振り駒の結果、と金が4枚出て岩根女流三段の先手になりました。対局は9時に始まっています。
(開始直後の対局室)
里見女流王位は4手目に角交換をしています。
本局の模様は連続静止画でもご覧いただけます。
(翔)
おはようございます。本日5月12日(木)9時より、第27期女流王位戦五番勝負第1局が行われます。先後は振り駒で決まります。
立会人は若松政和七段、記録係は藤田彰一三段(森安正幸七段門下)です。
本局のTwitter解説は竹内雄悟四段が担当します。
また、下記の通り大盤解説会が行われます。対局場「夢乃井」では大盤解説会は開かれませんので、ご注意ください。
日時 2016年5月12日(木)午後4時~終局まで
場所 姫路キャスパホール
(兵庫県姫路市西駅前町88キャスパ7F 【山陽百貨店・西館7階】)
会場までのルート案内[提供:NAVITIME]
解説者 神吉宏充七段
聞き手 室田伊緒女流二段
入場料 無料(次の一手クイズあり)
問い合わせ 神戸新聞社地域活動局(TEL:078-362-7086)
(今朝の夢前)
(ベランダにハトがいた)
(翔)
里見香奈女流王位
「明日から女流王位戦が始まりますが、皆様に支えられて対局することができます。初めに、幸せなことだなと思っています。その形を直接伝えることはできませんが、盤上で一生懸命考えて集中して自分の力を出し尽くしてがんばりたいです。明日は一生懸命がんばります」
岩根忍女流三段
「このような会を設けていただいてありがとうございます。いまは群馬県に住んでいますが、もともとは大阪出身で、関西に来るのを楽しみにしています。夫が転勤族で、自然がたくさんあるところに住むことが多いです。姫路市の風景は見ていてほっとする、落ち着く場所です。こういう場所で対局できるのが幸せなことだと思います。到着するまで、そして到着してからも、たくさんの方に支えられて対局できることを改めて感じました。明日は恩返しできるような将棋が里見さんと指せればいいなと思います。里見さん、お手柔らかにお願いします。明日もよろしくお願いいたします」
(ロブスターの揚げ物)
(デザート。抹茶のババロア、桜餅、オレンジ)
(翔)
18時から関係者の食事会が開かれました。
神戸新聞社 面出輝幸編集局長
「里見女流王位、岩根女流三段、ようこそ姫路市へお越しくださいました。第27期女流王位戦第1局を姫路で行えることを光栄に思っております。若松七段、井上九段をはじめとする日本将棋連盟の皆様、鹿野理事にお越しいただきました日本女子プロ将棋協会ほか、関係の皆様、厚く御礼を申し上げます。地元から石見利勝・姫路市長、石田哲也・姫路市文化国際交流財団理事長にもご列席をいただいております。ありがとうございます。
先ほどご紹介がありましたが、昨年、里見女流王位は姫路を皮切りにして3連勝で奪取しました。その後さらにタイトルを2つ取って女流四冠と、好調を維持しておられます。対する岩根女流三段は今年3月から6連勝と、素晴らしい成績を残されております。ふたりはいまや女流棋界のトップランナーで、その方々が好調を維持したまま五番勝負に挑まれます。全国の将棋ファンが初防衛か、初タイトルかということで注目しております。
夢前(ゆめさき)は現在姫路市と合併していますが、かつては『夢前町』といって、全国で唯一『夢』が地名につく自治体として知られておりました。夢のある地で対局者は夢をつかんでいただいて、名の通り、夢の先へと突き進んでいただきたいと思っております」
公益社団法人日本将棋連盟 井上慶太理事(九段)
「姫路市では昨年度、西日本で初めて人間将棋を開催していただきました。今年度も開催の方向だそうで、感謝申し上げます。第27期女流王位戦は里見女流王位に岩根女流三段が挑戦します。里見女流王位は非常に充実されているように見受けられます。奨励会員として参加しておられる三段リーグでも4連勝と幸先のいいスタートを切られました。体調もよくなっているのでしょうか。三段リーグの翌日には熊本地震チャリティーイベントを棋士会でやらせていただいたのですが、里見さんにも急遽駆けつけてファンの方々と交流していただきました。
岩根さんは小学生くらいのころから知っていて、結婚して加古川に引っ越したばかりの頃に小学生時代の岩根さんが泊まりに来たこともありました。会うのは久々ですが、変わらず若々しい。普段は子育てに忙しいようですが、スマートフォンでの中継観戦が勉強だと聞いています。もともとの地力があるのですが、対局できる喜びがいい結果につながっているのでしょう。対戦成績は8勝8敗の五分だそうで、全国の将棋ファンも注目しているのではないでしょうか。対戦は3年ぶりだったと思います。お互いの成長したところを盤上に表現していただければと思います」
公益社団法人日本女子プロ将棋協会(LPSA) 鹿野圭生理事(女流二段)
「この女流王位戦には私たちLPSAの女流棋士も出場して誰も挑戦者になれませんでしたが、LPSAも参加しているということでお邪魔しました。おふたりとも関西にゆかりがありますが、里見さんは島根出身ですし、岩根さんも関東に引っ越してから長いので関西弁があまり出ません。でも棋風は関西将棋を受け継いだ、粘り強い棋風だと思っています。明日はそういう熱戦を期待しています。観戦者としても楽しみにしています」
姫路市 石見利勝市長
「女流王位戦、姫路開催は11回目です。これからも引き続きよろしくお願いいたします。昨年は人間将棋を開くことができまして、将棋後進市である姫路も将棋ファンに少し貢献できたかなと思います。これからもよろしくお願いいたします」
立会人 若松政和七段
「『日々是好日』ということばがありますが、今日はまさに好日かと思います。私は第1期から女流王位戦の立会人を務めていまして、走馬灯のようにこれまでの日々がよみがえります。あと3年すれば30期の節目になります。そのときは私も盤寿に近くなりますので、健康に留意してなんとか30期を迎えたいなと思っております」
(翔)