カテゴリ「第24期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2011年8月 2日 (火)

Ryuou20110802_60 図の60手目△8二飛の局面で18時10分になり、夕食休憩に入りました。消費時間は丸山3時間31分、深浦3時間20分。対局は19時に再開されます。
両者の玉はそう簡単には寄りません。双方が上部開拓をしての持将棋も考えられます。
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(モニターから見た、18時過ぎの対局室の様子)

Ryuou20110802_51 丸山九段は▲6三角と敵陣に打ち込み、局面を打開していきました。この角打ちは後手の腰掛け銀を29手目▲4四角からずらしたから生じたもの。ここまで研究されていたのかは不明ですが、序盤からの構想が一つにつながっていると言えるでしょう。

Ryuou20110802_39 図は39手目▲8八玉の局面。丸山九段はこの▲8八玉に56分、その直前の▲6六歩にも昼食休憩を挟んで53分の長考をしています。じっくりと後の構想を練りました。
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(本局は特別対局室で行われている)

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(左上は9時の特別対局室。ガランとしている。右上は9時30分の特別対局室。上村三段が対局準備を整えている。左下は対局開始直後の特別対局室。右下は昼食休憩時の特別対局室)

Ryuou20110802_28 丸山九段の先手で始まった本局は深浦九段の一手損角換わりに丸山九段は棒銀で対抗しました。
そして迎えた第1図。ここから▲4四角△5五角▲同角△同銀(第2図)と進みました。先手が1手損しましたが、丸山九段は銀を上ずらせる方が得と考えています。角換わりに精通している丸山九段の指し回しが注目されます。
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(丸山九段の初手は▲2六歩)

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(駒を並べ終えた丸山九段はお盆の位置を下げた)
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(記録係の上村三段が振り駒を行うために、丸山九段の歩を取ろうとする。丸山九段がお盆を下げたのは、歩を取りやすくするための配慮だったようだ)
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(振り駒は歩が3枚出て、丸山九段の先手に決まった)

渡辺明竜王への挑戦を目指す第24期竜王戦決勝トーナメントの丸山忠久九段(1組優勝)-深浦康市九段(1組4位)戦は8月2日10時対局開始予定です。本局の勝者は挑戦者決定戦に進出し、久保利明二冠と三番勝負を戦います。
本局は銀杏が中継を担当します。
本日はよろしくお願いいたします。
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(ヒマワリが花開く)