(両対局者が会場をあとにして畠山七段、豊川七段、藤田女流初段により、明日の見どころが話された)
藤田
「私はこちらに初めてお邪魔させていただきました。先ほどの対局検分
畠山
「(前回立会人を務めた)3年前も同じカードで。女流棋士では現在
藤田
「一番長い」
畠山
「はい、強者同士でやるとなかなか決着がつかないような局面になり
豊川
「内容もあれですけど……、里見さんの師匠は森(けい二)九段。稲
畠山
「戦型予想はどうなりますかね?」
豊川
「僕は相居飛車になると思うんですよ」
藤田
「畠山先生は?」
畠山
「甲斐さんの先手番で甲斐さん次第ですけど、相振り飛車になるか、
藤田
「はい。そうですね。今までは角交換振り飛車と相振り飛車に進めて
畠山・豊川
「甲斐さん、smile見て燃えていますからね」
藤田
「今日の様子から対局者のお二人はどうですか?」
畠山
「甲斐さんは本当にリラックスして。里見さんはこの一年間でお母さ
豊川
「里見さんは将棋のほうは研ぎ澄まされて手厚くなってきましたよね
畠山
「ギリギリあります」
豊川
「藤田さんは?」
藤田
「ないです」
豊川
「全然話は違いますが、藤田さんは将棋界の記録保持者なんです。最
藤田
「ありがとうございます」
畠山
「豊川さんはNHK杯で最初に……」
豊川
「そうですね、いろいろあって……」
藤田
「いろいろ伺ってきましたが、明日のみどころはいかがでしょうか?」
畠山
「終盤戦ですよね。両者の得意な終盤になったところですね」
豊川
「そうですね。クリアな気持ちで、背水の陣とかいろいろ立場ありま
藤田
「はい」
豊川
「ともみかい? さとみかな? 全然面白くもなんともない。失礼しました」
藤田
「明日は15時から大盤解説会があります」
畠山
「一番激しい戦いになる時間帯です。ぜひ」
藤田
「来ていただきたいと思います。ありがとうございました」
見どころが語られ、前夜祭はお開きとなった。
(書き起こし・飛龍、写真・吟)
「皆様こんばんは。本日はこのような温かいおもてなし、厚い歓迎をどうもありがとうございます。Smileの皆さんも素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。さっき見て、ジーンと、ドキドキしてきちゃって。私は3年(以上)連続でこの飯塚に来ておりますので、Smileの皆さんのパフォーマンスを見るのも3度目になります。デビュー曲も聴いているうちに覚えちゃったわ~って。本当に明るくて、かわいらしくて、素晴らしいパフォーマンスでとても元気づけられました。ありがとうございました。
明日第3局を迎えますが、挑戦者の里見さんとは普段はほとんどお話をする機会はなくて。考えてみればこういった対局の場で顔を合わすぐらいかなって、さきほどふっと感じたんです。一局一局の長い時間、盤を挟みながら対局を通して、将棋に対する真摯な姿勢、非常に高いテンションで将棋に臨んでいらっしゃるような姿勢、そういういろいろなことを感じて一局一局をこれまで指してきたのかなと感じました。
これまで対局相手にとらわれていましたが、明日はそういったことを考えずに普段どおり一生懸命指して、ファンの皆様によい将棋をお見せできればいいなと思っております。
最後になりましたが、お世話になります飯塚市の皆様、西日本新聞社様、そして新聞三社連合様には心よりお礼を申し上げます。どうもありがとうございました」
(里見女流名人)
「皆様こんばんは、挑戦者の里見香奈です。まずはじめに西日本新聞社様をはじめとして、新聞三社連合様に本当にお世話になります。ありがとうございます。そして協賛をいただいております九州通信ネットワーク様、大王製紙様、ご協力いただきましたことを感謝しております。また飯塚市の皆様にはご準備、とても大変だと思います。本当に感謝しております。
私は飯塚市に来させていただくのは今回が3度目になります。以前お邪魔したときは一生懸命に対局をすることでいっぱいいっぱいで、対局してすぐに帰ってしまってそんなに深くは覚えていないのですが、本当に温かくお出迎えしていただいたことを覚えております。
昨年休場した際には皆様にご心配をおかけしてしまいました。たいへん申し訳ありません。話は変わりますが、昨年実家でゆっくりしておりました頃、母親と一緒にテレビを見ていたのが「花子とアン」です。主題歌がとても好きでたまに見ておりました。私が実際行った所がドラマの撮影がある所かもしれない、とてもうれしいような、対局者として行けたらなと思っておりました。今回対局者として来ることができ、本当にありがたいなっていう気持ちでいっぱいです。
特に私のミスが、今回ここまでの皆様方の準備を無駄にしないように、一生懸命指して、楽しんでいただけるような将棋になれば言うことはないかなと思います。今日は本当にこのような盛大な前夜祭を開いていただきまして、ありがとうございます。明日もどうぞよろしくお願いします」
(書き起こし・飛龍、写真・吟)
(乾杯を前に棋士が登壇。左から藤田綾女流初段、藤田彰一三段(記録係)、畠山鎮七段、里見香奈女流名人、甲斐智美女流王位、島朗九段、中倉宏美女流二段(LPSA代表理事)、豊川孝弘七段)
(代表して島朗九段が挨拶)
「このような素晴らしい前夜祭を開いていただきまして、本当にどう
多くの関係各位の方々のおかげで、明日の対局者のふたりが集中し
(続いて中倉宏美女流二段も挨拶を述べる)
「皆さん、こんばんは。ご紹介いただきました日本女子プロ将棋協会
こちらの飯塚市には今回私は初めて来させていただいたのですが、
(書き起こし・飛龍、写真・吟)