対局棋士とファンの集い 3
(山口昭・産経新聞社 九州・山口本部副本部長あいさつ)
「産経新聞は全国紙ですが、九州では2年前から現地印刷して
新参者のマスコミです。その意味でも熊本での開催はうれしい。
深浦九段は隣の長崎県佐世保市出身。羽生棋聖も隣の鹿児島
県にゆかりがある(先祖が種子島出身)ということを聞いており、
準ホームグラウンドの対局として思う存分に力を発揮されるので
はないかと思います。私も将棋ファンですので、当代きっての実績
や実力を持ち、研究家としても棋界でも指折りの二人が現代将棋
の神髄を発揮され、新定跡誕生の場にも立ち会えるのではないか
という期待をしております」。
(幸山政史・熊本市長あいさつ)
「将棋と熊本の関係を申し上げますと、2年前に熊本城の数寄屋
丸や完成したばかりの本丸御殿を使って名人戦を行いました。その
ときに羽生さんに対局していただきました。深浦九段もそのときは
副立会人として来られたと記憶しております。昨年は旧細川刑部邸を
使ってマイナビ女子オープンが行われました。今年は水前寺成趣園。
そして復元・改修を終えたばかりの古今伝授の間で対局していただく
こととなりました。
熊本の観光施設、歴史伝統文化の集約された場所で、対局していた
だくということは将棋ファンにとっても素晴らしいこと。熊本を全国に発
信するという意味でありがたい。ご協力された皆さんに感謝を申し上げ
ます」。
(田尻将博・熊本市議会副議長の祝辞)
「将棋を通じて、心を学ぶ取組も注目されているとうかがっております。
その中で、棋聖戦が熊本で行われることは大きなことと思い、ファンの
一人としても楽しみです。本局は観光施設であり、約100年ぶりに改修さ
れた古今伝授の間で開催されることは、注目を集めるだけでなく、記憶
に残る名勝負になることを期待しております」。
(村田親則・社団法人熊本青年会議所第57代理事長のあいさつ)
「熊本青年会議所は熊本の街づくりをするための団体です。近年は熊本城
や旧細川刑部邸での対局に協力し、日本の文化の継承に取り組んでいます。
そして、今回は古今伝授の間で対局されるということで、ご協力できればと思う。
今後も引き続き、熊本の地で小さなお子さんに夢を与えられるような大きな
対局を開催していただければ青年会議所としてバックアップしていきたい」。
(吟)