終局直後
(敗れた伊藤沙女流四段。猛追するも及ばなかった)
【福間女流王位のインタビュー】
――8筋で好形を築く展開でした。序中盤はどういう感触でしたか。
歩損の代償で手得できていたので、まずまずかなと思っていました。美濃囲いで攻めていく展開なので。
――△4六桂に▲4七歩と辛抱した辺りは。
直前に堅さを生かす指し方のほうがよかったような気がします。△4六桂が思った以上に嫌なのかなと。軽視していたので、その前が少しおかしかったのかなと思っていました。
――そのあとの終盤はいかがでしょうか。
自玉は不安定で、1手でも何かあると危なく、結構神経を使うところがあるので、一手一手を考えながら指していました。
――決めにいった辺りは。
こちらの玉形が一瞬しっかりしているので、それを生かしてと思いました。
――全体を振り返ってください。
立ち上がりはまずまずかなと思っていたんですけど、途中で優勢をふいにしてしまいました。自分の棋風に沿って指していけてたかなとは思います。
――次局の抱負をお願いします。
4時間という持ち時間をうまく使って時間を出し切れるように頑張りたいと思います。
【伊藤女流四段のインタビュー】
――序盤は横歩を取る展開になりました。
取らない手もあったと思うんですけど、本局は取ってみたくなってやってみたんですが。
――そのあとは8筋を逆襲されました。
手の順番を多分、正しい手順で指せていなくて。8筋に拠点ができる展開になってしまったので、ちょっとミスをしたのかなと思いました。
――終盤はいかがでしょうか。
一時期は結構難しい展開になったかと思っていたんですけど、こちらの玉も堅いとはいえない格好ですし、何か手があったかもしれないですけど、仕方がないかなと思いました。玉を右側に逃げられて、わからなかったです。
――全体を振り返って。
もうちょっとしっかり指せたような気がするので、序中盤を反省してという将棋だったと思います。
――次局の抱負をお願いします。
変わらずに一生懸命頑張りたいと思います。
(紋蛇)