女流王位戦中継Blog

（うな重上）

（仕出し会席弁当）

（虹）

12時、図の局面で里見女流王位が32分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲山根１時間47分、△里見香55分。昼食の注文は、里見女流王位が「うな重上」、山根女流二段が「仕出し会席弁当」。里見女流王位には午前のおやつの「レアチーズケーキ」も運ばれます。対局は13時に再開します。

（虹）

（島井女流二段が扇子に揮毫中。戦いがスローペースになりつつあるため、いったん継ぎ盤から棋士が離れている）

（虹）

対局地である飯塚市は、福岡県のほぼ中央に位置する市。筑豊地方の中心都市として機能しています。日本国内での鋳銅技術発祥の地であることから古墳や遺跡が点在しており、また明治時代から昭和時代までは石炭発掘が盛んだったため炭鉱遺構も多く残ります。

福岡県の名物グルメは、焼鳥、もつ鍋、水炊き、とんこつラーメン、辛子明太子、海鮮料理など。また飯塚市は、土産で有名な「銘菓ひよ子」の創業地としても知られています。

（本局の関係者に提供された飯塚産の品々）

（飯塚市立図書館のマスコットキャラクター「ぼたぼん」が箸置きに）

（虹）

時刻は10時50分。山根女流二段がなんと１時間10分の長考に沈んでいます。突然の飛車交換は、里見女流王位が相手の構想をとがめようとしたもの。それに対する長考ということで、山根女流二段にとって悩みの時間と予想されます。

（果たしてこの飛車交換は予定にあっただろうか。山根女流二段は何かひねり出したい）

（現局面で継ぎ盤検討をする島井女流二段）

（虹）

10時30分、両対局者の控室におやつが運ばれました。注文は、里見女流王位が「ホットティー」、山根女流二段が「アメリカンカントリーチーズケーキ」と「ホットロイヤルミルクティー」。また、里見女流王位は「レアチーズケーキ」も注文しましたが、そちらは昼食のタイミングで一緒に運ばれます。

（レアチーズケーキ。よく見る形状とは違う）

（アメリカンカントリーチーズケーキ）

なお、ドリンクについては対局者が自身で注ぐタイプのものということで、本局では撮影を控える形となります。

（虹）

前日の検分では、地元の愛棋家の江藤寿展さんが所蔵する駒３組が用意されました。
両対局者はそれぞれ盤に何枚か並べて、着手の感触を確かめています。

（選ばれたのは、江陽作・御蔵島黄楊・根杢・錦旗書）

（検分が始まる前、豊川七段もその３組に興味を抱いていた）

（虹）

（初手▲７六歩を着手する山根女流二段）

（少しの間を置いてから、里見女流王位は２手目△３四歩）

（３手目着手後に撮影陣は退室し始めた。そのタイミングで両者の着手ペースが上がり、対局開始から30分で40手以上も進行した）

（虹）

（記録係の藤井奈々女流初段。駒を磨き終えたあと、いまは駒台を入念にチェックしている）

（立会人の豊川七段、LPSA理事の島井女流二段など、徐々に対局開始に立ち会う面々がそろっていく）

（８時48分、先に入室したのは里見女流王位。それから数十秒差で山根女流二段も姿を見せた）

（虹）

第１局、第２局に続き、戦型は相振り飛車となりました。立会人の豊川七段は「第１局と似たような進行で、山根さんの作戦だと思います。里見さんとしても勝ったことのある形を採用されたので不気味に思っているかもしれませんよ」と見ています。時刻は９時30分頃。現局面までバタバタと進み、里見女流王位がしばし手を止めています。

（軽快に解説する豊川七段）

（虹）