本局の戦型は横歩取りになりました。先手の糸谷八段は△３三角に対して▲６八玉。この玉上がりは「勇気流」と呼ばれており、佐々木勇気五段が得意としている形です。本譜は▲６八玉以下△２二銀▲３六歩△８二飛▲３五飛と進んでいます。

（夏芽）

（10時になり、対局が始まった）

◆糸谷 哲郎（いとだに てつろう）八段◆

• 棋士番号260
• 1988年10月５日生まれ（28歳）
• 広島県広島市出身
• 森信雄七段門下
• 1998年、６級で奨励会入会
• 2006年、四段（プロ入り）
• 2008年、五段
• 2012年、六段
• 2014年、七段
• 同年、八段
• タイトル戦登場は３回。獲得は竜王１期
• 棋戦優勝は１回

◆斎藤 慎太郎（さいとう しんたろう）七段◆

• 棋士番号286
• 1993年4月21日生まれ（24歳）
• 奈良県奈良市出身
• 畠山鎮七段門下
• 2004年、６級で奨励会入会
• 2012年、四段（プロ入り）
• 2013年、五段
• 2015年、六段
• 2017年、七段
• 2015年度、2016年度で２年連続「勝率１位賞」を受賞

（▲２六歩△８四歩と飛車先を突き合う出だしになった）

（夏芽）

羽生善治棋聖への挑戦者を決める第88期棋聖戦決勝トーナメント。今期の決勝戦（挑戦者決定戦）は糸谷哲郎八段と斎藤慎太郎七段という、関西所属の若手ふたりによる顔合わせとなりました。どちらも勝てば初めての棋聖挑戦です。

対局は、大阪市福島区「関西将棋会館」で、４月25日（火）10時開始。持ち時間は各４時間。先後は振り駒で決定します。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/88/kisei201704250101.html

インターネット中継は、棋譜コメント入力を飛龍記者、当ブログは夏芽が担当いたします。本日はよろしくお願いします。