで、胸が高まる思いです。わが西蒲区、お越しいただいてご覧になっていただいたとおり、西蒲原の見事な田園地帯、豊かな山の自然、海、岩室温泉がすばらしい自然が見事に整っているところでございます。


今日は高島屋さんでの開催ということで、女将さんのようなおもてなしの心でお迎えさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。


今日はおいしい食事、おいしいお酒をご堪能いただき、羽生先生と斎藤先生には温泉で体を癒し、英気を養っていただいて、明日、歴史に残る名勝負を繰り広げていただければと思っています。本日はありがとうございました」

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■歓迎あいさつ

鈴木力・燕市市長

「ご紹介いただきました、燕市市長の鈴木でございます。本日は88期棋聖戦の前夜祭ということで、大勢の皆様がご出席の中で盛大に開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。私、3年連続での出席でございます。なんで燕市市長がこの席にいるんだという言い訳から始めないといけないんですが(笑)、燕市は日本将棋連盟会長をやっていらっしゃいました、原田泰夫九段の出身地であります。そして、高島屋さんは燕市の観光協会の会員にもなっていただいています。そして、何よりも私が無類の将棋好きというわけでお呼びいただいて、喜んで出席させていただいてります。


いま西蒲区の区長からのお話にあったように、藤井聡太四段の出現により日本中が将棋、将棋で沸いている中で、伝統ある棋聖戦が新潟市の高島屋さんで開催されるのはすばらしいことだなと思っております。羽生棋聖の10連覇なるか、それとも西のイケメン王子、斎藤さんの初挑戦で初タイトルなるかという勝負であります。


藤井聡太四段が話題になっていますけど、将棋界の第一人者は羽生三冠。この三冠を防衛すれば、タイトル獲得は100期です。本当にすばらしく、29連勝を超える偉業だと思います。斎藤七段は2年連続で勝率1位とすばらしい成績です。第88期棋聖戦五番勝負も、すばらしい熱戦が期待できると思っています。本日は誠におめでとうございます」

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■主催者あいさつ

堀晃和・産経新聞東京本社文化部長

「皆様こんばんは。産経新聞東京本社文化部の堀でございます。第88期棋聖戦五番勝負第4局、こんなに大勢の方にお集りいただき、本当にありがとうございます。皆様のお力添えがあって、この地で開催できますことを改めて感謝申し上げます。
対局の意義は鈴木力さんがつぶさにおっしゃったので重複するところがあると思いますが、将棋界は藤井聡太四段のブームのおかげで、将棋ファン以外の方からも注目が集まっています。この棋聖戦も大変、話題になっています。羽生棋聖、勝てば前人未到の10連覇だけでなく、大山康晴永世棋聖と中原誠永世棋聖の持つ棋聖戦16期にタイで並びます。そして斎藤七段。西のイケメン王子ということで人気棋士です。一昨年、昨年は2年連続で勝率1位ということで、人気・実力ともにホープであります。今回がタイトル戦初登場で、絶対王者の羽生棋聖を止めるのか、そういったところも将棋ファンが注目しているところであります。


個人的な思い出をご紹介させていただきますと、私の初任地が新潟でありました。そのときに羽生善治棋聖と谷川浩司王将の棋聖戦が高島屋で行われ取材に来た記憶があります。そのことを振り返ったときに、非常な感懐にとらわれました。4半世紀も前に取材した方が、まだ棋聖でいらっしゃって、私がこの場で注目の対局の舞台に参加できるわけですから。昔に取材した記事を読み返すと、高島屋は棋聖戦を30年以上、この地で見守っていてくださっている。そういうことを考えると、この岩室で棋聖戦の名勝負が繰り広げたことを思いながら、明日の対局を心して見守りたいと思っています」

(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)

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