羽生棋聖が攻勢に出る
本局は羽生棋聖が△8八角成(10手目)と角を換えて一手損角換わりになりました。ここから両者とも腰掛け銀に構えて駒組みが続きます。
流れが変わったのは永瀬六段が▲6六銀(39手目)と出てから。ここから△8五歩▲5八玉△6三金▲5七金△7三桂▲4八玉△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲5八金(51手目)と進みました。
先手は右玉に組み替えましたが、手損を重ねたため先手の利が消えています。屋敷九段は「永瀬六段は失敗したと思っていたのでしょう。つぶされるよりは、ということだと思います」と解説します。
中央で衝突が起こったところで、△6五桂(58手目)は積極的な跳ね出し。羽生棋聖が攻勢に出ています。
(文)