深浦王位のコメント
序盤は羽生棋聖の急戦矢倉に対して、木村八段が5筋と6筋に位を張る将棋になりました。以降は羽生棋聖が穴熊に組み直して、先手の厚み対後手の堅さという図式に。
両者の持ち味が出た序中盤が進み、71手目の▲3五歩が積極的な手でした。ここは先手がやや作戦勝ちかと思います。
そこから木村八段が攻めまくるのかと見ていましたが、行かずに引く手(77手目▲6八角)が木村ワールド。一転して羽生の攻め、木村の受けという展開になりました。
木村さんの局後に「受け間違ったようです」と話していました。これは玉が四段目に行ってからのことだと思いますが、羽生棋聖が優勢から勝勢へと持って行く流れはさすがでしたね。
第2局は、やはり相居飛車戦になるとは思います。木村八段が待望の1勝を挙げるには、もうひと工夫が必要なのかもしれません。
(烏)