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2014年6月21日 (土)

終局直後

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■羽生善治棋聖
―― 今日は相矢倉になりました。
羽生 そうですね。昔似たような将棋を指したことがあったので、もう一度やってみようということだったんですが。
―― ▲7五歩(53手目)のあたりはいかがでしたか。
羽生 直接攻めるのは難しいので、こっちのほうに手をかけようと思ったんですけど、打った銀があまり働かない展開になってしまったですね。
―― 後手が△5五銀打(82手目)と中央を制圧したあたりは。
羽生 はっきり悪いと思います。
―― ▲3二金(113手目)で角を取ったあたりはいかがですか。
羽生 長い将棋になるんじゃないかなと思って……。こっちも入玉される形なので。手が進んでみないとよくわからない将棋だと思っていました。
―― どのあたりで勝ちが見えてきましたか。
羽生 最後のほう、王手飛車をかけてさすがによくなったかなと思ったんですが。でも、どこではっきりしたかはちょっとよくわからなかったですね。

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■森内俊之竜王
―― △3七歩成(64手目)と成っていきました。
森内 攻めを呼び込むのでどうかなと思ったんですけど、ゆっくりとやると、模様がよくないかなと思って。でも、結構危険な形になってしまって。
―― △5五銀打(82手目)のあたりは。
森内 代わる手がわからなかったので、しょうがないかなと思っていました。受けにたくさん駒を使ってしまって、成算はなかったですけど。自信はなかったです。
―― ▲7三歩成(101手目)に△同角と取りましたが、桂で取る手はなかったでしょうか。
森内 そうですね、桂で取ると、▲7七歩と打たれた形が堅くて、その攻略の仕方がわからなくて、角にしました。でも本譜で▲6四歩と突かれて思わしい手が見つけられなかったので、そちらを読むべきだったかもしれません。
―― △3七歩成(140手目)は終盤も終盤で成りました。
森内 なかなか余裕がなくて。3六の歩は上に逃げていくときにじゃまになってしまったので、嫌な展開だなと思っていました。

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(文)

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