カテゴリ「第28期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2015年10月20日 (火)

対局翌日の17日は10時30分から黒部市「宇奈月国際会館 セレネ」で竜王戦第1局の記念イベントが行われました。指導対局やサイン会、親子将棋教室が行われました。この記念イベントは第2局から第4局でも行われます。お近くにお住まいの方はぜひご参加ください。
第28期竜王戦七番勝負前夜祭・大盤解説会・記念イベントのお知らせ | イベント|お知らせ・イベント情報:日本将棋連盟
イベントの収益は「読売光と愛の事業団」を通じて、東日本大震災の復興支援金として寄付されます。
竜王戦 棋士と交流…第1局記念イベント : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

20151017_event1 (大内九段と藤井九段による指導対局)

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20151017_event3(阿久津八段と井道女流初段は親子将棋教室を担当した。午後に指導対局を行った)

20151017_event4 (サイン会)

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2015年10月16日 (金)

20151016_itodani2 (記者が対局室に入ると、すでに口頭の感想戦が行われていた)

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(初防衛に向けて先勝スタートを切った糸谷竜王)

20151016_itodani4(インタビューに答える糸谷竜王。報道陣がカメラを向ける)
糸谷竜王「ずっと苦しかったです。△5六角成(114手目)で難しくなったと思いました。(横歩取りは初めてでしたが、用意の作戦でしたかの質問に)そうですね、一応、はい。
なんとか勝ちを拾えてうれしいですけど、序中盤でだいぶ苦しくしてしまったので、そこが反省点です」

20151016_watanabe2 (インタビューに答える渡辺棋王)
渡辺棋王「受け方を間違えて食いつかれました。もう少しいい指し方が…。受けに回りながら駒損になってしまったので、そのあたりが悪かったかもしれません。
△8五桂(92手目)への対応に悩むうちにどうもあまりよくない手順を選んだようです。そのあとは激戦と思います。最終盤は少し足りなかったです」

20151016_2互いに玉が三段目に出てきました。玉頭戦は玉周辺に駒を配置させることが大事。渡辺棋王は▲9五銀と打ち、▲8四銀左からの詰めろをかけながら厚くしました。
糸谷竜王は△7五馬▲同歩△同馬▲8六歩△8八銀と上下から攻めたてます。後手も馬を7五に配して厚い格好です。後手勝勢とみられています。

関西将棋会館から大盤解説会の写真が届けられました(撮影=潤)。

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20151016_kansai3 (解説の淡路仁茂九段)

20151016_kansai2 (聞き手は村田智穂女流二段)

20151016_kansai4 (関西将棋会館の棋士室でも熱心に検討されている。左から平藤眞吾七段、村田顕弘五段、大石直嗣六段、斎藤慎太郎六段、大橋貴洸三段)

20151016y図は114手目△5六角成と4七の角を成ったところ。一見、△6九金と金を取りたいところですが、なんと▲9三歩成△同香▲同香成△同桂に▲9四銀から手数は長いものの後手玉が詰んでいたようです。△5六角成は自玉にも利かして詰めろを消した手だったのです。
▲9四歩と取り込んだのは先手の損ともいえず、藤井九段の判断も変わりました。
難解な終盤戦、対局者は残り少ない時間の中、一人で険しい道を進んでいます。



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