五番勝負日程
第1局 4月26日(火)兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 5月11日(水)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
第3局 5月25日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」
第4局 6月7日(火)徳島県徳島市「JRホテルクレメント徳島」
第5局 6月20日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
以上で本日の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。
(玉響)
第1局 4月26日(火)兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 5月11日(水)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
第3局 5月25日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」
第4局 6月7日(火)徳島県徳島市「JRホテルクレメント徳島」
第5局 6月20日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
以上で本日の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。
(玉響)
感想戦終了後、改めて西山白玲・女王にインタビューが行われました。
――女流棋士となって女流王位戦は初めての参加で、予選からの挑戦となりました。無敗でここまで来られて挑戦権を獲得されましたが、今期の戦いを振り返っていただいていかがでしたか。
「予選から出させていただいて、凄く新鮮な気持ちで対局させていただいていたというのが一番にあります。リーグ戦はそうそうたるメンバーの中で戦って、1局1局学びがあって、成長させていただいたなと思っています」
――白組リーグはタイトル経験者が集まってハイレベルな戦いでした。そこを5戦全勝で抜けたことについてはいかがですか。
「リーグ表を見たときは長い道のりになるなと感じました。反省点のある将棋も多かったのですが、なんとか勝ち進んで来られたので、運がよかった面もあるかと思います」
――挑戦者決定戦は渡部愛女流三段との対戦でした。こちらは昨年の白玲戦と同じカードとなりました。本局を振り返っていただけますか。
「渡部さんは、事前の準備も凄くされている印象もありますが、一手一手読みを入れて指していらっしゃるなという印象もあって。今日も警戒して指すように心がけていました」
――居飛車が早めに銀を繰り出して攻める展開になりましたが、この形は想定されていた形だったのでしょうか。
「実は全然想定していなかったです。(渡部女流三段が)序盤で10分ぐらい腰を落として考えたところがあったと思うのですが、そこで構想を練られていらした感じがしました」
――これで里見香奈女流王位との五番勝負となります。昨年の秋から冬にかけても2つのタイトルを戦い、この春も本棋戦とマイナビ女子オープンの2つで連続して戦うことになります。里見さんと戦うことは、西山さんにとってどのような意味がありますか。
「上を目指すに当たって、避けて通れない方ですので。盤を挟むたびに、自分に足りないものなどが分かるな、ということを感じています」
――これまでタイトル戦では6回戦って4勝2敗となっています。改めて10番勝負が始まることに、どのような覚悟を持って臨みますか。
「里見女流王位は成績も充実していて大変な相手だなと思います。10番勝負は、あまり深くは考えずに楽しむ気持ちで、それでいて1局1局に悔いのないように挑みたいという気持ちです」
――女流王位戦といいますと、主催新聞社が各地にありまして。北は北海道、南は九州という形で。初戦は兵庫県から始まります。そういった対局場所についてはどう思いますか。
「移動が一つの醍醐味ではあるのですが、その中でも北海道に行くのは初めてだと思うので、そこは純粋に楽しみです(笑)。全国でいつも見ていた旅館で、いままでいろんな対局が行われてきた場所ですので、そこも楽しみたいなと思います」
――昨年の里見さんとの連戦のときは、体力的にも大変だったというお話を以前お伺いしました。体力作りにも最近臨まれているということでしたが、この春も連戦が待っているということで、体力的な面ではいかがですか。
「前回のいろんな予定が重なっていたときの反省点を生かせているかなとは思っていて。日常面でも、次の日に響かないような生活を心がけています」
(書き起こし=八雲、撮影=玉響)
――本局を振り返って。
西山 お互い堅い構えで、難しい展開が続いていたかなと思います。お互い急所を攻め合いましたが、どちらが速いか分かっていない部分があったので、考えながら指し進めていました。
――終盤、手応えを感じたのはどの辺りか。
西山 △8六桂(80手目)と打てて、これより厳しそうな反撃が見当たらなかったので、そこで少しよくなったかなと思いました。
――挑戦権を獲得したことについて。
西山 出場してみたかったタイトル戦の一つなので、すごくうれしいです。年度始めのタイトル戦ということで、心機一転、準備して挑めたらいいなと思います。
――里見香奈女流王位とは(第15期マイナビ女子オープン五番勝負と)2つ並行してのタイトル戦。10番勝負を戦うことについては。
西山 技術面が問われるシリーズになるのかなと思っています。あとは日程も結構、ハイペースで進むと思うので、体調面に気をつけて挑みたいなと思います。
――本局を振り返って。
渡部 ちょっと銀(39手目▲8六銀)がやり過ぎだったといわれたらしょうがないんですけど、自分らしく攻めようと思っていたので。端の突き合いが入っていたので、このような展開にしてみました。
――飛車角交換(72手目)になって激しい展開になったが、その辺りの形勢は。
渡部 ずっと難解かなと思って指し進めていたんですけど、途中で誤算があって。中盤の指し手で反省点が残るかなと思います。
(玉響)
106手まで、西山朋佳白玲・女王が渡部愛女流三段下し、里見香奈女流王位への挑戦権を獲得しました。終局時刻は15時41分。消費時間は▲渡部2時間54分、△西山1時間18分。
第33期女流王位戦五番勝負は4月26日(火)、兵庫県姫路市「夢乃井」で開幕します。
(八雲)
図は14時50分頃の局面。すでに終盤戦です。次は△7六歩から△7五桂が速い攻めで、先手は忙しい状況です。実戦は▲9三歩成△同銀に▲4六角と据えて攻め合いに出ました。
(玉響)
渡部女流三段は第1図から▲8四歩△同歩▲9三歩△同銀▲6五歩(第2図)と進めて玉頭戦に持ち込みました。歩損を重ねるだけに、こうなると後戻りできません。一方の西山白玲・女王も攻撃的な棋風なので、このあとは強気な応酬が見られそうです。
(玉響)