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2017年6月

2017年6月 7日 (水)

後手が勝勢に

20170607109▲6一飛成と金を取ったのが図の局面。後手玉には詰めろが掛かっているが、門倉五段解説の△3八飛の合駒請求が厳しい。合駒を使わせれば、後手玉の詰めろは消える。後手の里見女流王位が混戦を抜け出して、ゴールに向かっている。

■Twitter解説■
門倉啓太五段>現状、後手玉は詰めろですが、駒を1枚使うと詰まなくなりそうです。△3八飛で合駒を請求することができます。
△3八飛▲5八銀△8六角▲7七桂△5八角成▲同金△7五角がわかりやすいでしょうか。里見女流王位が腰を落として考えています。ここはしっかり勝ちを読みきりたいところです。(後手勝勢)

(吟)

ギリギリの局面

96_3

0_2

△7六角と里見女流王位が出たのが左図の局面。▲8三歩△同玉に▲3三角成△同金(右図)で、後手玉が詰むかどうか。▲7五桂に△7四玉か△8二玉かも悩ましいがが、検討が進みどうやら即詰みはない。
ただし、先手はうまく上を押さえながら、詰めろを掛ければ勝ちがありそうだ。

■Twitter解説■
門倉啓太五段>▲6七銀が普通かと思いましたが、▲8三歩△同玉▲3三角成もありますね。以下△3三同金▲7五桂△8二玉▲8三銀△同銀▲6一飛成は後手玉が寄っているか非常にきわどいです。先ほどの手順中△8二玉に▲8四飛は△9三玉でギリギリしのいでいるか。ここで決めにいくかどうか、伊藤女流二段は勝負どころです。(先手やや有利)

(吟)

混戦に

93△5七歩に対して、▲4八玉としたのが図の局面。伊藤女流二段の受けが巧妙で、控室でも「難しい」「後手はどうやって攻めるんだろう」という声も聞こえ出した。

■Twitter解説■
門倉啓太五段>ここで後手にうまい手がないと先手がよくなりそうです。△3九角は▲4九金。△5八銀は▲5七金で継続手が見えません。わからなくなってきました。(形勢不明)

Dsc_0208 (得意の受けで勝機をつかめるか。本局を制すれば、シリーズの決着は第5局に持ち越される)

(吟)

16時35分の控室

Dsc_0250 (継ぎ盤で検討を行う清水女流六段と武市七段)

Dsc_0252 (終盤に入って、局面は勝負どころだ)

(吟)



里見女流王位がペースをつかむ

74図は△3六歩と里見女流王位が取り込んだ局面。「里見女流王位は発想が柔軟ですよね。2七の金を相手にしないで、攻めたいところなのですが、手薄だと見て攻めていきました。次に△2六角があります。後手が指しやすくなっています」と武市七段。

■Twitter解説■
門倉啓太五段>放っておくと△2六角が厳しいので、▲3六同金として△2六角には▲2五歩を用意するでしょう。(後手やや有利)

立会人の武市七段、Twitter解説の門倉啓太五段の形勢判断が一致している。

Dsc_0235 (里見女流王位は現在2連覇中(通算は3期)。本局で3連覇(通算4期)を決めるかどうか)

(吟)

徳島中央公園(4)

Dsc_0164

Dsc_0165

Dsc_0163 (ゆっくりと散歩すると、緑が多く楽しめる公園だ)

(吟)

15時20分の控室

Dsc_0247 (にこやかに検討を行う立会人の武市七段。徳島出身棋士。「カメラは、あんまり得意じゃないんだけど」と話しながら手が動く)

(吟)

午後のおやつ

Dsc_0237 (里見女流王位の注文はロイヤルミルクティー)

Dsc_0241 (伊藤女流二段の注文はオレンジムースとカフェオレ)

(吟)

ゆったりとしたペースに

50▲4八金引△4二金▲6五歩△8二玉と進んだのが図の局面。後手が激しく攻める展開が予想されたが、ゆったりとしたペースになった。△8二玉までの消費時間は▲伊藤女流二段1時間42分、△里見女流王位1時間54分。

■Twitter解説■
門倉啓太五段>先手から厳しい手がないと見て手を渡しました。伊藤流は▲4七歩△3五銀▲2七金でしょうか。(後手やや有利)

Dsc_0076 (受けの棋風の伊藤女流二段は何を指すのだろうか。写真は開始前の様子)

(吟)

徳島駅前

Dsc_0144 (お昼前の徳島駅前)

Dsc_0176 (ポッポ街、楽しそうなネーミングだ)

Dsc_0168 (こちらは徳島中央公園のポッポ)

(吟)

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