強手の成否は
永瀬六段が▲7六銀(75手目)と受けたところで、羽生棋聖は△6八金!と強手を放ちました。以下▲同金△6六角▲3八玉△9九角成▲7一角△7二飛▲1七角成と進んでいます。
控室の屋敷九段は「金銀が多いので先手を持ちたい気がします。ここで△2五香は狙い筋ですが、飛車を逃げられて、歩が入ったときに▲2六歩で取りにこられるのが嫌ですね。羽生さんは決めようとしたけどなかなか決まらない、と感じているのではないでしょうか」と話しました。ここまでの流れを考えると、後手はどこかで誤ったのかもしれません。
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