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2026年5月

2026年5月23日 (土)

囲み取材

感想戦終了後は囲み取材が行われました。

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――研究が深い大島女流二段を迎えての対局。作戦はどう考えていたか。
福間「わりと大島さんがよく指されている戦型になったんですけど、そのなかで自分なりに考えて、一手一手、進めていったという感じではあります」

――第1局は角交換振り飛車、第2局と第3局は四間飛車だった。福間女流王位は中飛車を主軸にしているが、今回はそれを使わなかった理由は。
福間「毎局毎局、新しい将棋を指してみたい気持ちがありまして。大島さんがよく指されているような形に第2局と第3局はなりましたが、そのなかで自分なりに理解度を深められるようにと意識していました」

――シリーズを通して、大島女流二段にどのような印象を受けたか。
福間「非常に現代的というか、研究が深くて、果敢に踏み込んでこられる印象を受けました」

――これで防衛記録をひとつ伸ばした。
福間「序中盤で苦しくなるところも多々ありました。本局も中終盤で少しミスがあり、課題の残るところはあったと感じています。ひとつ結果を残すことができて、うれしく思っています」

――これからも重要な対局が続く。
福間「対局が結構、続いているので、体調管理に努めて、早く疲れをとるようにしたいなと思っています」

――プレーヤーとして意識していきたいことは。
福間「今期のシリーズは結構、悩みながらの戦型選択だったんですけど。そういったところも大事にして、いろんなことにチャレンジしていきたいなと思っています」

――来期は9連覇で、清水市代女流七段が持つ女流王位9連覇の最長記録が見えてきた。それについては。
福間「女流王位戦は女流棋戦で最長の持ち時間というのが自分のなかで魅力的ですし、毎回、王位との記念対局という場を設けていただいておりますので、それはすごくモチベーションになっています」

――大島女流二段と戦い、改めてどのような感想を持ったか。
福間「本局に関しては、かなり時間を使わずに指されていたので、迷いなく踏み込んでこられるところが印象に残りました」

――時間を使って△7七銀と打ち込んだ局面について。
福間「その前にちょっと安易に局面を進めてしまったので、少し反省がありました。自分の考えたなかでいちばん複雑にじゃないですけど、迫っていく手だったのかなと思います」

――「新しい挑戦」というのは、戦型選択という意味か。それともプライベートでという意味か。
福間「将棋に関してです。戦型選択だけとはいわずに、将棋と向き合って常に新しい気持ちでと考えています。いまはソフトで対策を練って対局するのが当たり前の時代なんですけど、しっかり自分のなかで理解して対局することができたらと思っています」

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以上で第37期女流王位戦は閉幕となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。


(書き起こし=紋蛇)

(玉響)

感想戦の様子

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(玉響)

終局直後

20260523a7v02154(終局直後はインタビューが行われた)

20260523a7v02161(8連覇を果たした福間女流王位)

――2局目に続いての四間飛車だった。昼食休憩明けの△7七銀(68手目)の辺りを振り返って。
福間「激しい変化ですが、指し手が限られていて、本譜で難しいのかなとは思っていました」

――△5七銀(84手目)の辺りの攻防については。
福間「△8五桂を入れるか微妙なところだと思っていて、本譜はもう少し別の順を考えていましたが、思わしくなかったです。こちらも一瞬、(自玉が)見えない形ですが、あまり成算があったわけではなかったです」

――△2六角(90手目)~△5九角成の辺りは。
福間「こちらが瞬間的にしっかりしているので、前の局面を思えば、攻めに専念できる形かなと思いました」

――本局を振り返って。
福間「かなり激しい変化になって、自分のなかでは難しい局面が続いていたのかなというふうに思っています」

――シリーズ全体を振り返って。
福間「毎局、対策を考えながらというところで、しっかり整理して指せたところもありますし、分からないままというところもあるので、それはまた振り返れたらと思います」

20260523a7v02213(大島女流二段)

――▲5三銀(57手目)~▲4二香成とした局面については。
大島「作戦としては、うまくいったのかなと思っていました」

――△7七銀(68手目)のところは。
大島「△7七銀は見えていませんでした。形勢はよく分かっていませんでしたが、桂で攻められるのが怖い形になりました」

――▲6八銀(79手目)の辺りは。
大島「後手玉も薄いので、チャンスがあればという感じでした」

――△5七銀(84手目)への対応が難しいと見られていた。
大島「ほかの手は自信があったような気がしたんですけど、△5七銀にいろいろ変化があって、ちょっと読みきれなくて。本当はそのままな一直線になってしまったかなと」

――▲4二竜(91手目)の局面について。
大島「後手玉に詰みがあると勘違いした変化があって、ヒドかったです」

――一局を振り返って。
大島「作戦はうまくいったのかなと思っていましたが、勝負どころで間違えてしまって、一方的な展開になってしまったのかなと」

――シリーズを振り返って。
大島「ストレートで負けてしまって残念なところではあるんですけど、いまの実力なので仕方がなかったと思います」

(玉響)

福間女流王位が防衛

Joryuoui202605230101112_2の局面で大島女流二段が投了しました。終局時刻は18時33分。消費時間は▲大島3時間58分、△福間3時間42分。勝った福間女流王位は3連勝で防衛を決め、8連覇を達成しました。

(紋蛇)

白熱の終盤戦

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第1図は▲4四角と攻防に放った局面。以下△2九飛▲5九金打までは自然な進行ですが、そこで△5七銀が控室でも有力とされていた一着です。

20260523_84第2図で▲6二角なら△同銀▲同竜に△6八銀成▲同金寄△8九角▲同玉△5九飛成の要領で迫れます。もし△5七銀に代えて△5七香だと、▲6二角で先手勝ち筋とされていました。

20260523a7v02147(現地を訪れた日本将棋連盟常務理事の片上大輔七段が継ぎ盤で検討中。片上七段は大島女流二段の兄弟子にあたる)

(玉響)

大盤解説会

14時30分、飯塚市役所の向かいにある「のがみプレジデントホテル」で現地大盤解説会が開演しました。

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20260523a7v02100(「四間飛車は予想していました」と中田八段は初手から振り返っていた)

20260523a7v02114(今春で高校3年生になった木村女流初段。タイトル戦の大盤解説会の聞き手は今回が初めてとのこと)


(玉響)

飯塚こども将棋大会(2)

20260523a7v02059(こちらは2階。古賀悠聖六段による指導対局コーナーが設けられていた)

20260523a7v02064(古賀六段は、第3局の立会人を務める中田八段の弟子にあたる)

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(玉響)

飯塚こども将棋大会(1)

5月23日、飯塚市役所では第37期女流王位戦第3局と第84期名人戦第5局(七番勝負が第4局で閉幕したため、現地での対局はなし)の開催記念として「飯塚こども将棋大会」が開かれました。

20260523a7v02067(飯塚市役所)20260523a7v02024

20260523a7v02034(1階の対局会場の様子)

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20260523a7v02047(昨年の五番勝負第3局の展示品もあった)


(玉響)

午後のおやつ

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。注文は福間女流王位が「苺のショートケーキ」、「アイスティー(ミルク)」、大島女流二段が「苺のショートケーキ」、「アップルジュース」です。

20260523a7v02130_2(福間女流王位のメニュー)

20260523a7v02133(大島女流二段のメニュー)


(玉響)

最大の見せ場

20260523_68昼食休憩明けに衝撃の一手が指されました。△7七銀は56分の考慮ですが、昼食休憩も合わせると2時間近く読んでの着手で、すごみを感じさせます。中田八段は代えて△7七角成のタダ捨てを示していましたが、本譜は控室で予想されていませんでした。

中田八段は「銀打ったの? はっはっは(笑)、なんだその手は。▲7七同桂△同角成▲同金に△6五桂が詰めろ? いや、1枚足りないか。すごい攻め合いだな。なかなかこんな手は出てこないですからね。すごい将棋ですね。▲3二飛に△7七銀の応酬は最大の見せ場」と控室のモニターに釘付けです。

20260523_69_2図の△7七銀では△5一金が自然ですが、▲2二飛成(参考図)で先手玉が安泰になります。以下△6二銀(▲6二銀の防ぎ)では攻め味に乏しくなるため、本譜は後手が勝負に出た格好です。

20260523a7v02016(継ぎ盤を挟む中田八段と鹿野女流三段)

(玉響)

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