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2015年7月15日 (水)

共同インタビュー

感想戦後に羽生棋聖への共同インタビューがありました。

―― 今期で大山先生の7連覇を抜きました
羽生 私も大山先生の7連覇をリアルタイムで知っているわけではないので、感覚的にはピンとこないですが、たくさん記録を残されているので、ひとつ追い越すことができてよかったと思います。

―― 若い人とのタイトル戦は大変だと思うのですが、工夫されていることなどはありますか。
羽生 世代が違うと、局面をみたときのとらえ方や感覚に微妙にずれがあるので、あまり意表をつかれないようにと。そういうことは大事だと思っています。

―― (上の質問に続いて)終盤戦に関してはいかがですか。
羽生 あまり気にしても仕方がないので、思い切って指すように心がけています。

―― タイトル獲得数が92期になりました。100期に近づいています、
羽生 あと1期となれば意識もするでしょうが、いまの段階ではまだ先の話なので、現実味のある段階ではないのかなと思っています。

―― 本局の▲6二歩成について、羽生棋聖は感想戦で「恥ずかしい」という言葉を使っていましたが、それでも歩成りを決断した心境を教えてください。
羽生 その局面では歩成り以外に手がありませんでした。取られても大損で、あの局面はかなりダメというか、本譜のようになると思っていたので、仕方ないという気持ちで指していました。

―― 豊島七段が将棋を始めたきっかけが「羽生先生のテレビを見て」ということですが、それはご存じでしたか。また、そのような棋士が現れたことについての感想はありますか。
羽生 それは知りませんでした。私自身も棋士になって30年ですし、そういう人たちが現れても自然なことだと思っています。

C772 (インタビューを受ける羽生棋聖)

(牛蒡)

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