本局のTwitter解説は藤森哲也五段。日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウントで解説を行っています。
■Twitter解説■
藤森哲也五段>おはようございます。本局の解説を担当する藤森哲也です。どうぞよろしくお願いします。戦型は振り駒によるとも思いますが、相振り飛車を予想します。
(文)
里見香奈女流王位に伊藤沙恵女流二段が挑む第28期女流王位戦五番勝負は、第4局を終えて両者譲らず2勝2敗のタイ。4期ぶりとなるフルセットにもつれ込みました。里見女流王位が防衛を決めるか、伊藤女流二段が初タイトルを獲得するか。決戦の第5局は6月27日(火)、東京・将棋会館で行われます。対局開始は9時。
立会人は田中寅彦九段、記録係は渡辺弥生女流初段。第5局は西日本新聞社が主催します。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を銀杏、ブログを文が担当します。
【西日本新聞 : 九州のニュース】
https://www.nishinippon.co.jp/
【新聞三社連合とは?/女流王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/sansha.html
【日本女子プロ将棋協会|LPSA|】
http://joshi-shogi.com/
(文)
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
伊藤 ちょっと最初のほうは、指しにくいのかなと思っていたのですが、おそらく途中はよくなったと感じていました。そのあとは負けになったと思います。
―― 最初の指しにくいというのは?
伊藤 ▲4八金引(47手目)としたあたりは、苦しいかなと思います。
―― 盛り返したと感じたのは?
伊藤 ▲5六角(83手目)から▲7五銀としたあたりは、少し盛り返した気がしたのですが、そのあとちょっと……。手がわからなかったです。
―― ▲8三歩から▲3三角成の寄せは。
伊藤 ほかの手がわからなかったので。ただあの順で寄せがないと、おそらく負けにしていますね。
―― 勝ちになったと思った局面は?
伊藤 △8三金(126手目)と(後手が)受けに回られたので、いけるんじゃないかと思いました。
―― 序盤の3筋の折衝はどうでしたか。
里見 押さえ込まれる展開にならなかったので、やや指しやすいかなと思っていました。
―― 飛車が横にいく感じになりました。
里見 ちょっと△3六歩(74手目)と取り込むところで、△5六歩を入れていればと思います。
―― きわどい終盤でしたが。
里見 途中はちょっとよくなったと思うのですが、勘違いしてしまったので。△7六同竜(120手目)が詰めろだと思っていたので……。
(吟)
里見女流王位は△5七角成から△4五桂と先手玉を寄せにいく。後手勝勢といわれていたが、控室は「事件か」とざわめく。先手玉に即詰みはない。これは急転直下、先手が逆転していてもおかしくない。
(吟)