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2017年6月16日 (金)

前夜祭 開会

Dsc_0064 (堀晃和・産経新聞東京本社編集局文化部長のあいさつで前夜祭が開会)

明日は五番勝負第2局がホテルフォレスタで行われます。羽生棋聖は前人未到の10連覇がかかるシリーズです。それだけではなく、大山康晴永世棋聖、中原誠永世棋聖が持つ、棋聖獲得最多記録タイの16期を目指す戦いでもあります。斎藤七段は関西の若手のホープで、一昨年、昨年と勝率1位という実績を携えて棋聖戦に挑んでおられます。楽しみな五番勝負です。最近はいろいろな方からの熱視線が将棋界に集まっていると思います。そのひとつの要素が「将棋めし」、盤外の攻防ですけども、我が産経新聞社でも、先日の淡路島で行われた第1局で、お二人が対局中に何を召し上がられたのか、関西では1面トップで報じさせていただきました。羽生棋聖からは「将棋をいろいろな角度で楽しんでもらえるのはうれしい」とコメントをいただきました。明日は盤上の攻防ももちろん楽しみですけれども、盤外の情報も見どころだと思います。

Dsc_0075 (清水市代・日本将棋連盟常務理事があいさつ)

絶対王者・羽生善治の牙城を崩すのは誰かといわれ続けて、いったいどれほどの年月がたったことでしょうか。まったくその壁は揺るがず、年月の重さ、長さこそが羽生棋聖の存在の重さ、大きさなのだと実感しています。そしてその壁が高いほど若手がそれを目標に切磋琢磨し、スターがどんどん誕生してきております。その若手に刺激を受けまして、ベテラン勢も技を見せつけております。将棋界は相乗効果でますます盛り上がっています。斎藤七段は容姿の麗しさ、爽やかさももちろんですが、たいへん印象に残っていることがございます。第1局の感想、「自分の力は出しきれたと思います。第2局までに力をつけて臨みたい」とのことで、明日はどれほど力をつけられた斎藤七段が見られるのかと思うと、皆さまも期待に胸を躍らせていることかと思います。どうぞ明日は間近で熱戦の模様を感じて、将棋に触れていただければと思います。

Dsc_0086 (太田稔彦・豊田市長があいさつ)

棋聖戦をここフォレスタで開催するのは12回目ということで、豊田市として誇りに思っています。感謝申し上げます。昨年は対局に立ち会わせていただきましたが、羽生棋聖がお盆の位置をとても気にされていたことが印象的でした。明日も拝見させていただきますので、よろしくお願いいたします。藤井聡太四段は豊田市の隣、瀬戸市の出身なんですね。豊田市には何か縁がないかと思ったら、あるんです。彼が小学生のとき、ここで行われている「とよたふれあい将棋フェスティバル」に出ていたんですね。ここで藤井さんが出ていたということが伝われば、イベントの知名度もどんどん広がっていくと思います。明日は羽生棋聖と斎藤七段の対局が素晴らしいものになりますことを期待しまして、私のあいさつに代えさせていただきます。

(書き起こし・文、写真・吟)

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