冷静に見てみると…
甲斐も1分将棋となった。
98手目△6三角~△2五飛で銀を取られてしまった先手だが、駒割は意外にも▲金桂△飛の二枚換え。左の桂香もさばけており、控室では先手が残しているのではないかと言われている。脇八段もまだ先手が良いという判定。先手陣は嫌味がなくなり、逆にすっきりした形となった。
(若葉)
甲斐も1分将棋となった。
98手目△6三角~△2五飛で銀を取られてしまった先手だが、駒割は意外にも▲金桂△飛の二枚換え。左の桂香もさばけており、控室では先手が残しているのではないかと言われている。脇八段もまだ先手が良いという判定。先手陣は嫌味がなくなり、逆にすっきりした形となった。
(若葉)
先手有望かと思われていたが、千日手含みのやり取りから△6三角が放たれた。
王手竜取り。
【Twitter解説】
所司七段 >> この王手龍取りは悩ましいです。逆転模様の気がします。
熊坂五段 >> △6三角は激痛です。どう受けても駒損ですね。例えば▲3六銀は△4五角▲同銀△2五飛があります。再逆転では?
再び形勢は揺れ動いているようだ。
(若葉)
後手が寄せ切るかという局面。清水は時間に追われたように△4七桂成とした。この手の評判はあまり良くない。先手は玉が露出しているが空間が広く、▲3六玉~▲4七玉や▲2七玉などしのぐ順がいろいろある。
【Twitter解説】
熊坂五段 >> △4七桂成はどうだったでしょう?…おそらく時間がないんでしょうね。
千葉六段 >> △4七桂成は少し甘かった気がします。先手が残せそうに見えますね。
棋士室で指摘されていたのはこの手に代えて△2四歩(変化図)。次に△2五歩からの攻めがあった。
(若葉)
苦しい序盤戦を強いられていた清水。中盤を粘りある指し手で盛り返し、終盤にチャンスを迎えている。先手は攻めるなら▲5一とだが、この手は詰めろではない。攻め切ることができれば後手の勝ちだ。清水は△4六銀から総攻撃を開始した。
気になるのは残り時間。清水は慌てた素振りを見せることが多くなってきた。
(若葉)
甲斐は▲6九歩とがっちり歩を打って受けた。控室ではここで▲5一とと攻め合う順も考えられていた。
▲5一とに(1)△同金は▲同角成△同銀▲7二竜△4二角▲3六金(変化1図)で先手良しだが、
(2)△4六銀と攻め合って後手有望のようだ。5五角がよく利いていて▲4一と(参考2図)が詰めろにならないため、△5九竜~△2七香成が厳しい攻めとなる。
(若葉)
66手目△3五桂と鋭く迫ったところで、甲斐は▲5九金打と受けた。
苦しそうな局面から粘り強く指してきた清水。ここでは△7八竜(変化図)と飛車を二段目に利かせて攻める順が指摘されていた。
【Twitter解説】
千葉六段 >> △7八竜で先手が少しつらい感じもします。
熊坂五段 >> 後手は△7八竜と指すでしょう。△9九竜は▲6二歩成が間に合います。また、▲6九歩の底歩も打てます。
しかし、清水の着手は▲9九竜だった。次に△2四香と打つ狙いだが、先手は▲6二歩成が有力なようだ。
【Twitter解説】
熊坂五段 >> △9九竜でしたか…。なかなか当たりませんね(苦笑)。これは▲6二歩成の一手。先手も金が手に入れば攻めや受けに使えるのが大きいです。
神谷七段 >> これは歩を成ります。あとで底歩も打てます。
大野七段 >> △9九竜には▲6二歩成で先手が良いと思います。現在の局面は先手持ちです。
(若葉)
時刻は間もなく17時を迎えようとしている。
中盤戦に入り、清水の粘りもあって形勢は混沌。激しい攻め合いとなっている。▲6二歩成のと金攻めが受けにくい形だが、図の△3五桂も△4七桂成▲同銀△4九竜を狙った鋭い一手。他に△9九竜~△2四香の楽しみもあり、「大変ですよ、まだまだ」と脇八段。
【Twitter解説】
所司七段 >> 66手目△3五桂の局面。2手前の△6五歩は歩切れなのでつらそうですが、いい辛抱だったように思います。△3五桂に▲6二歩成は△4七桂成で先手自信がないです。何か受ける必要があるように思います。
神谷七段 >> ▲6三歩に待ってましたとばかり△3五桂でした。▲4八金打には△9九龍で△4六銀~△4七香の狙い。また▲5九金打には△7八龍でしょうか。
(若葉)