終局直後
(終局直後の対局室)
【羽生善治棋聖インタビュー】
--今日の将棋を振り返ってください。
先後が逆の形はあるのですが、同じ将棋はないので序盤から気をつかいました。難しい、形勢不明の将棋が続いていたのではないかと思います。
--形勢好転を感じたのは。
△6四玉(112手目)のところは勝っているかなと思いました。それまでは何かあったら負けだったので怖いと思って指していました。
--△7七歩(80手目)では△7六香も検討していました。
それもあったかもしれません。▲同金のあとに成算が持てなかったですが、△7六香と指さないといけなかったかもしれません。
--昼休後の豊島さんの長考(50手目△8五歩)のあたりはどうでしたか。
どう指されるかわからなかったですが、攻め合いを目指さないと攻め込まれてしまうので仕方がないかなと思っていました。
【豊島将之七段インタビュー】
--▲2六歩(17手目)については。
作戦でした。最近、似た将棋を指しましたし。でもうまくいっていなかったような気がしていました。
--長考のあたりは(50手目△8五歩)どう見ていましたか。
互角にできる変化を発見できなかったので、その後は苦しいと思って指していました。
(インタビューを終え、大盤解説会場に向かった)
(翔)