第28期女流王位戦第4局を振り返る
6年前に同地で指された、第28期女流王位戦第4局を振り返ります。この期は里見女流王位が第1局と第3局を制し、2勝1敗で第4局を迎えました。
戦型は先手向かい飛車、後手三間飛車の相振り飛車で、序盤は3筋を巡る戦いが繰り広げられます。
一進一退の攻防が続き、先に抜け出したのは里見女流王位。図の△3六歩で角の利きを通し、△2六角から2筋の突破を図って、やや後手が指しやすくなりました。
里見女流王位優勢で迎えた最終盤、伊藤挑戦者が放った▲7六銀が勝負手。里見女流王位は△7六同竜と取り、▲7二竜に△5七角成から先手玉を詰ましにいきましたが、先手玉に詰みはありませんでした。このあと受けに回った里見女流王位の粘りを許さず、伊藤挑戦者が逆転勝ちを収めてフルセットに持ち込みました。
(当時の終局直後の様子 撮影=吟)
【第28期女流王位戦第4局 ▲伊藤-△里見】
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【当時の中継ブログ】
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(武蔵)