21手目前例なし
図は11時頃の局面。▲3六歩までの消費時間は▲中村12分、△深浦18分。
中村五段が飛車を引かない積極的な構想を見せ、図の▲3六歩で早くも前例がなくなりました。
深浦九段がこの局面で時間を使っています。
棋譜コメントより。
「足を崩していた深浦が、▲3六歩を見て座りなおした。もしかしたら△7六飛と取る手があるのかもしれない。互いの角が3二(7八)の金をにらみ、まさに一触即発。歩を取れば激しくなる」
仕事で将棋会館に訪れている中村修九段が午前中から控え室を訪問してくれた。
「(飛車を引かない中村五段の作戦を見て)積極的ですね。今日のために練ってきた作戦でしょう。攻めようという強い意志が感じられます。前例がないようですが、4九金・5一玉型での▲3六歩は、青野照市九段がよく指していましたね」(中村修九段)
(八雲)