女流王位戦中継Blog

里見女流王位は▲４八金打と自陣に手を戻しました。まさに鬼辛抱です。しかし、控室では図の局面から△４八同馬▲同金△２八銀以下、長手数ながら先手玉に詰みがあるといわれています。

（渡部女流二段に勝機が訪れている）

（玉響）

里見女流王位が寄せに出ましたが、控室では詰みがまだ見つかっていません。里見女流王位は50分以上、手を止めています。図の局面で▲３三香は、△２二玉▲２三金△同玉▲３二銀△２二玉▲２三金△１一玉▲２一銀成△同玉▲３二香成△１一玉で際どく詰みを逃れています。先手は直前に銀を捨てただけに、詰みがないと逆転していても不思議ではありません。

２手前の局面（変化図）では▲２三香から入っていれば詰みという結論でした。

（里見女流王位は苦しい考慮時間が続いている）

（玉響）

後手有利で局面が進んでいたと見られていましたが、図の局面は先手が勝ちになっているとのこと。ここ数手で渡部女流二段に誤算があったのかもしれません。控室は終局近しの雰囲気です。

（玉響）

中島公園の敷地内には、国の重要文化財に指定されている「豊平館（ほうへいかん）」が建てられています。豊平館は、1880年に高級西洋ホテルとして建造され、明治天皇が最初の宿泊者とされています。主に要人の宿泊、式典などに用いられ、明治、大正、昭和と３代にわたって天皇家が訪れた由緒ある建物です。当初は現在の大通公園に面する場所に建てられていましたが、1958年に中島公園に移築されました。移築されてから2012年３月までは市営の結婚式会場となり、２万組以上が挙式を挙げるなど、市民にも親しまれています。2016年６月からは観覧・貸室施設として活用されることになりました。

【豊平館】

http://www.s-hoheikan.jp/

（白と青のコントラストが鮮やかで、豪華なたたずまい）

（玉響）

ホテルから南に下っていくと歓楽街である「すすきの」に入り、さらに進んでいくと中島公園が見えてきます。中島公園は日本の歴史公園100選に選定されています。公園内では、桜の花がまだ咲いていました。

（桜並木）

（しだれ桜）

（池の周りではカモが散歩していた）

（玉響）

控室で検討している野月八段は、後手有利の見解を示しています。理由としては、穴熊の武器である堅さと遠さが生きやすいということと、銀冠の弱点を突いた攻め筋に持ち込めていることを挙げました。玉側の桂を跳ねた銀冠は、一段飛車に弱く△４七角成▲同金△２九金という攻め筋を警戒しなくてはなりません。

（玉響）

（札幌市時計台）

1970年に国の重要文化財に指定された札幌市時計台。後ろにそびえ立つビルは……。

「さっぽろ創世スクエア」。オフィスや放送局などの民間施設を含んだ超高層ビルです。現在は大規模な再開発が行われており、低層階には札幌文化芸術劇場をはじめとした施設が今年10月にオープンする予定です。

【どうしん電子版：時計台がっかり度アップ？　バックに「創世スクエア」】

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/182573

（玉響）

（奥に見えるのが北海道庁旧本庁舎）（「赤レンガ」の愛称で親しまれている）

（玉響）

対局場である京王プラザホテル札幌は、1982年に開業。札幌駅から徒歩５分にあり、さっぽろテレビ塔、札幌市時計台、赤レンガで有名な北海道庁旧本庁舎など多くの観光名所が点在しています。過去の将棋のタイトル戦では、第21期（第１局）、第22期（第１局）、第27期（第２局）の女流王位戦五番勝負の対局場となりました。また、王位戦七番勝負でも開催されたことがあります。

（京王プラザホテル札幌の外観）

（ホテルロビー）

（１階のケーキ屋「ポピンズ」。本局のおやつのケーキもこちらから）

（玉響）

現地大盤解説会では、扇子や記念グッズが当たるお楽しみ抽選会があります。その一部をご紹介いたします。

（里見女流王位のサイン色紙）

（渡部女流二段のサイン色紙）

（屋敷九段のサイン色紙）

（久津女流二段のサイン色紙）

（玉響）