沼津倶楽部(1)
「沼津倶楽部」は明治40年(1907年)にミツワ石鹸二代目・三輪善兵衛氏が建てた別邸が前身。
基本は数寄屋造りですが、和洋折衷の洋間もあり、大正モダンを感じられる建物です。
昭和に入ってからは激動の時代に飲みこまれました。戦時中は陸軍省が接収して、将校たちの静養所として使用されました。戦後は大蔵省の管轄になり、沼津倶楽部の一室で昭和憲法の草案が練られたそうです。
一時は空き家になっていましたが、老朽化の進んだ既存棟の改修・増築を行い、宿泊施設とスパ、レストランを備えて、平成20年から「千本松・沼津倶楽部」として営業しています。
(牛蒡) ※写真は5日に撮影