カテゴリー「第21期竜王戦七番勝負第7局」の記事

2008年12月19日 (金)

対局翌朝

20081219photo4
(対局翌朝の渡辺竜王)

20081219photo3
(宿をたつ前に、滝の湯の中庭でメディア向けの撮影会が行われた)

20081219photo1
(滝の湯のみなさんと)

20081219photo2
(ロビーの大盤をチェックする渡辺竜王)

19日午前の新幹線で渡辺竜王は関係者とともに東京に向かいました。羽生名人は早い便で東京に戻ったとのことです。

本中継サイトをご覧いただきましてありがとうございました。
お伝えしきれなかったエピソードや詳しい将棋の変化は、主催紙の読売新聞観戦記をご覧下さい。
専門誌の「将棋世界」や「週刊将棋」をはじめ、TBSの「情熱大陸」など、さまざまなメディアでも本シリーズが取り上げられる予定です。

(烏、桜木)

2008年12月18日 (木)

会見その後

共同記者会見のあと、渡辺竜王は衛星第2放送の竜王戦中継に出演しました。その模様は今晩24時45分からのダイジェストで放送されます。その後打ち上げに合流しました。

20081218eisei11
(衛星第2放送の竜王戦中継に出演する渡辺竜王)

20081218kif6_2
(第7局の棋譜。140手までで渡辺竜王の勝ち)

共同記者会見写真

感想戦が終わった後、場所を移して共同記者会見が行われました。20時30分からじっくり30分ほど渡辺竜王に各社の記者から質問が飛びました。

20081218kaiken1
(渡辺竜王。表情が硬い)

20081218kaiken4
(質問に答える渡辺竜王)

20081218kaiken5
(二十数社、50人ほどが参加)

20081218kaiken3
(会見の終盤は笑顔も)


30分に及ぶ共同記者会見の一部をご紹介します。

--それでは記者会見をはじめさせていただきたいと思います。最初に渡辺さんから何かありますか?
渡辺「え? 特にありません」

--初代の永世竜王です。
渡辺「名誉なことで、ほんとにうれしいです」

--3連敗から4連勝を達成されましたが、シリーズ中は苦しみもあったのでは?
渡辺「3局目までは内容が悪くて申し訳ないという気持ちでした。4局目からはいい意味で開き直れた。3局目よりはいい将棋を指そうという気持ちで戦いました。4局目は終盤際どい、ラッキーな勝ち方でしたけれども、その将棋を一局勝ててホッとしました」

--開き直ったとは具体的に。
渡辺「開き直るとは諦めると紙一重なので難しいのですが、
今回は開き直ると諦めるのギリギリのラインをうまく戦えました。
3連敗したときに自分のなかで将棋を振り返って、指し手や封じ手を含めて消極的な戦い方と感じた。
相手が羽生さんということもあって引き気味に戦ってしまったなと。
4局目からは相手を恐れずに積極的に行こうと、迷ったら積極的にと決めました。

--羽生さんの将棋を研究していた?
渡辺「羽生さんとのタイトル戦は久々なので開幕前はどれぐらい戦えるか不安もあった。
永世竜王が懸かったシリーズで注目されていましたが3連敗して。
内容も全然ダメで、届かないと思ったんですが、まだもう1局、4局目があったので何とかいい将棋を見せたいという気持ちでした。
4局目は内容もラッキーだったんですが、いい将棋をひとつ見せられたことで
5局目6局目は伸び伸び指せました」

--今シリーズの調子の波や流れは?
渡辺「結果的に4局目が大きくて、そこから連勝することができました。
6局目まで3連勝して自信にもなりました。何とか今日の7局目までこの調子が続いてほしいと祈るような気持ちでした」

--羽生名人について。
渡辺「こちらがやれると思っていた局面がそうではないことも多かった。局面をある程度前から認識する力、大局観ではまだまだかなわないと感じます。
4局目も7局目も1分将棋で自分でも分からないまま指していたので、その中で勝てたのは運がよかったなと思います。
諦めずに食らいつけたことで、1分将棋で最後にいい方向に手が行ってくれた、という感じです」

--今年の有馬記念は気分よくのぞめますね。
渡辺「(笑)。今年はのんびり行きたいですね」

--シリーズ中ご家族とはどんな話をされましたか?
渡辺「妻は基本的には何も言いません。一局一局言われるのも困りますが(笑)。
陰ながら応援してくれているなと。家では自分が将棋に集中できるようにしてもらっています。大変感謝しています。
子供もテレビは見ているので3局目のあと家に帰ったら「お父さん、負けたんだね」と言われました」


(桜木@天童)

感想戦写真

20081218shu33
(3連敗のあと4連勝で史上初の永世竜王に)

20081218shu31habu
(羽生名人。「永世七冠」は持ち越しとなった)

20081218shu34
(感想戦は1時間ほどだった)

(桜木@天童)

終局写真

20081218shu12
(終局直後に両者から談話が取られた)

20081218shu13
(大勢の報道陣が取り囲む)

20081218shu14
(交互にインタビューがされた)

20081218shu11
(渡辺竜王)

20081215shu15
(やがて感想戦がはじまった)

現地大盤解説場・終局直後

Dsc_0069 (終局が伝えられ、会場は大きな拍手に包まれた)

終局直後の大盤解説会

20081218_ooban5
(佐藤棋王から羽生名人投了が伝えられ、場内からは拍手が起こった)
20081218_ooban6
(△2四角の局面まで並べる佐藤棋王と清水女流王将)

20081218_sato2_2 佐藤棋王「この将棋は渡辺さんは負けを覚悟していたと思う。そこであきらめないで気持ちを切らさず指したことが羽生名人のミスを誘った。歴史に残る将棋でしたね。二転三転したと思いますが、並べているだけで両者の想いが伝わる。劇的な幕切れで、互いに実力、運、執念、気力などあらゆるすべてのものを取り入れた結果、渡辺さんが4勝3敗の僅差で防衛しましたね。おめでとうございます。すごい将棋、すごいシリーズでしたね。私もまた頑張りたいと思います」

清水女流王将「七番勝負を振り返っていかがでしたか」

佐藤棋王「渡辺さんが3連敗をしたときは、どうなるかなと逆の心配をしていましたが…、しかし、やはりすごいですね。ただ感嘆するよりないですね。すごいの一言以外に言葉が出てこないですね。普段、人の将棋で寝付けないというのはないが、今日は興奮して眠れないかもしれない」



(感想を述べる佐藤棋王)

20081218_shimizu2
(清水市代女流王将)

(銀杏@東京)

終局直後のインタビュー

20081218shu1 
渡辺竜王の話

--永世竜王ですが。
渡辺「そうですね。非常にうれしいです」

--最初3連敗と追い込まれました。
渡辺「かなり出だし悪かったので、そのあと思いきり指したのがよかったと思います」

--シリーズ後半は渡辺竜王らしい将棋でした。
渡辺「4局目からは悔いが残らないように思いっきりやろうと思ったので、それが結果的にいい方向に出たと思います」

--5連覇で永世竜王になりました。
渡辺「今回のシリーズはかなり出だしが悪かったので、今は信じられないです」


20081218shu4
羽生名人の話

--本局を振り返って。
羽生「分からなかったですね。チャンスは、たぶんあったと思うんですが」

--シリーズを振り返って。
羽生「4局目もこの将棋も、チャンスのある将棋を勝ちきれなかったので、やむを得ないと思います」

--永世竜王が懸かっていたが。
羽生「力いっぱいやったので、仕方ないです」

対局室 終局の瞬間

20081218shu22
(140手目△2四角の局面。鵜木三段の秒読みが続いている)

20081218shu21
(羽生名人が「負けました」と頭を下げ、すぐに渡辺竜王も応じた)

20081218shu23
(渡辺竜王は長く頭を下げていた)

(桜木@天童)

渡辺竜王防衛 5連覇で初の永世竜王に

                                                                    

20081218_140_2 渡辺明竜王に羽生善治名人(四冠)が挑戦する第21期竜王戦7番勝負第7局は17日9時から山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」で行われ、翌18日19時30分、140手で渡辺竜王が勝ち、3連敗から4連勝の大逆転で竜王位を防衛しました。これで竜王位連続5期獲得となり史上初の永世竜王の資格も得ました。持ち時間各8時間のうち残りは双方1分です。

(桜木@天童)

熱戦続く

20081218_127 127手目まで。羽生玉は狭いところを逃げています。図は▲6五桂と金を取ったところ。鵜木三段の秒読みが響いています。「もう見守るしかないですね」と阿久津六段の声が聞こえました。

(桜木@天童)

渡辺リードか

20081218_117包囲網を築いていた先手の攻め駒が一掃されそうな形なりました。渡辺竜王がリードしたようです。

(桜木@天童)

19時過ぎの局面

20081218_107 掘アナウンサーの「放送のほうも秒読みになってまいりました。24時45分から25時までのダイジェストをご覧下さい」という声のあと、19時で衛星放送が終了しました。対局は熱戦が続いています。両者1分将棋です。

(桜木@天童)

逆転また逆転?

20081218_99 18時50分。99手目▲5五同玉まで進んでいます。94手目△6四歩に▲6六角が攻防の一手で「羽生名人がよくなったような気がします」と阿久津六段。「何度か逆転しましたか。△6九飛では△7六銀のほうがよかったですかねえ」と続けました。渡辺竜王は残り1分です。衛星放送は18時45分の放送枠を超え、延長しています。18時59分まで放送できるようです。

(桜木@天童)

18時45分の東京控え室

20081218_hikaeshitsu3
(対局を終えた三浦弘行八段も控え室へ。▲6六角の攻防手に色めき立つ)

(銀杏@東京)

18時40分ころの局面

20081218_94 △6四歩まで進んでいます。この手は△6五飛成以下の詰めろになっています。渡辺竜王よしのムードが高まってきています。羽生名人残り4分、渡辺竜王残り6分です。
「逆転…?」「いや、長くなるかもしれない」という声が聞こえます。

(桜木@天童)

大混戦

20081218_84 84手目△3五角まで進んでいます。角交換になれば後手からは△8七角や△9四角などのラインが多く生じています。
「羽生名人の指し手が変調なのでは?」という雰囲気です。18時30分になろうとしています。羽生名人は残り4分です。

(桜木@天童)

18時15分ころの局面

20081218_82 82手目△4一香まで進んでいます。「両者は歴代1位2位を争う終盤力の持ち主ですからね」と衛星放送の藤井九段。「羽生名人に何か勝ちがありそうなのですが」と村山五段。
モニターから「羽生名人残り10分です」という声が聞こえました。


20081218hikaeshitsu123
(モニターの両者は前傾姿勢で考えている)

(桜木@天童)

18時ごろの大盤解説会

20081218_ooban3
(大盤解説会場は18時には満員。立ち見のお客さんも出ている)

20081218_ooban4
(65手目を次の一手問題に。答えを見た佐藤棋王は「ほとんど当たらないかも…」。そこで、「持ち駒の金か歩を5筋か6筋に打ちます」というヒントが出された)

(銀杏@東京)

東京の検討

081217h1_73 東京の検討では△6五桂に▲2二銀△4一玉▲5四香が検討されていました。以下△6三飛▲5一香成△3二玉▲6三金△8七銀▲7九玉△5一角(参考図)に▲3三銀成から後手玉を追い回して、この変化は先手勝ちと言われ始めていました。
081217h1_84 実戦は△6五桂に▲6六金と上がり、違う展開になりました。途中の手順で嫌な変化があったのでしょうか。
(銀杏@東京)

間もなく18時

20081218_74                    
74手目△6五桂まで進んでいます。後手の攻め駒が迫ってきました。△6五桂は先手玉の逃げ道をふさぎつつ、6二の金を角で取る順を狙っています。控え室では「どちらもしぶといなあ」という感嘆の声が聞こえています。
衛星放送の藤井九段、淡路九段もなかなか結論が出せずにいます。

20081218hikae8889
(際どい終盤戦)

(桜木@天童)

ギリギリの終盤

20081218_73_3

69手目▲6五歩から△6七銀成▲同金△5八金▲7八玉まで進んでいます。▲6五歩に△8七歩成は▲5四香で「際どく先手が勝ちそう」と検討陣。渡辺竜王は工夫した順で迫っています。以下△6五桂として△6二角を狙うのでしょうか。17時45分を過ぎました。検討に熱が入ってきています。

(桜木@天童)

東京の控え室

20081218_hikaeshitsu1
(東京の控え室では櫛田六段、戸辺四段が検討している。右端で見ているのは瀬川四段)

20081218_hikaeshitsu2
(近藤六段、村中四段、対局を終えた佐藤和五段がBS中継を見ている)

(銀杏@東京)

東京の大盤解説会

20081218_ooban1
(17時になり、東京・将棋会館では大盤解説会が始まりました)

20081218_ooban2
(田中寅彦九段のあいさつ)

20081218_sato1
(佐藤康光棋王)

20081218_shimizu1
(清水市代女流王将)

(銀杏@東京)

17時30分ころの局面

20081218_69_2 64手目△4二金から▲6二金△6五香▲6六歩△5三飛▲6五歩まで進んでいます。
違和感のある▲6二金には驚きの声が上がりました。△6五香に▲5一金は△6七香成とされて先手負けです。▲6六歩と使わせることで△5三飛に▲5四歩を消しています。

(桜木@天童)

満員の大盤解説場

20081218oooban11112
(衛星放送のスタジオでもある大盤解説場は350人ものお客さんで満員)

20081218oooban11111
(ロビーの大盤でも検討が行われている)

(桜木@天童)

17時ころの局面

20081218_64 17時を過ぎました。64手目△4二金まで進んでいます。 ▲6四角、▲2四角という手が示されています。羽生名人の考慮中に「羽生先生残り40分です」という声が聞こえました。
20081218hikae888
(主催紙控え室も人があふれてきた)

(桜木@天童)

63手目▲2三歩まで

20081218_63 16時30分ころ、1時間ほどの長考で羽生名人は▲2三歩と垂らしました。衛星放送の藤井九段は「かなり読みを入れましたね。後手玉にプレッシャーをかけて一番厳しい手かもしれません」と解説しました。渡辺竜王の残り時間は57分。1時間を切っています。

(桜木@天童)

16時15分ころの局面

20081218_62_4
16時15分を過ぎました。局面は62手目△5一飛まで。羽生名人が40分以上考えています。阿久津六段と村山五段は「▲5二金でも先手よさそうですが△2二玉で粘られるかもしれません。▲2三歩が有力だと思います。以下△8七歩成に▲6四角△5三歩▲5二金と進めば手勝ちが望めそうです」と解説してくれました。

20081218hikae666
(控え室の盤は阿久津六段が先手側を、西村九段が後手側を持っている)

20081218hikae667
(控え室では衛星放送の竜王戦中継を見ている。聞き手中村桃子女流2級、解説藤井猛九段。放送予定は16時から18時45分まで。ダイジェストが今晩0時45分から1時まで)

(桜木@天童)

プレスルーム

20081218press5
(第2控え室のプレスルームはメディアの取材者でいっぱいになってきた)

20081218press6
(天童のカラス。夕刻となり雨が降ってきた)

15時45分ころの局面

20081218_62 59手目▲5二香成から△同飛▲6三銀不成△5一飛まで進んでいます。控え室では先手を持ちたいという意見が増えてきました。16時から衛星第2放送の竜王戦中継がはじまります。
20081218moni1
(対局室のモニターは渡辺竜王の苦しげな姿を映している。手番の羽生名人は席をはずしている)

(桜木@天童)

15時のおやつ

15時となり対局室に午後のおやつが運ばれました。渡辺竜王の注文はケーキとアイスコーヒー。羽生名人はオレンジジュース、ホットコーヒー、フルーツの盛り合わせでした。
昼食は渡辺竜王はほとんど完食だったとのこと。羽生名人はてんぷらそばのてんぷらを残していたようでした。

20081218gogooya223
(渡辺竜王。アイスコーヒーとチーズケーキ。ケーキは「昨日と同じものをお願いします」という注文だった)

20081218gogooya222
(羽生名人。オレンジジュース、ホットコーヒー、フルーツの盛り合わせ(オレンジ、ラフランス、リンゴ))

20081218gogooya224
(モニターに映る対局室。仲居さんがおやつを運ぶ)

20081218gogooya226
(ひざに布を敷き、羽生名人はすぐに手を伸ばす)

20081218gogooya227
(しばらくして渡辺竜王も食べはじめた)

(桜木@天童)

大盤解説会

20081218ooban555 20081218ooban556
(14時からの大盤解説会は淡路九段と中村桃子女流2級)

20081218ooban557
(大盤解説場のお客さんは300人ほど。満員に近い)

20081218_59_4 59手目▲5二香成までで手が止まっています。ここで次の一手が出され大盤解説会はいったん休憩に入りました。

(桜木@天童)

激しい攻め合いへ

20081218_59_3 14時半を過ぎました。54手目△7六銀から▲6三歩成△同金▲6四銀△6二飛▲5二香成と激しい攻め合いに進んでいます。 先手陣へは7六銀と8六歩と大きな重しが載っています。持ち時間各8時間のうち消費時間は羽生名人5時間50分、渡辺竜王5時間56分です。
20081218hikeesitu444 (藤井九段と村山五段が盤を挟んでいる)

(桜木@天童)

14時ころの局面

20081218_54 昼食休憩から8分考えて羽生名人は▲5五銀とかわしました。その後14分で渡辺竜王は△7六銀と進軍しました。次に△8七歩成があります。ここまでの消費時間は羽生名人5時間32分、渡辺竜王5時間54分です。
20081218soto5
(お昼になって天童は晴れてきた。下に見える駐車場は満車に近い)

2日目昼食休憩再開写真2

20081218kyu6_2 20081218kyu5
(考慮に沈む両対局者)

20081218kyu7 20081218kyu8
(多くのカメラが対局者を追っている。テレビカメラはNHKをはじめ、報道ステーション、情熱大陸、囲碁将棋チャンネルなど)

2日目昼食休憩再開写真1

20081218kyu1
(盤側は左から観戦記者の小暮さん、記録係の鵜木三段、立ち会いの西村九段)

20081218kyu2
(羽生名人が先に入室した)

20081218kyu3
(すぐ後に渡辺竜王が入室。定刻ぴったりだった。上座に着いてめがねをふく)

20081218kyu4jpg
(羽生名人もめがねをふいた)

(桜木@天童)

昼食休憩中の対局室

20081218heya22
(昼食休憩中の盤面。52手目△6五銀まで)

20081218heya33
(記録係の席から)

20081218heya11
(記録机。棋譜、ストップウオッチ、時計、ペンなどが置かれている)

20081218kif2
(2日目昼食休憩までの棋譜。鵜木三段の手書き。52手目△6五銀まで)

(桜木@天童)

2日目昼食

2日目の昼食の注文は渡辺竜王が鳥うどん、羽生名人がてんぷらそばでした。

20081218hiru1
(渡辺竜王。鳥うどん。1日目と同じ注文だった。フルーツとつけものが付いている)

20081218hiru2
(羽生名人。てんぷらそば。フルーツとつけもの付き)

2日目 昼食休憩

20081218_52_2封じ手から▲9一と△5四銀▲6四歩△6二金▲5九香△5五歩▲2四歩△同歩▲9二と△6五銀と進みました。
この局面で羽生名人が37分考えて、2日目の昼食休憩に入りました。持ち時間各8時間のうち消費時間は羽生名人4時間47分、渡辺竜王5時間40分。昼食の注文は渡辺竜王が1日目と同じく鳥うどん。羽生名人がてんぷらそばでした。13時30分から再開されます。

朝食は両者バイキングで、ということでしたが渡辺竜王はバイキングの会場に現れなかったようです。

(桜木@天童)

大盤解説会

現地・滝の湯では大盤解説会が開かれています。11時半からは阿久津六段と村山五段の若手コンビ。棋士が交代で解説を務め、終局まで随時行われる予定です。

20081218asaooban223
(阿久津六段と村山五段。阿久津六段「▲6四歩と△6二金の交換はずいぶん先手が得に見えましたが」。村山五段「▲9二とには驚きました」)

20081218asaooban222
(お客さんは200人近い)

(桜木@天童)

攻めを待つ羽生名人

20081218_51_2 48手目△5五歩から▲2四歩△同歩▲9二とと進みました。▲9二とは手番を渡し、後手の攻めを誘う大胆な一手です。ここまでの消費時間は羽生名人4時間47分、渡辺竜王4時間29分。渡辺竜王が1時間近く考えています。
20081218asahikae111
(控え室は藤井九段と阿久津六段が盤を挟んでいる。藤井九段は後手持ち、阿久津六段は先手持ちのようだ。プロ間でも見解がわかれる局面らしい)

(桜木@天童)

第2控え室

本局では主催新聞社の読売新聞控え室のほかに、多数訪れるだろうメディアのための第2控え室が用意されています。

20081218press1
(第21期竜王戦第7局 プレスルーム)

20081218press2
(部屋のモニターで進行を見ることができる。各テーブルにはネットの回線も用意されている)

20081218press3
(会見場の設定。終局後、勝者はこの部屋での記者会見が予定されている)

(桜木@天童)

控え室の盤駒

20081218ban3
(控え室の検討の様子)

20081218ban2
(駒のふるさと天童だけに、控え室の盤駒も足つきの盤に彫り駒。もちろん駒台つき)

20081218ban1
(宮松影水師作、錦旗書)

将棋連盟の天童支部では彫り駒が64組用意されていて、大会もベスト128まではよい駒が使われるそうです。

20081218ban4
(プラスチック駒とビニール盤は、今回隅に追いやられている)

衛星放送

9時から10時まで、衛星第2放送の竜王戦中継がオンエアーされました。今後の放送予定は16時から18時45分まで、2時間45分の拡大版です。また今晩0時45分から1時までダイジェストが予定されています。
現地大盤解説会は随時行われます。

20081218asaeisei1
(衛星放送リハーサルの様子。左から司会のNHK堀アナウンサー、聞き手中村桃子女流2級、解説の藤井九段)

20081218asaeisei3
(立会人の西村九段と、藤井九段の師弟解説。照れる藤井九段)

20081218asaeisei2
(会場には150人ほどのファンが集まっている)

(桜木@天童)

10時過ぎの局面

20081218_48_2 10時を過ぎました。封じ手から▲9一と△5四銀▲6四歩△6二金▲5九香△5五歩まで進んで、手番の羽生名人が考えています。△6四歩と取られる前に羽生名人がどう技をかけるか、というところのようです。

2日目午前のおやつ

10時となり、対局室に午前のおやつが運ばれました。渡辺竜王の注文はホットコーヒー。羽生名人はレモンティー。1日目と同じでした。

20081218asaoya1
(渡辺竜王。ホットコーヒー)

20081218asaoya2
(羽生名人。レモンティー)

封じ手 写真

20081218huujite1111
(開封された封じ手)


20081218huujite1112
(図面は記録係の鵜木三段。羽生名人が赤ペンで指し手を示した。▲9一と。)

封じ手再開写真2

20081218sai8_2 20081218sai7
(鵜木三段の読み上げに合わせて1日目の指し手を再現。封じ手の局面まで進める)

20081218sai9 20081218asa8jpg


20081218sai11 20081218sai14 
(立会人の西村九段がハサミで封じ手を開封する)


20081218sai12
20081218sai13
(「封じ手は▲9一とです」と西村九段が読み上げ、両対局者に示す。羽生名人がすぐに着手した)

封じ手再開写真1

20081618sai1
(8時49分、羽生名人が先に入室した。盤側は左から解説・淡路九段、記録係・鵜木三段、立会人・西村九段、読売新聞観戦記担当・小暮克洋さん)

20081218sai2
(8時50分、渡辺竜王が入室)

20081218sai3
(タイトルホルダーの渡辺竜王が駒袋を開ける)

20081218sai4
(渡辺竜王が王、羽生名人が玉、渡辺竜王の左金、羽生名人の左金、と交互に駒を並べる)

20081218sai5
(ゆっくりと駒をならべる)

封じ手は▲9一と

20081218_43西村九段が読み上げた羽生名人の封じ手は▲9一とでした。2日目の対局がはじまりました。

※その後44手目△5四銀まで進んでいます。
9時20分、手番の羽生名人が考えています。
9時25分、棋譜plus復旧いたしました。ご迷惑をおかけしました。

2日目 朝

おはようございます。朝の天童はもやがかかっています。長かった7番勝負もいよいよ本日夕刻に決着する見込みです。よろしくお願いいたします。

20081218asa1
(天童市はもやがかかって、少し先も見えない)

20081218asa2
(滝の湯玄関)

20081218asa3
(竜王戦の看板)

20081218asa4
(滝の湯ロビーにある大盤)

(桜木@天童)

「香得対歩切れ」藤井九段

20081217hujii1
【藤井九段の封じ手予想】
封じ手は▲9一とでしょうか。
1日目の展開は、囲碁でいうと後手は足早に地を取りにいき、先手は模様で勝負という感じです。
渡辺竜王としては△3三銀(26手目)の局面は不安だったと思います。指してはみたけど危なっかしい。
封じ手の局面まで進んでみると、後手番でも指したかいがあったというところでしょう。
先手は香得になりますが歩切れが大きいのです。

「先手が受ける展開に」淡路九段

20081217_42_2  【淡路九段の封じ手予想】
積極的な構想で渡辺竜王が打って出て、羽生名人が強く反撃に出ています。
封じ手の局面では2日目の激戦が予想されるのっぴきならない展開となってきました。
封じ手は▲9一とと香を取り、5九に香を打つ構想で後手の攻めに対して強く戦う将棋になりそうです。
羽生名人の強い受け、攻めの受けという展開になるでしょう。


20081217awaji11_2(対局を見守る淡路九段(左))

(桜木@天童)

2008年12月17日 (水)

1日目夕食の料理

Photo 043

039 040

044054_2

056 059

060 (烏@天童)

封じ手までの棋譜

20081217kif
(封じ手までの棋譜。42手目△5二飛まで)

封じ手写真2

20081217huujite7_2
(羽生名人が改めて封じ手を立会人の西村九段に渡す。「確かにお預かりしました」)

20081217huujite8
(駒を片付けた後、一礼)

20081217huujite9
(片づけられた盤駒)

20081217huujite10
(2通作られた封じ手。1通は滝の湯が、1通は立会人が明朝まで預かる)

(桜木@天童)

封じ手写真1

20081217huuji1
(対局室でひとり待つ渡辺竜王)

20081217huuji2
(渡辺竜王)

20081217huuji3
(隣の小部屋で封じ手を記入し再び入室する羽生名人)

20081217huujite4
(封じ手にサインをする渡辺竜王)

羽生名人が43手目を封じる

20081217_42_2  この局面で18時となり、手番の羽生名人が43分考えて43手目を封じる意思を示しました。持ち時間各8時間のうち消費時間は羽生名人3時間37分、渡辺竜王4時間2分です。明日9時から再開されます。

封じ手時刻迫る

20081217_42
17時45分を過ぎました。間もなく封じ手時刻の18時となります。「もう指さないだろう」との声が聞こえています。




20081217gogohikae21
(控え室で盤を挟むのは淡路九段と西村九段)

20081217gogohikae22
(控え室でも衛星放送を見ている。阿久津六段、村山五段が来訪している)

午後の衛星放送

17時となり衛星第2放送の竜王戦中継がはじまりました今回の放送は18時までです。

20081217eiseigogo1
(控え室のモニター。左は聞き手の中村桃子女流2級、右は解説の藤井猛九段)

20081217eiseigogo2
(対局室の様子)

(桜木@天童)

【質問】3連敗後の3連勝は?

滋賀県のまるしおさんからの質問です。
【質問内容】タイトル戦の七番勝負で3連敗後3連勝したケースは今までにどれだけあったのか教えて下さい。

【回答】将棋界での3連敗から3連勝は過去2例しかなく、今回が3回目です。
1978年度 第17期十段戦 中原 誠十段-米長邦雄八段
2005年度 第55期王将戦 羽生善治王将-佐藤康光棋聖
左が勝者です。いずれも逆転は許さず、最初に3連勝した方が制しています。
3連敗から4連勝した例はまだありません。本局で渡辺竜王が勝つと将棋界では史上初のケースとなります。

(桜木@天童)

本局の盤駒

本局で使われる盤駒は対局場の滝の湯所有のものです。駒は使われたのが竜王戦のみで9回目。渡辺竜王が4回目、羽生名人が5回目となります。

20081217koma1
(駒は伊藤久徳師作、源兵衛清安書)

20081217koma2

羽生 玉頭から動く

20081217_3737手目まで進んでいます。6筋に盛り上がった羽生名人が▲7五歩△同歩▲8六歩と玉頭から動きました。△8六同歩なら▲8二歩の狙いがあります。16時30分を過ぎました。ここまでの消費時間は羽生名人2時間37分、渡辺竜王2時間33分です。


20081217hiruhikae11
(衛星放送解説の藤井九段、読売新聞解説の淡路九段、立会人の西村九段、衛星放送聞き手の中村桃子女流2級が検討している)

大盤解説会

現地「滝の湯」では大盤解説会が開かれています。各地の大盤解説会の要項は以下の通りです。

【現地・滝の湯】
日時:17日(水))9時~18時、18日(木)9時~終局まで
入場料:1日券 1500円(コーヒー券付)、2日通し券 2500円(コーヒー券付)

【東京・将棋会館】
日時:18日 (木)17時~
入場料:一般2000円
解説:佐藤康光棋王、清水市代女流王将

【関西将棋会館】
日時:18日(木)17時~終局まで
入場料:一般1200円
解説:福崎文吾九段


20081217ooban1
(現地、大盤解説会は1日目から50人ほどのお客さんが集まっている)

20081217ooban2
(解説の淡路九段)

竜王戦の宿 滝の湯

本局が行われている「滝の湯」は竜王戦の宿として定番となっています。

滝の湯の女将山口隆子さんは「滝の湯の責任で対局に影響をおよぼすことがないように、すぐ対応できるようにスタンバイしています。召し上がる物や飲み物などできるだけ要望にお応えできるように、お好みなどを事前にお伺いするようにしています」と話してくれました。

対局室の「竜王の間」は和風の貴賓室。放送局とも相談された設計で、タイトル戦専用の工夫がいたるところに施されています。1996年の第7期竜王戦第6局佐藤康光竜王対羽生善治名人戦(史上初の六冠達成の一局)がこけら落としでした。

・盤面を映すカメラが天井に直接取り付けられるようになっている。やぐらを組んだりしないでよい。

・ケーブルが、対局室から外のNHK衛星放送の中継車まで壁の中を通っている。ほかの対局場では窓や非常階段などをむき出しケーブルが走っているところ。

・中央の畳は通常の1.5枚分と大きい。盤の映像に畳のヘリが映らないようにするため。

・対局室の映像を撮ったときに殺風景にならないように、書院風の丸窓や違い棚が作ってある。

・テレビから映る場所にコンセントがない。

・照明器具がレールで移動できて明るさを調整できる。

・カーテンのほかにブラインドがあり、太陽の光を調整できる。

・人が来ると丸窓の向こうに影が映り、事前に気配を感じさせることで、対局者が驚かず雰囲気を壊さないようにしている。

20081217heya5
(丸窓と飾り棚が対局者の後ろに映るようになっている。丸窓は通路を通る人影を映す)

20081217heya1
(照明は可動式。カメラは天井に直接取り付けられ、ケーブルは壁の中を走る)


20081217heya3
(中央のたたみは通常の1.5倍の長さがある)

20081218heya11
(コンセントはテレビカメラから見えない場所にある)

20081217heya6
(滝の湯女将の山口隆子さん)

【質問】キャンセル料は?

東京都の初心者さん、男性の方からのご質問です。

「大変楽しく、興味津々にて拝見させて頂いております。
無料にてファンにブログや棋譜をリアルタイムで更新して下さるサービスに、読
売新聞社さんや協力されてる企業スタッフの方々に、心より感謝を感じます。本
当にありがとうございます!m(_ _)m
指し手とは関係なくて恐縮ですが、いつもとても気になっており、ブログ等ネッ
ト上でも話題になっているのですが、最終局までいかないで終わった棋戦では、
予定されていた旅館はどうなるのでしょうか??
多分それらの旅館は、可能性を考えて、お客さんの宿泊予定を制限したりと色々
配慮されてるのだと思うのですが、途中で終わった場合は、キャンセル料などを
お支払いするんでしょうか?
また、旅館の順番はどのようにして選ばれるのでしょう??
例えば、以前最終局まで行かず、不使用となった場所は、今回は早目に予定に組
むなど、過去の流れも考慮されるのでしょうか?
すみません、あまり将棋とは関係ない質問ですが、よろしくお願いします。」

【回答】
読売新聞竜王戦担当記者の西條耕一さんにお話を聞きました。
「予定されていた旅館、ホテルにキャンセル料をお支払いすることは、原則としてありません。ただ、翌年の七番勝負で局数を繰り上げるなどの配慮はしています。

本局ですと、300人入る大盤解説場を3日。100人入るプレスルームを用意していただいており、仮に対局が行われなかった場合はかなりの損害になるでしょう。それでも是非タイトル戦をというホテル側のご厚意のもとに成り立っています」

(烏@天童)

15時のおやつ

15時となり、対局室に午後のおやつが運ばれました。渡辺竜王がアイスコーヒーとチーズケーキ。羽生名人が抹茶と和菓子でした。洋と和です。

20081217gogooyatsu2
(渡辺竜王。アイスコーヒーとチーズケーキ。ショートケーキ、チョコレートケーキなどの候補から選ばれた)

20081217gogooya
(羽生名人。抹茶と和菓子)

20081217gogooyatsu
(もぐもぐ)

(桜木@天童)

将棋の町 天童

天童市は将棋の駒の産地として知られています。毎年人間将棋が行われています。今年は「将棋の日」のイベントや国際将棋フェスティバルも開かれました。羽生名人は名人戦第6局、国際将棋フェスティバルに続いて今年3度目の天童入りとのことでした。

20081217tendou1
(「ようこそ天童温泉へ 将棋駒といで湯のふる里 天童」)

20081217tendou2
(案内板も将棋の駒)

20081217tendou3 20081217tendou4
(看板も将棋の駒)

20081217tendou6 20081217tendou5
(足もとには詰将棋が。図面は下図)

20081217tendou10 20081217tendou8

1日目 昼休あけ再開写真

20081217saikai1
(渡辺竜王が定刻の13時30分ちょうどに入室した)

20081217saikai2
(すぐあとに羽生名人)

20081217saikai3
(考慮に沈む両対局者。撮影の許された時間内での渡辺竜王の着手はなかった)

20081217saikai5
渡辺明(わたなべ・あきら) 竜王。1984年4月23日生まれの24歳。東京都葛飾区出身。所司和晴七段門下。2000年4月、15歳で四段昇段。04年に20歳8カ月で初タイトルの竜王を獲得し、以降連覇を続けている。今シリーズで竜王を防衛すると5連覇となり永世竜王の資格を得られる。現在まで初めてのタイトルを防衛し続けて永世称号を得た例は大山康晴十五世名人の永世名人のみ。タイトル戦は登場7回、獲得は竜王4。棋戦優勝は銀河戦2、新人王戦1、大和証券杯ネット最強戦1の計4回。今期成績は23勝14敗、0.6216。通算成績は286勝133敗、0.6826。棋界の若き第一人者。


20081217saikai4
羽生善治(はぶ・よしはる) 名人、棋聖、王座、王将の四冠。1970年9月27日生まれの38歳。埼玉県所沢市出身。二上達也九段門下。85年12月、15歳で四段昇段。89年に19歳2カ月で初タイトルの竜王を獲得。翌90年11月に竜王を失冠するも、91年2月には棋王を獲得した。以降、タイトルを増やし続け96年2月に史上初の七冠王になった。2007年12月に最年少、最速、最高勝率で通算1000勝を達成するなどさまざまな記録を打ち立てている。今年6月に名人に復位し永世名人の資格を得て、永世称号は6つとなった。今シリーズで竜王位を奪取すると通算7期となり、ただひとつ残る永世竜王の資格を得られる。タイトル獲得は竜王6、名人5、棋聖7、王位12、王座17、棋王13、王将11の計71期。棋戦優勝は32回。今期成績は34勝17敗、0.6667。通算成績は1050勝397敗、勝率0.7256。空前の実績と実力を誇るスーパースター。

昼食休憩の対局室

20081217hirutai1
(昼食休憩までの局面。27手目▲6五歩まで)

20081217hirutai3
(昼食休憩中の対局室)

20081217hirutai4
(対局室「竜王の間」はタイトル戦用の工夫が多く施されている。追ってご紹介します)

1日目 昼食の注文

昼食の注文は渡辺竜王が鳥うどん。羽生名人が月見そばです。両者自室です。
朝は渡辺竜王が自室で和食を、羽生名人は関係者と同じバイキングだったそうです。

20081217hiru1
(渡辺竜王。鳥うどん。フルーツと漬け物がついている)

20081217hiru2
(羽生名人。月見そば。フルーツと漬け物つき)

1日目 昼食休憩

20081217_27_2 この局面で渡辺竜王が52分考えて昼食休憩に入りました。持ち時間各8時間のうち消費時間は羽生名人1時間21分、渡辺竜王は1時間55分。昼食の注文は渡辺竜王が鳥うどん、羽生名人が月見そばです。

【質問】2人の様子は?

宮城県KOROさんからのご質問です。

【質問内容】対局前日の衛星放送による両対局者インタビューは行われたのでしょうか。もしかすると最終局なので、精神面に配慮してやらなかったのでしょうか。お2人に緊張した様子は見受けられますか?

【回答】インタビューは行われました。インタビューを行ったNHKの堀伸浩アナウンサーにうかがいました。
「渡辺竜王は硬くならないようにと繰り返していました。私も何度かインタビューさせていただいたことがありますが、これまでの渡辺竜王とは違い勝負を意識していたのかもしれません。
羽生名人のほうはいつもどおり淡々としていたように思えました」

20081217hikaeshitsuhori (NHKの堀アナウンサー)

(桜木@天童)

12時過ぎの局面

20081217_27 27手目▲6五歩まで進んでいます。羽生名人の25手目▲2五歩で第6局とは違う展開になりました。消費時間は羽生名人1時間21分、渡辺竜王1時間3分です。

20081217soto4(天童市は気持ちよく陽が照ってきた)

(桜木@天童)

第6局の再現

20081217_22矢倉の出だしから渡辺竜王が△5三銀右と上がり第6局と同一の急戦矢倉に進んでいます。控え室では驚きの声が上がっています。その将棋は70手で渡辺竜王の快勝に終わりました。本局はどこで手が替わるのでしょうか。


20081217gozenhikae(衛星放送を終えた藤井九段と中村女流2級が盤を挟んでいる)

(桜木@天童)

午前のおやつ

10時に対局室におやつが運ばれました。注文は渡辺竜王がホットコーヒー、羽生名人がレモンティーでした。

20081217gozenoya1
(渡辺竜王。ホットコーヒー)

20081217gozenoya2
(羽生名人。レモンティー)

昼食のメニュー表です

【昼食のメニュー表】
・ざるそば(冷) ・天ざる(冷) ・天ざるうどん ・かけそば(温)

・月見そば(温) ・鳥そば(温) ・鳥うどん(温) ・鴨南蛮(温)

・天ぷらそば(温) ・天ぷらうどん ・ラーメン ・みそラーメン

・生寿司 ・ちらし寿司 ・かつ丼 ・天丼 ・牛丼 ・カレーライス

・かつカレー ・ハヤシライス ・ピラフ ・ナポリタン ・ハンバーグ

(烏@天童)

衛星放送

9時から衛星第2放送の竜王戦中継がはじまっています。午前の放送は10時まで。解説は藤井猛九段、聞き手は中村桃子女流2級、司会はNHKの堀伸浩アナウンサーです。今後の放送予定は17日17時~18時、18日9時~10時、16時~18時45分、ダイジェストが19日0時45分~1時(18日深夜)です。大きな一番だからでしょうかいつもより拡大版となっています。

20081217asaeisei2
(リハーサルの様子)

20081217asaeisei
(解説は藤井猛九段、聞き手は中村桃子女流2級)


放送の中で対局前日のインタビューが流されました。

渡辺竜王「天童対局は毎年行われていますが1回も勝っていないことは覚えています。そろそろ勝てるのではと(笑)。作戦は振り駒を見てからですね。(6連勝中ですが、に)最近は白星がつくようになってきました。あと一局だけでいいのでこの調子が続いてくれたらと思います。4局目からいい意味で開き直れています。(永世竜王について)はじめて今回勝てば、という状況になりました。意識しないように、前局までと同じように指せたらと思います」

羽生名人「最終局ですから、難しいことは考えずに明日からの一局に集中するということです。(永世竜王について)いまの段階ではなにも考えていないんです。先手になるか後手になるか明日にならなくては分からない。そこがいままでの対局と一番違います。こういう1局が指せるということが棋士にとって一番の名誉。期待に応えられるように頑張りたいです」

(桜木@天童)

対局開始写真2

20081217kaishi14
(大勢の報道陣が詰めている)

20081217kaishi7
(駒を並べる渡辺竜王)

20081217kaishi8
(目を閉じる羽生名人)

20081217kaishi12 20081217kaishi13
(鵜木三段が渡辺竜王の歩を5枚、手の中で念入りにかき混ぜ振り駒をする。白い布の上にと金が4枚、1枚が立っている。羽生名人の先手に)

20081217kaishi9
(立会人の西村一義九段の開始の合図で両者一礼)

20081217kaishi10 20081217kaishi11_2
(ひと呼吸おいたあと。ゆっくりとしたモーションで初手▲7六歩を指す羽生名人)

対局開始写真1

20081217kaishi1
(8時49分ころ羽生名人が入室した)

20081217kaishi3
(めがねをふく羽生名人)

20081217kaishi2
(すぐ後に渡辺竜王が入室した)

20081217kaishi4
(両者一礼したあと、上座の渡辺竜王が駒袋を開ける)

20081217kaishi6
(王将を据える渡辺竜王)

20081217asa111
(盤側は左から解説の淡路九段、記録係の鵜木三段、立会人の西村九段、読売新聞観戦記を担当する小暮克洋さん) 

先手は羽生名人 初手は▲7六歩

20081217_1_2 第7局は改めて振り駒となります。鵜木三段による振り駒はと金が4枚で羽生名人の先手となりました。立会人西村一義九段の対局開始の合図からひと呼吸おいて羽生名人は初手▲7六歩を着手。いよいよ最終第7局がはじまりました。

1日目 朝

おはようございます。朝の天童は冷え込んで霧が出ています。本日もよろしくお願いします。

20081217asasoto
(対局場から見た天童市街。霧に包まれている)

20081217soto2
(滝の湯庭園の池)

(桜木@天童)

2008年12月16日 (火)

「棋譜plus」の操作方法および、「質問コーナー」について

Photo_2 本局は変化手順付きの「棋譜plus」で棋譜中継を行います。以下は「棋譜plus」の操作についての説明です。(写真をクリックすると大きくなります)。
分岐がある場合は、棋譜バーの下、棋譜保存の上に選択が出ます。(1△6四銀 ▼)の部分。▼を押すと本譜手順、変化手順が並んで表示され、見たい進行を選ぶことができます。
変化手順から本譜手順(もしくは現在までの局面)に戻る場合は、上部ボタン右から3つ目を押していただくと、ひとつ前の分岐までもどることが出来ます。また、今回から変化手順を青色で表示しています。序中盤は変化手順中心、終盤戦は更新速度を優先していく予定です。

第2局でも行いました「質問コーナー」を第7局でも行います。
今回は主に、指し手に関する質問をメインに受付を致します。皆さまが、疑問に感じることなど、ぜひ質問フォームから、お寄せ頂ければと思います。
尚、質問の受付時間は、12月17日(火)6時から、12月18日(木)21時までとなっております。(※時間的な都合上、当サイトで掲載するご質問はスタッフが選ばせていただきます。あらかじめご了解下さい。)

質問はこちらのリンクからお願いいたします。

また、携帯からも質問が可能です。下のQRコードを携帯カメラで読み取り、アクセスして下さい。
Qr_2

(烏@天童)

夕食会

夕食会は非公開で関係者のみ のものでしたが地元天童市の方々を含め50人ほどでした。18時半から20時半くらいまで。テーブル席なので両対局者はリラックスしていたように見えました。渡辺竜王が先に退出し、しばらく後に羽生名人が退出しました。

20081216zenya6
(立食ではなく、テーブル形式の夕食会)

20081216zenya1
(将棋(こま)の女王による花束贈呈)

20081216zenya2
渡辺竜王のあいさつ「「皆さんこんばんは。本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。いよいよ竜王戦も明日からはじまる第7局が最後となります。将棋の町天童で最終局というこれ以上ない舞台をそろえていただいたと思っています。この舞台にふさわしい将棋を指して全国の将棋ファンのみなさんの期待に応えなくてはいけないと気を引き締めているところです。この天童対局は毎年お世話になっております。毎年言わせていただいていることですがこの天童対局にご尽力いただいた皆さんに厚く御礼を申し上げます。それでは明日明後日とよろしくお願いします」

20081216zenya3
羽生名人のあいさつ「どうも皆さんこんばんは。本日はこのように大変盛大な前夜祭を開催していただきまして誠にありがとうございます。私自身は今年天童に来るのはこれで3回目ということになりました。竜王戦ではこちらの滝の湯さんで対局するのは久しぶりということになります。今まで数多くの対局を設営していただいている場所ですので、気兼ねすることのない素晴らしい場所をいつも提供してくださって、明日からまた安心して対局に打ち込めると思っています。素晴らしい舞台を作っていただいた関係者の方々に厚く御礼を申し上げるとともに、私自身も力いっぱいそれにふさわしい対局をしたいと思っております。短い滞在ですけれども、皆様方には大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」

20081216zenya4
(将棋(こま)の女王の逸見郁衣さん(左)と宮林真美さん(右))

(桜木@天童)

関係者夕食会の料理

004 007

008 010

013016

021 027 

030 (烏@天童)

データセンター3

ここまでの7番勝負の流れは以下の通りです。手数、終局時間、残り時間。
第1局 一手損角換わり右玉vs穴熊  92手で羽生勝ち   18時15分、渡辺3分、羽生28分
第2局 相矢倉          131手で羽生勝ち  18時52分、羽生11分、渡辺6分
第3局 一手損角換わり早繰り銀   86手で羽生勝ち  16時48分、渡辺1時間12分、羽生38分
第4局 相掛かり         136手で渡辺勝ち   19時21分、羽生1分、渡辺1分
第5局 相矢倉          117手で渡辺勝ち  18時49分、渡辺15分、羽生1分
第6局 後手急戦矢倉        70手で渡辺勝ち  16時12分、羽生52分、渡辺1時間26分

対局場は第1局フランス・パリ、第2局北海道洞爺湖町、第3局岩手県平泉町、第4局熊本県菊池市、第5局和歌山県白浜町、第6局新潟県南魚沼市と転戦し、最終第7局は将棋の町山形県天童市で行われます。

羽生名人は山形県では12勝4敗1持将棋、滝の湯では2勝3敗1持将棋です。
1989年10月26、27日 第2期竜王戦第2局 島朗竜王    193手 持将棋
1990年11月26、27日 第3期竜王戦第5局 谷川浩司王位  109手 ●
1993年12月9、10日 第6期竜王戦第6局 佐藤康光七段  107手 ●
1994年12月8、9日 第7期竜王戦第6局 佐藤康光竜王  121手 ○
2000年12月14、15日 第13期竜王戦第6局 藤井猛竜王   129手 ○
2002年12月18、19日 第15期竜王戦第5局 阿部隆七段    84手 ●  

渡辺竜王は山形県では0勝3敗。すべて本対局場の滝の湯です。
2007年11月28、29日 第20期竜王戦第5局 佐藤康光棋聖棋王 177手 ●
2006年12月13、14日 第19期竜王戦第6局 佐藤康光棋聖   114手 ●
2004年12月15、16日 第17期竜王戦第6局 森内俊之竜王   133手 ●

(桜木@天童)

データセンター2

羽生名人の今期成績は34勝17敗、0.6667。通算成績は1050勝397敗、勝率0.7256。直近15局は8勝7敗(○○●○●●○○○○●●●□●、□は対堀口一史座七段の体調不良による不戦勝)。今期は対局数、勝数の2部門で1位。
渡辺竜王の今期成績は23勝14敗、0.6216。通算成績は286勝133敗、0.6826。直近15局は9勝6敗(○○●●●○○●●○○○○○○)。最近は6連勝中。

両者の対戦成績は羽生の9勝8敗1千日手(○○●●千○○○●○●○○○●●●●)。大和証券杯ネット将棋最強戦での羽生の時間切れ負け1を含む。最近は渡辺竜王の4連勝中。直近は第6局と第7局の間、12月15日の朝日杯本戦で183手で渡辺竜王勝ち。

(桜木@天童)

データセンター1

羽生名人3連勝の後、渡辺竜王が3連勝し、3勝3敗で迎えた第21期竜王戦7番勝負は明日17、18日から行われる最終第7局でいよいよ決着します。
渡辺明竜王  ●●●○○○ 3勝3敗
羽生善治名人 ○○○●●● 3勝3敗

・渡辺竜王はここまで竜王位4期連続の獲得。羽生名人は竜王位通算6期獲得。どちらが勝っても永世竜王の資格条件を満たし、勝者が初の永世竜王となります。
・羽生名人が本局を勝って永世竜王の資格を満たすと7大タイトルの永世称号をすべてを得ることになり、前人未踏の「永世七冠」になります。
・将棋界の長い歴史の中でも7番勝負で3連敗から4連勝での逆転はありません。渡辺竜王が本局を勝つとはじめてのケースとなります。


【参考】永世称号の資格条件
永世竜王 竜王通算7期、竜王連続5期
   獲得棋士 なし

永世名人 名人通算5期
   獲得棋士 大山康晴(十五世名人)、中原誠(十六世名人)、谷川浩司(十七世名人)、森内俊之(十八世名人)、羽生善治(十九世名人)

永世棋聖 棋聖通算5期
   獲得棋士 大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光

永世王位 王位通算10期または連続5期
   獲得棋士 大山康晴、中原誠、羽生善治

名誉王座 王座通算10期または連続5期
   獲得棋士 中原誠、羽生善治

永世棋王 棋王連続5期
   獲得棋士 羽生善治

永世王将 王将通算10期
   獲得棋士 大山康晴、羽生善治

※永世十段(竜王戦の前身) 十段通算10期
   獲得棋士 大山康晴、中原誠

(桜木@天童) 

対局室検分

対局室検分は17時から。何度もタイトル戦が行われている「滝の湯」ですので盤、駒、照明、座布団、位置取りなど問題はなく数分で終了しました。
18時30分から関係者のみの夕食会が行われます。

20081216kenbun1
(渡辺竜王が先に入室した)

20081216kenbun3_3
(続いて羽生名人が入室。盤駒を確かめる)

20081216kenbun22  20081216kenbun5
(羽生名人(左)、渡辺竜王(右))

20081216kenbun6
(あっという間に終了。渡辺竜王が駒をかたづける)

20081216kenbun7
(対局室は5階「竜王の間」。タイトル戦専用の設計がされているという。この大きな一番にふさわしい)

20081216kenbun4

(桜木@天童)

関係者現地入り

  関係者一行はお昼過ぎの新幹線「つばさ115号」で東京駅を出発し、15時過ぎに対局地の山形県天童市に到着。そこからバスで対局場の「ほほえみの宿 滝の湯」に入りました。
17時から対局室検分がはじまります。
本局は烏記者と桜木が中継を担当します。よろしくお願いいたします。

20081216tokyo11 20081216tokyo2
(左は東京駅。東京は快晴だった。右は山形新幹線「つばさ115号」)

20081216tokyo3 20081216tokyo4


20081216tokyo6
(東京駅の売店。「渡辺vs羽生 永世竜王の行方は」)

20081216yama3 20081216yama1
(左、つばさの車窓から。右、天童駅)

20081216tendo8
(天童駅に隣接している「天童市将棋資料館」)

(桜木@天童)

竜王戦将棋道場

  • 携帯で竜王戦!
    携帯でも快適に竜王戦生中継が見られます。 20万人と通信対局できる携帯アプリも提供!

YOL

  • YOL