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控室では深浦九段と齊藤優四段が師弟で継ぎ盤を挟んで検討しています。両対局者が時間を使うじっくりとした展開は、どう間を持たせるか解説者の力量が問われるもの。大盤解説会を担当する齊藤優四段を案じてか、深浦九段が「こういうときはどう話すの」「こうやったらどうなるんですか」と質問を飛ばして齊藤優四段がたじたじになる場面も。愛のムチです。
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対局室には大島女流二段が先に戻っていました。表情は険しく、決戦前の難所を迎えていることがうかがえます。福間女流王位が戻ってきてしばらくすると深浦九段が再開を告げて、福間女流王位が盤上に手を伸ばしました。
12時、福間女流王位が8分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲福間女流王位1時間50分、△大島女流二段54分。昼食は福間女流王位が生寿司8貫とお蕎麦のセット、アイスミルクティー。大島女流二段が海老天婦羅・刺身定食、ウーロン茶。生(なま)寿司は握り寿司のこと。ネタは中トロ、サメガレイ、ボタンエビ、ホッキ、カニ、穴子、ウニ、イクラです。対局は13時に再開されます。
控室では大盤解説会用に深浦九段と齊藤優四段が色紙に揮毫していました。齊藤優四段は地元の札幌市出身で立会人の深浦九段が師匠。深浦九段は王位3期の実績があり、齊藤優四段は伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦の挑戦者決定リーグで初参加ながら残留を決めています。北海道新聞から師弟で取材を受けていました。
京王プラザホテル札幌は札幌駅から徒歩5分と近い距離にあります。これまでに女流王位戦だけでなく王位戦をはじめ、複数のタイトル戦が開催されています。
女流王位戦の北海道対局は今回で36回目。コロナ禍の2020年を除いて毎年開催されてきました。福間女流王位は2012年の第23期に挑戦者として初めて北海道で対局し、これまで8勝4敗。大島女流二段は初対局です。
10時、午前のおやつの時間になりました。福間女流王位はアイスミルクティー、大島女流二段はフルーツ盛り合わせとアップルジュースを注文しています。
本局の観戦記は石蔵朗大さんが担当し、北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞に掲載されます。今日の北海道新聞に掲載されている観戦記は、伊藤園お~いお茶杯王位戦挑戦者決定リーグの伊藤匠二冠-杉本和陽六段戦。小池大志さんが執筆しました。
第1局は後手番の福間女流王位がダイレクト向かい飛車を指しました。第2局はオーソドックスな四間飛車を選択して再び対抗形に。中飛車を得意にしている福間女流王位としては珍しい印象を受けます。
大島女流二段は△4二金上(24手目)と急戦志向の駒組みです。近年流行している囲いで、振り飛車の切り札▲6五歩に対して手抜きでも▲2二角成に△同銀と応じることができ、玉が角のラインに入らない点が大きな特徴。振り飛車の出方によっては持久戦にシフトする用意もあり、柔軟な構えといえます。
現地の札幌市はよく晴れた朝を迎えました。対局室では記録係の脇田女流初段が駒を磨いて対局の準備を整えます。使用駒は掬水作、顔真卿書の盛上駒。大島女流二段、福間女流王位の順に入室し、福間女流王位が駒箱を開けて大島女流二段とともに駒を並べていきます。定刻の9時、深浦九段が開始を告げて対局が始まりました。
現地の京王プラザホテル札幌では地下1階の「プラザホール」で大盤解説会が行われます。開始は15時、終了は終局または20時まで。解説は齊藤優希四段が担当、師匠の深浦康市九段も出演予定です。定員は200人、入場無料。受付は先着順です。
【第37期女流王位戦第2局(北海道)の大盤解説会のお知らせ|イベント|日本将棋連盟】https://www.shogi.or.jp/event/2026/04/37_23.html