前夜祭 両対局者決意表明
(羽生棋聖)
「皆さまこんばんは。記念品を3つもいただいてしまって申し訳ないなと思ったのですけれども、本当に地元の実行委員会を始め、この棋聖戦の誘致にご尽力してくださったことに厚く御礼を申し上げます。私は隠岐の島にくるのは、今回初めてです。非常に緑の深い場所だなと。色合いとしても濃い緑の場所であるということと、非常に自然があふれている場所である。国立公園でもあり、ジオパークでもあるということならではの場所なのだな、というふうに思いました。大きく広い島ですので、まだ私は見たのはほんの一部分なのかもしれませんけれども、こういった場所で棋聖戦が開催されることをとてもうれしく思っています。
いまは非常に厳しい状況ではあるのですが、明日は午後から大盤解説会も開催されますし、皆さんに注目される一局ということでもありますので、自分自身の持てる力を出しきって、悔いのない対局ができればいいなと思います」
(永瀬六段)
「皆さまこんばんは。隠岐の島は自然が豊かだとうかがっていたのですが、実際に来て、予想していたよりもはるかに素晴らしい自然でとても驚いております。このような場所で対局できることを大変うれしく思っております。明日の対局では、羽生先生と対局できる喜びをかみしめ、自分らしい将棋を指し、一生懸命頑張りたいと思っております」
両対局者は決意表明をすると、前夜祭会場をあとにした。
(書き起こし・八雲、写真・吟)