第25期女流王位戦五番勝負第3局

2014年5月20日 (火)

前夜祭(4)

【対局者決意表明】

Img_1297【甲斐智美女流王位】
「温かくお招きくださりありがとうございます。そして、スマイルの皆さん元気いっぱいの曲をありがとうございます。真ん中の子が特に上手だなと思いながら見入っていました。去年いた子が今回はいないのかなと思っていたら『私が1期生で去年も来ました』と言っていて、たしかに面影があるなと思いました。
女流王位戦第3局ですが、歴史ある飯塚で対局できることをうれしく思っています。毎年女流王位戦の対局で飯塚に来ておりまして、来るたびに思い出ができ、対局の場面や、自分がどういう将棋を指してきたかの思いがよみがえって懐かしい気持ちになりました。先ほど対局場の検分もしまして、NHKドラマで話題の柳原白蓮さんのお部屋も見てきました。見晴らしのいい素敵な部屋で、ここに座ってお庭を見ていたのかなとか、旧伊藤伝右衛門邸を出てからどのような人生を送ったのかなと想像してみました。
1勝1敗で後半戦になりますが、そのときどきで自分の考えや浮かんだ手を大事にしていきたいと思います」

Img_1308【清水市代女流六段】
「東京を立つときはあつうございまして、第2局の北海道の対局も半袖でいいくらい暑く、そのときよりも涼しい感じで驚きました。あいにくの雨でというごあいさつになるかと思いますが、棋士は昔から心静かに指せる雨の日は将棋日和と喜んでいますので、気分よく飯塚に来させていただきました。
飯塚市さんとのお付き合いもどのくらいになるでしょうか。対局場の旧伊藤伝右衛門邸も懐かしい思いで訪問させていただきました。庭での撮影もありまして、棋士は雨を喜んでいましたが、西日本新聞のカメラマンはずぶ濡れで大変だったと思います。明日の朝刊で大きく載ると思いますので楽しみにしていただきたいと思います。
スマイルの皆さんかわいかったですね。エールをいただきました。こちらに来たときに、飯塚市の観光課の方からバッチもいただきまして、つけさせていただきました。
明日はゆかりの軍師黒田官兵衛にあやかりまして、知力の限りを尽くしていい将棋が指せるように努めたいと思います。
初めましての皆さまは末永く女流王位戦を応援していただきたいと思います。お久しぶりの皆さんには心の中でどちらを応援するかをいま決めていただきたく思います(笑)。今日はありがとうございます」

Img_1345記念品と花束が贈呈された。

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(書き起こし=銀杏、写真=八雲)

前夜祭(3)

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歓談の様子。

Img_1231昨年に続き、地元のアイドルグループ「スマイル」が歓迎してくれた。

Img_1053料理は地元の名産品他、多数が用意されていた。

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Img_1225ビールは黒田官兵衛の特別デザイン。
黒田官兵衛は姫路の出身だが、晩年は豊前国主を務めるなど、現在の飯塚市を含む筑豊地区と深い関わりがある。

(八雲)

前夜祭(2)

Img_1173【将棋関係者あいさつ】

Img_1168青野照市 日本将棋連盟理事
「地方の方々に本物の棋士や日本文化を見ていただきたいということで、あちこちに持って行っているわけですが、開催してくださることを感謝しております」

Img_1181大庭美樹 LPSA理事

「飯塚は3年前にも来させていただきました。私の親戚も飯塚に住んでいてなじみがあり、8年連続でタイトル戦が行われることをうれしく思います。多くの方の支えがあって、タイトル戦が続いています。これからも飯塚で対局が続くことを願っています」

Img_1194【乾杯】
道祖満 飯塚市議会議長

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(書き起こし=銀杏、写真=八雲)

前夜祭(1)

18時から前夜祭が行われました。

Img_1073両対局者入場。

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Img_1103【前夜祭主催者あいさつ】
田中秀哲 飯塚市副市長
「現在、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じているモデルが柳原白蓮です。高視聴率とあいまって、旧伊藤伝右衛門邸の来場者が昨年の約2倍、休日になると約1200人がこられてありがたいことです」

Img_1113【女流王位戦主催者あいさつ】
松尾悟 西日本新聞社常務取締役
「どちらが王手をかけるか大一番です。私は将棋では素人ですが、ここの席に立つのは3回目になります。少しずつ勉強していまして、来るたびにワクワクします」

Img_1132河野富好 日本将棋連盟福岡県支部連合会支部長
「飯塚市での将棋状況は市の穂波福祉総合センターで月2回例会を行っています。女流王位戦を毎年開催していることもあって、少しずつ会員数が増えています」

Img_1144【来賓あいさつ】
行徳哲二 九州通信ネットワーク株式会社取締役執行役員総務部長
「女流王位戦は今期が第25期ということで、女流棋戦で3番目に始まった棋戦です。名実ともに伝統のタイトル戦といえると思います。将棋ファンが注目した名勝負になることを期待しています」

(書き起こし=銀杏、写真=八雲)

揮毫

検分の後、記念の揮毫が行われました。

Img_1014_2美しい庭を前に書をしたためる。

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Img_1036最後に、立会人の森下卓九段が署名。

(八雲)

検分(2)

Img_0999照明がやや強すぎると要望がありました。

Img_1007蛍光灯を一部外して調整されました。

Img_0996対局者の手元のお盆。配慮が行き届いています。

Img_1015本局の使用駒。

Img_1034江陽作・淇洲書。
「淇洲」は竹内淇洲(本名・竹内丑松)のこと。山形県の酒田出身で、明治から昭和にかけて生きた文化人にして、伝説的なアマチュア強豪として知られている。

(八雲)

検分(1)

17時前に検分が行われました。

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Img_0947甲斐智美女流王位。
昨年は挑戦者として下座だったが、今年は堂々と上座に着く。

Img_0981清水市代女流六段は、女流王位14期のとてつもない実績を誇る。
旧伊藤伝右衛門邸での対局も今回で6度目だ。

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(八雲)

記念撮影

雨のため展望台での撮影は中止となり、代わりに旧伊藤伝右衛門邸の庭で記念撮影が行われました。

Img_0899傘をさして撮影タイム。

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Img_0920雨の庭も、両対局者も美しい。明日は晴れの予報。

Img_0933記念撮影後に、対局室の2階座敷を見学。ここは伊藤伝右衛門の妻、柳原白蓮が使っていた居室とのことだ。清水女流六段は、以前にこの2階で対局した経験があるという。

(八雲)

飯塚市へ

Img_0874関係者一行は11時30分発のANAで一路福岡県へ。

Img_0879現地は本降りの雨。記念撮影は中止になり、ホテルへ直行しました。

Img_0881飯塚市のホテルまでは主催の西日本新聞のバスで移動します。

Img_088615時前にホテルに到着。ロビーで簡単な打合せが行われました。

この後17時頃より対局場の検分、18時からはホテルに戻り前夜祭が始まります。

(八雲)

第3局は21日(水)9時開始

甲斐智美女流王位に清水市代女流六段が挑戦する、第25期女流王位戦五番勝負は、両者後手番を制して1勝1敗で第3局を迎えました。
対局は福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で5月21日(水)9時開始。立会人は森下卓九段、記録係は黒川智記初段が務めます。

【関連リンク】

西日本新聞(主催者)将棋特集ページ

旧伊藤伝右衛門邸(対局場)

のがみプレジデントホテル(前夜祭・大盤解説会)

日本将棋連盟(主催者)

中継は棋譜・コメントを銀杏、ブログを八雲が担当いたします。
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