終局直後
(終局直後の様子)
(藤井棋聖は最年少防衛、最年少九段昇段を決めた)
【藤井棋聖の談話】
――本局を振り返って
藤井「序盤、△7二飛(22手目)と寄る形をやってみようと思っていました。そのあと△7六歩(36手目)に強く▲6六銀と上がられて、どう指すか難しい展開になったのかなと思いました。▲2二歩成(49手目)~▲5五歩という組み合わせが見えていなくて、その辺りから形勢が悪くなってしまったのかなと思って指していました」
――勝ちを意識したのは
藤井「ずっと苦しいかなと思っていたんですけど、△7一飛(96手目)と引いて、うまい詰めろがかからなければと思っていました」
――本シリーズの感想について
藤井「防衛戦ということは意識せず、前期と同じように指すことができたかなと思います」
――これで最年少記録を2つ更新しましたが、最年少で防衛ということについては、いかがでしょうか
藤井「タイトルを防衛して一人前という言葉が将棋界にあるので、防衛できてよかったと思います」
――最年少で九段昇段という記録も更新されました
藤井「段位はまったく意識していなかったですが、九段というのは最高位なので、光栄なことだと思います」
【渡辺名人の談話】
――本局を振り返って
渡辺「いろいろあったんですけど、終盤は分からなかったですね」
――終盤で形勢がよくなったところがあったように見えました
渡辺「そういう場面もあったかとは思いますが、具体的な手が難しかったです。誘われて(69手目▲2二飛成と)飛車を切った感じになっちゃったかなと」
――タイトル戦で初めてのストレート負けという結果になりました。2連敗されたときに意識していましたか
渡辺「それは別に……。負け方はスコアがどうでも一緒かなと。フルセットだろうが、どう負けようが、あまり意味はないと思うので」
(玉響)