囲み取材
感想戦終了後は囲み取材が行われました。
――研究が深い大島女流二段を迎えての対局。作戦はどう考えていたか。
福間「わりと大島さんがよく指されている戦型になったんですけど、そのなかで自分なりに考えて、一手一手、進めていったという感じではあります」
――第1局は角交換振り飛車、第2局と第3局は四間飛車だった。福間女流王位は中飛車を主軸にしているが、今回はそれを使わなかった理由は。
福間「毎局毎局、新しい将棋を指してみたい気持ちがありまして。大島さんがよく指されているような形に第2局と第3局はなりましたが、そのなかで自分なりに理解度を深められるようにと意識していました」
――シリーズを通して、大島女流二段にどのような印象を受けたか。
福間「非常に現代的というか、研究が深くて、果敢に踏み込んでこられる印象を受けました」
――これで防衛記録をひとつ伸ばした。
福間「序中盤で苦しくなるところも多々ありました。本局も中終盤で少しミスがあり、課題の残るところはあったと感じています。ひとつ結果を残すことができて、うれしく思っています」
――これからも重要な対局が続く。
福間「対局が結構、続いているので、体調管理に努めて、早く疲れをとるようにしたいなと思っています」
――プレーヤーとして意識していきたいことは。
福間「今期のシリーズは結構、悩みながらの戦型選択だったんですけど。そういったところも大事にして、いろんなことにチャレンジしていきたいなと思っています」
――来期は9連覇で、清水市代女流七段が持つ女流王位9連覇の最長記録が見えてきた。それについては。
福間「女流王位戦は女流棋戦で最長の持ち時間というのが自分のなかで魅力的ですし、毎回、王位との記念対局という場を設けていただいておりますので、それはすごくモチベーションになっています」
――大島女流二段と戦い、改めてどのような感想を持ったか。
福間「本局に関しては、かなり時間を使わずに指されていたので、迷いなく踏み込んでこられるところが印象に残りました」
――時間を使って△7七銀と打ち込んだ局面について。
福間「その前にちょっと安易に局面を進めてしまったので、少し反省がありました。自分の考えたなかでいちばん複雑にじゃないですけど、迫っていく手だったのかなと思います」
――「新しい挑戦」というのは、戦型選択という意味か。それともプライベートでという意味か。
福間「将棋に関してです。戦型選択だけとはいわずに、将棋と向き合って常に新しい気持ちでと考えています。いまはソフトで対策を練って対局するのが当たり前の時代なんですけど、しっかり自分のなかで理解して対局することができたらと思っています」
以上で第37期女流王位戦は閉幕となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。
(書き起こし=紋蛇)
(玉響)












第2図で▲6二角なら△同銀▲同竜に△6八銀成▲同金寄△8九角▲同玉△5九飛成の要領で迫れます。もし△5七銀に代えて△5七香だと、▲6二角で先手勝ち筋とされていました。




















昼食休憩明けに衝撃の一手が指されました。△7七銀は56分の考慮ですが、昼食休憩も合わせると2時間近く読んでの着手で、すごみを感じさせます。中田八段は代えて△7七角成のタダ捨てを示していましたが、本譜は控室で予想されていませんでした。
図の△7七銀では△5一金が自然ですが、▲2二飛成(参考図)で先手玉が安泰になります。以下△6二銀(▲6二銀の防ぎ)では攻め味に乏しくなるため、本譜は後手が勝負に出た格好です。
