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2015年5月26日 (火)

前夜祭 明日の見どころ

Dsc_0367 (両対局者が会場をあとにして畠山七段、豊川七段、藤田女流初段により、明日の見どころが話された)

藤田
「私はこちらに初めてお邪魔させていただきました。先ほどの対局検分で、庭園が本当に素敵でした」
畠山
「(前回立会人を務めた)3年前も同じカードで。女流棋士では現在の最高峰の戦いで、1局目も2局目も本当に大熱戦でした。また女流王位戦は持ち時間が4時間あって」
藤田
「一番長い」
畠山
「はい、強者同士でやるとなかなか決着がつかないような局面になりまして大熱戦だったですね。2局見てどうですかね、星は2連勝ですけど、どっちが勝つか最後の最後まで分からないような将棋が2局続いていますからね」
豊川
「内容もあれですけど……、里見さんの師匠は森(けい二)九段。稲妻流。里見さんは攻め将棋で出雲のイナズマ。で、甲斐さんは手厚いとか言われているんですけど、甲斐さんの師匠は中原十六世名人で、自然流。甲斐さんもダブるんですね。僕が(立会人を務めた)2年前に見たときに昼食休憩のときに相居飛車の将棋だったんですよ。甲斐さんがが△5六歩と垂らしたんですよ。非常に中原先生をほうふつとさせるような「自然手」だったんですけど。1勝1敗だったんですけど負けちゃったんですよ。でもそのあと2連勝して」

Dsc_0373

畠山
「戦型予想はどうなりますかね?」
豊川
「僕は相居飛車になると思うんですよ」
藤田
「畠山先生は?」
畠山
「甲斐さんの先手番で甲斐さん次第ですけど、相振り飛車になるか、第1局のように対抗形になるか、どちらにしろ里見さんは振り飛車にされるんじゃないかなと思います」
藤田
「はい。そうですね。今までは角交換振り飛車と相振り飛車に進めていますので、違った戦型が見られると面白いですね」
畠山・豊川
「甲斐さん、smile見て燃えていますからね」
藤田
「今日の様子から対局者のお二人はどうですか?」
畠山
「甲斐さんは本当にリラックスして。里見さんはこの一年間でお母さんとも会いましたが、だいぶ元気になられた感じがしますね」
豊川
「里見さんは将棋のほうは研ぎ澄まされて手厚くなってきましたよね。10連勝と結果を出して。11連勝!? 11連勝はすごいですね。畠山先生、11連勝あります?」
畠山
「ギリギリあります」
豊川
「藤田さんは?」
藤田
「ないです」
豊川
「全然話は違いますが、藤田さんは将棋界の記録保持者なんです。最年少プロ。小学校6年でプロになったんですね。(会場から拍手)」
藤田
「ありがとうございます」
畠山
「豊川さんはNHK杯で最初に……」
豊川
「そうですね、いろいろあって……」

Dsc_0383_2 藤田
「いろいろ伺ってきましたが、明日のみどころはいかがでしょうか?」
畠山
「終盤戦ですよね。両者の得意な終盤になったところですね」
豊川
「そうですね。クリアな気持ちで、背水の陣とかいろいろ立場ありますけど、女流棋戦の中で唯一4時間。甲斐さんは持ち時間が長いほうが力が出るタイプと思っているので、明日は楽しみな。予想なんですけど、相居飛車の中盤、甲斐さんが先攻できるかどうか、だと思うんですよね。え~、あの、もういっこいいですか。エチル(=酒)が入っちゃたので。『明日勝つのは?』みたいな。いいですか?」
藤田
「はい」
豊川
「ともみかい? さとみかな? 全然面白くもなんともない。失礼しました」
藤田
「明日は15時から大盤解説会があります」
畠山
「一番激しい戦いになる時間帯です。ぜひ」
藤田
「来ていただきたいと思います。ありがとうございました」

見どころが語られ、前夜祭はお開きとなった。

(書き起こし・飛龍、写真・吟)

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